防衛上の「自己責任」を果たさない日本について

日本は防衛上の「自己責任」をきちんと果たすことができていない国家であり、そのことがしばしば日米関係の重大な障害となっている。思うに、日本人の根底にはどこか同盟への「甘え」があると思う。すなわち自己責任をきちんと果たさなくても同盟国は自国を守ってくれて当然という思い込みである。鳩山政権期の「対米従属脱却」論や日米同盟「対等」論にも同様の傾向があった。だがそれは例えて言えば反抗期の児童の心理に等しい。いわば大人になり切れていない発想なのだ。
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fj197099 @fj197099

日米同盟の「深化」を考える:いまこそ日英同盟に学ぶとき(http://bit.ly/lYuZkZ)…下記の記事と内容上のリンクがあると思うが、要は米国の「自己責任」の姿勢を日本はきちんと理解していない。その逆に米国に防衛で頼れるのは当然という「甘え」の論理のみが顕著であると思う。

2011-05-17 07:29:24
fj197099 @fj197099

世界の米国の同盟国が軒並み国防支出の対GDP比で1.5~2%の負担をしている時に、日本のみは台頭する中国の圧力を正面から受ける立場にありながら、防衛予算を1%にも満たない額しか負担していない。それでいて基地負担が重いだの地位協定改定だの、自分勝手な都合でのみ話をしている。

2011-05-17 07:31:22
fj197099 @fj197099

鳩山政権の「対米従属脱却」の主張も基本的にはどれだけ反抗しても日米同盟は壊れない、米国のコミットメントも揺らがないという「甘え」の論理の延長線上にあったものと思う。いわば児童の心理である。自分は努力しなくても、一人前になれなくても、親が面倒を見てくれるのは当然という心理である。

2011-05-17 07:33:33
fj197099 @fj197099

マッカッサー元帥はかつて日本の精神年齢は12歳だと言ったが、今でもそんなに変わっていると言えるだろうか。国防や安全保障の分野においては殆ど変わってないというのが実感だ。それは当然のことであって、要するに適切な教育が国家指導者レベルでもなされていないからである。惨たる有様だ。

2011-05-17 07:36:16
fj197099 @fj197099

日米同盟「対等」論という児戯にも等しい議論があったが、「対等」というのは自己責任をきちんと果たせる国家の主張できることである。究極的には米国と「対等」を主張できる国家に同盟が必要とは思われないから、「対等」論は日米同盟解体論にも等しい。だが「甘え」の日本人はそうは考えない。

2011-05-17 07:39:25
fj197099 @fj197099

日本人にとって「対等」論は米国の防衛上の庇護を受け続けることが当然と自明視された中での自己のアイデンティティ確立のための一種の知的遊戯なのである。この心理は丁度、反抗期における児童の心理に極めて近いものがある。鳩山政権期、日本に必要なのは児童心理学者だと私が述べた所以である。

2011-05-17 07:42:06
fj197099 @fj197099

私自身はできもしない「対等」を主張すること自体がナンセンスだと思うが、それにせめても近づこうと思うならば、日本はまずは防衛予算を現在の1.5~2倍程度には拡充する必要があるだろう。自国自身の最低限の責任と義務というものを果たした後に社会における発言権が生まれてくるのである。

2011-05-17 07:44:24
fj197099 @fj197099

参考までに主要な米国の同盟国の国防費の対GDP比(2009年)をあげておく。米4.68%、英2.71%、仏2.05%、独1.42%、伊1.44%、米を除くNATO平均1.71%、豪2.02%、韓2.68%、台2.5%、日1.01%だ。日本が責任を果たさない国家という所以である。

2011-05-17 07:48:52