アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、RAINBOW-二舎六房の七人-1話脚本:虹の重み

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話24 なおも警戒する真理雄に対し先住青年は、お前達を手懐けても何の得も無いと煙草を渡し、皆が外の世界で辛い目にあってきたことくらい、わかっていると言う。 背中で語るようにするのは、グラゼニ(脚本)でもよく見られた改変。 pic.twitter.com/ZZHeK2qqBq

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話25 真理雄は煙草を吸う。 感情や状況と連動し、煙草が灯る。こういった表現は結構出る。 カイジ・カイジ2期・グラゼニ(脚本)と比較 pic.twitter.com/G34g4itycE

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話26 真理雄が吐き出す煙草の煙と共に、ランプが映るが、ランプ描写は実に沢山出てくる。 おにいさまへ…・あんみつ姫・グラゼニ・アカギ(脚本)、宝島(演出)と比較。 pic.twitter.com/7uOX2yPndq

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話27 「うめぇ…」と真理雄は煙草を味わい、涙を流す。極限状態の中で、嗜好品や食べ物を味わう描写は多い。カイジ2期・あんみつ姫(脚本)、宝島(演出)と比較。 pic.twitter.com/KpBwF0o6qR

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話28 太陽が顔を出す。その光を浴びながら、先住青年は名前を名乗る。その名は桜木六郎太。彼は以降、アンチャン(兄ちゃん)と慕われる。 太陽の「活躍」は数多い。宝島(演出)、F-エフ-・ワンダービートS(脚本)、空手バカ一代・元祖天才バカボン(演出/コンテ)と比較。 pic.twitter.com/XTk3DZMpc7

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話29 再来年の夏は、皆でシャバにいたいと六郎太は言う。皆を太陽が照らしていく。光と心理の関連づけは、宝島(演出)やカイジ2期(脚本)等にも見られた。 pic.twitter.com/7cpVTcLuvO

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話30 そして、空に虹がかかるのだった(原作だと“虹を架けた”という文)。 虹は、特に演出時代に多用され、脚本になると、意味合いが深くなっている。 宝島(演出)、ベルサイユのばら(コンテ)、エースをねらえ！(演出)、F-エフ-(脚本)と比較。 pic.twitter.com/vxLOztbDpj

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話まとめ1 本作の本放送は2010年で、カイジ2期本放送(2011年)の前年にあたる。 そのため、前述の通りカイジ2期(高屋敷氏シリーズ構成・脚本)との共通点が多い。本作で培った「プリズンもの」のノウハウを、カイジ2期地下編に活かしたとも考えられる。

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話まとめ2 また、高屋敷氏が得意とする、「自然」や「物」を使った比喩・暗喩表現が、そこかしこに見られる。アニメになったらどういう映像になるかを熟慮した脚本だから、脚本作同士でも映像が似てくるという怪現象が起こり続けるのではないかと、私的には思う。

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話まとめ3 この時期(2010年頃)になると、高屋敷氏の培った経験は膨大なものになっており、引き出しも充分ある。それでも、カイジ2期(シリーズ構成・脚本)や、近年のグラゼニ(シリーズ構成・全話脚本)に至るまで、新しい作品になればなる程アップデートが見られ敬服する。

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話まとめ4 話の大半が少年院の房の中という閉鎖された空間なのに飽きさせない作りは、カイジ1・2期(シリーズ構成・脚本)のギャンブル場面や、MASTERキートン8話(脚本)・グラゼニ(シリーズ構成・全話脚本)17話の密室劇に通じるものがある。この技術も凄まじいものがある。

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私のブログの、 ・MASTERキートン8話(高屋敷氏脚本)についての記事: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2017/09/… ・グラゼニ(同氏シリーズ構成・全話脚本)17話についての記事: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/04/…

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話まとめ5 物語の50年後という、アバンの大きな時系列操作も目立つ。おにいさまへ…やグラゼニの脚本でも、器用な時系列操作による原作改変が見られたが、本作では、それがどう作用するのか注目したい。

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話まとめ6 六郎太のカリスマ性や優しさは、カイジに重なるものがある(古くは、高屋敷氏が演出参加した宝島のシルバーなど)。こういった「重なり」は、前面に出したい箇所や、強調したい箇所が同じだからではないかと思っている。 pic.twitter.com/le2N7MykEi

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話まとめ7 高屋敷氏の定番である、熱い友情描写に関しても、どんどん濃くなりそうな兆候があり、こちらも注目。六郎太が割と完成された人間であるのに対し、あとの6人が成長中といったあたりも、宝島(同氏演出参加)のシルバーとジムを彷彿とさせる。

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私のブログの、宝島(高屋敷氏演出回)についての記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話まとめ8 太陽の「活躍」も印象深い。初期のど根性ガエル演出(1972年頃)から実に数十年に渡り表れている特徴で、もう本作(2010年頃)になると、意味合いは非常に深いものになっている。こういう繋がりを見ていくのも面白い。

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高屋敷氏脚本 二舎六房の七人1話まとめ9 終盤の虹に関しても、昔(演出時代)に比べて扱いが格段に重い。だが、長年の積み重ねによるものなのは間違いない。 虹が重要な本作と、虹を重視する高屋敷氏の巡り合わせは奇跡的だが、同氏の引き出しの豊富さが、こういった奇跡を生むのではないかとも思えた。

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こちらも紹介: 私のブログの、 ・おにいさまへ…(高屋敷氏脚本)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego… ・グラゼニ(同氏シリーズ構成・全話脚本)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

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こちらも紹介: グラゼニ(同氏シリーズ構成・全話脚本)に関する(私の)ツイートまとめ一覧: togetter.com/t/%E3%82%B0%E3… #グラゼニ