スマホを大切に握りながら隣で眠るおじさんの体重と柔らかな寝息を感じながら電車に揺られる。午後の太陽が優しく背中を温める。おじさんは夢を見る。どんな高性能なスマホにも映し出せない美しい夢を見る。僕も眠ろう。まだ終点ではないし、おじさんが夢見ることを阻む権利なんて誰にも無いのだから。
2018-07-03 15:15:04山田ルイ53世さんの著書『一発屋芸人列伝』の出版イベントにお邪魔させて頂きました。一発屋を優しく解剖して、分かりやすく患部を説明してくれて、何の傷も残さず縫合してくれて、これからも人生を歩む僕達の背中をポンと押して送り出してくれた感じ。山田さんは一発屋を診てくれるお医者さんみたい。 pic.twitter.com/1MjVtZyb7O
2018-06-05 23:48:09「もし僕がジョイマンじゃなかったら」そんな事を考えながらグラスを傾ける。不毛な時間かもしれない。僕がジョイマンじゃなかったら他の誰かがジョイマンになるだけ。ただそれだけの話だ。でもだからこそ、今、自分がジョイマンであるというその奇跡に「ありがとう オリゴ糖」と言いたいんですよね。
2018-06-04 22:41:00仕事が終わっていく。仕事はいつも、始まると終わる。またひとつ仕事が消えて失くなっていく。そんな淋しい思いに囚われてしまう夜もあるけど、終わった仕事のことを忘れずにいてあげることで、少しの思いやりを持つことで、仕事はきっとまた僕に会いに来てくれるんじゃないかなって。そう思うんです。
2018-05-23 22:27:21人はなぜ一発屋になるの。夜空に問いかけても、星は静かに瞬いているだけ。あの小さな星には一発屋はいないのだろうか。遠い星の芸能界に想いを馳せる。僕は目を閉じ、夢を見る。一発屋がいない惑星の風に吹かれながら、まだ名前のない動物や草木に囲まれてラップをする。そんな穏やかな夢を見るんだ。
2018-05-20 20:21:04僕の夢は飛行機の機内誌に連載をもつことです。飛行機の機内誌は素晴らしいと思います。素敵な写真や言葉達がまだ見ぬ風景を明るく想像させてくれます。僕は怖がりで飛行機が苦手なのですが、機内誌を読んでいると心が安らぎます。機内誌を作っている皆さん、これからも体に気をつけて頑張って下さい。
2018-05-16 22:35:507/7単独ライブのチケットが完売。解散は免れました。自分達で勝手に解散を掲げ、皆様の力で回避して頂きました。今日ひとつ分かったことがあります。感謝を伝えたいけど「ありがとう」じゃ足りない時、そういう時に人は「ありがとうオリゴ糖」って言うんだなって。皆さん本当に、ありがとうオリゴ糖。
2018-05-15 00:47:04ニホンリスは自分がニホンリスだということを知らない。そう、自分のことをジョイマンだと感じているうちは、僕はまだジョイマンではないんだ。 pic.twitter.com/vytZZ2sv8X
2018-04-21 22:13:38『30周年記念ウォーリーを探せ!展』イベントでした。30年も探され続けてきたウォーリーへの畏敬の念。探されると「ここにいるよ」と言ってしまう自分のちっぽけさ。いつかあの境地に辿り着くため、僕は今日もウォーリーを探す。ウォーリーを探す事、それはきっと“なりたい自分”を探す事でもあるんだ。 pic.twitter.com/gIGDzxAfOj
2018-04-18 15:54:36朝の満員電車。水泳選手が冷たいプールの水温に身体を徐々に馴染ませていくように、人々は勤務前にそれぞれの時を過ごす。今日、僕は仕事がある。差し込む朝の光に胸がおどる。まるで「綺麗な石見つけたよ」と母親に駆け寄る子供みたいに、僕も車内の皆に「今日は仕事があるよ」と伝えて回りたいんだ。
2018-03-29 09:06:02大阪。流星達が集う夜。難波のネオンが暗く感じるくらいNGKを明るく照らして。お客さんの笑顔を目の奥に焼きつけ、星達は別れを言わずまた思い思いの軌道を描き流れていく。どこにたどり着くかなんて分からないまま、誰も見たことのない、まだ名前の無い景色を見られると信じて。 pic.twitter.com/lTcbGuHGsp
2018-03-23 12:05:30ドラマ『anone』最高でしたね。本物ではないという欠落感を抱えながら、その欠落を無理やり抱き締めて、人生をさ、希望をさ、温もりを手に入れようと前に進むんだよ。いつか本物になるって信じてさ、その道のりは、その行く末は、誰も馬鹿になんて出来ないんだよ。生きていくということを描いてるよ。
2018-03-21 23:14:04「ジョイマンさんですよね?ボキャブラ観てました!」そう語る女性のまっすぐな眼差し。僕はボキャブラに出たことはない。記憶は曖昧になり形を無くしていく。ふと見上げた空は青い。そうだ、僕は空になろう。僕が晴れてさえいれば、誰かが忘れていた空の青さを思い出せる。僕はそんな青い空になろう。
2018-03-19 22:17:196歳の娘が折り紙で作った自作のノートを少し恥ずかしそうに見せてくれました。開いてみると、大人が読むべき教科書でした。新緑のように柔らかで瑞々しい言葉が、ささくれたおじさんの心に染み渡る。僕が知らないことを娘はたくさん知っているのだろう。 pic.twitter.com/nO1MkUmvos
2018-03-09 22:49:43本日は地元の横浜にて『第1回クイーンズスクエア横浜杯 お笑い王者決定戦』に参加。結果は1票差で優勝ならず。終了後クイーンズスクエアを出ると外はもう暗くて。少しだけしょっぱい潮風の匂い。見つけた夢の余白。横浜の風が僕の背中を押す。きっとまだ航海を続けられる。ここに、帰る港があるから。
2018-03-04 21:56:59運動会イベント。ジョイマンチームの子供達と団結して1日頑張りました。結果は8チーム中6位。優勝はガリットチュウさんチーム。悔し涙と共に子供達の肩を抱くと、誰かが「ガリットチュウチームに入りたかった」と言いました。勝ちたい。勝ちたいよ。勝たなきゃ、子供に夢さえ見せられないじゃないか。
2018-02-24 20:54:23文星芸術大学付属高校の予餞会でネタ。しんと冷えた廊下を背中を丸めて歩き体育館の重い扉を開けると、そこには卒業を控えた生徒達がいた。僕は背筋を伸ばしラップをする。ブラジルゆで汁。下半身じんましん。ひとつひとつ韻を踏む度に僕達は共に足を踏み出し、未来への階段を力強く昇っていったんだ。
2018-02-20 23:56:33「ジョイマンどこいった?」雪山で遭難し力尽きて眠りそうになる人に呼びかけるように、世界がジョイマンに声をかけ続けてくれる。かすれた「ここにいるよ」は当たり前の事のように吹雪に白く塗り潰されていくけれど、春が迎えに来るまでこうして皆で声をかけ合い身を寄せ合いウルグアイパラグアイ。
2018-02-17 18:54:04営業でサイン色紙プレゼントじゃんけん大会の決勝戦まで残るも、同じく勝ち残った子供に色紙を譲る大人の温もり。笑顔で譲り客席後方へと歩きだす横顔に淡い影。優しさと哀愁と少しの悔しさと。分かるよ。でもこれは負けじゃない。それは会場を後にするあなたの背中を見守る僕が1番分かっているから。
2018-02-13 00:03:38営業の香盤表を見ました。皆は「ネタ」なのにジョイマンだけ「ねた」でした。なぜこうなったのか、片仮名はまだ読めないと思われているのか、そんなことは正直どうでも良いんです。今は「ねた」で良い。僕達に出来ることは、いつの日か「ネタ」になれるように前を向いて歩いていくだけ。ただそれだけ。 pic.twitter.com/uc4ckHhKie
2018-02-09 21:54:46SNSの「いいね」は、きっと単純な「いいね」なんかじゃない。とめどなく流れていく他人の言葉に不意を突かれて立ち尽くしてしまったり、とある呟きを見る前の自分と見た後の自分が違う場所にいて世界が少しだけ違って見えたり、何だかちょっぴり悔しいけど、そんな夜もたまには「いいね」なんだよね。
2018-02-08 20:43:36「丸ごと連休を楽しめば良いのよ。音楽だって、ただの音符の連なりだって言われたらつまらないもの。丸ごと楽しむの」そう言ってマルタはピアノを弾く。僕はカウンターにもたれ、夜に身を任せる。売れたい夜。売れていない夜。今年2度目の雪が、欲深い僕達を隠すように世界を白く塗りつぶしていった。
2018-02-02 00:07:51仕事が0になった頃の自分を語るのは困難だ。無意識に閉じていく記憶の重い扉に何とか足を挟み込み、隙間から暗闇に目を凝らす作業だからだ。しかし語らなければならない。悲劇を繰り返してはならない。子供達の明るい未来のために、僕は今日も売れていた頃の月収と現在の月収をどこかで発表するんだ。
2018-02-01 22:27:08どこかで営業だったんです。何だか相当すべったような気がするんですが、よく覚えていないんです。ネタが終わって、気が遠くなって、白くまばゆい光に包まれながら天使達に手を引かれ空へ昇っていったのは覚えているんですが、気付いたら東京駅で。手にコンパルのエビフライサンドを持っていたんです。
2018-01-29 20:11:39去年のCMの件で「なななな7億円はパパが言った方が良かった」と6歳の娘は言う。娘の言葉に頼もしい成長を感じつつ、気付く。そうか…ここまでを予測して僕をCMに出さなかったんだ。僕を取り囲む世界のその厳しくも深い優しさに気付いた瞬間、僕の身体は幾千の光の粒となり太陽へと吸い込まれていった。
2018-01-21 22:55:14