好きな男に失恋して別の男に抱かれて忘れようとするシュライヤ

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ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

好きな男に失恋して別の男に抱かれて忘れようとするシュライヤくだたい

2019-06-24 11:40:26
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

条件はタチ、20代半ば〜後半、黒髪、それなりに鍛えてる人。あと、違う名前で呼ばせてくれること。この条件満たせてるなら誰でも。恋人の有無もゴムの有無も不問。手酷くてもいい。みたいなことをゲイ専用の掲示板に書き込む精神的にギリギリなシュライヤ

2019-06-24 11:47:18
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

好きな人はノンケで恋人がいた。どうしようもない気持ちを抱えてそれを押し込めていたけど、どうやら結婚が決まったらしい。本格的に諦めないといけなくなって、あいつじゃなくてもいいからあいつの名前を呼んで抱かれたいって気持ちになってしまう。

2019-06-24 11:51:07
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

ホテルに来た男は好きな男とは全然タイプの違う男だった。黒髪に長髪パーマって付けときゃよかったなぁなんてぼんやりと思ってるシュライヤ。男はほんとにヤリに来ただけらしくて、口数もそんなに多くない。興味本位で事情を聞こうとしない態度が有り難かった。

2019-06-24 12:06:57
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

準備してくるって言って浴室に行く。相手の男は終わってから入るらしい。持参したローションで頑張って解すもなかなか上手くできないシュライヤは実は処女だった。男を好きになったのは初めてでずっと悩んでた。相手の結婚がちらついて引き金が引かれてしまった手合い。

2019-06-24 12:18:11
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

今日のことを決めてからは一応自分で後ろをいじってたんだよな。そんなことをしてる自分がひどく情けなくて浅ましい生き物のように思えて、だけど別の人間と関係を持ちでもしなければずっと忘れないままだとも思ってる。それとは裏腹に本当はあいつに抱かれたいとも思ってる。だから似た人をと思ってた

2019-06-24 12:21:09
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

それが来た男はあいつには全然似てなくて、人懐こく笑いもしなけりゃおれより背が高い。あいつはおれと同じくらいだったなぁとか、風呂のマットに座って尻ほぐしながら思う。後悔と何かが変わって欲しいという期待を抱いて浅い呼吸を繰り返しながら準備してると不意に風呂のドアが開く。

2019-06-24 12:26:27
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

「まだやってんのか」 「あ、悪い」 マットに腰下ろして股押っ広げてる状態ではあるんだけど背中向けてるから恥ずかしさはない。どちらかと言えば、そんなに時間経ったかっていう申し訳なさを感じてしまう。でもちゃんと解れてるかどうか分からない。家でしてみた時も実はそうだった。

2019-06-29 23:56:39
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

ローション使えば入るだろうし手酷くされてもいいって掲示板に書いたくらいの心持ちだから、まぁもういいかって感じで立ち上がる。だけど男がそれを制した。 「やってやる。ケツ向けろ」 扉のところにいた男が真後ろに来てて、立ち上がろうとしたシュライヤの背中を押す。

2019-06-30 00:01:36
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

その反動で前につんのめって四つん這いに。添えられた手に焦って振り向けばジーンズの裾を捲り上げた男がしゃがみこんでる。シュライヤの持って来たローションを右手に垂らして粘着具合を確認しつつ、そのまま尻の裂け目に触れながら視線だけ向けて片眉を上げた。

2019-06-30 00:06:04
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

「───、」 30分前に会ったばかりの男にこんな格好でケツを触られてる。自分のしてることにどんどん羞恥が湧くシュライヤ。耳まで真っ赤になって腰が震える。他人に触られるのなんて初めてで、自分ではなかなか上手くいかなかった慣らしを知らない男にされてる。

2019-06-30 00:11:22
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

少しずつ指が入ってくる感覚、圧迫感から呼気が荒んで苦しくなる。四つん這いで胸を浮かせているのが辛くなって上半身を伏せる。尻だけ掲げてる状態。そして男の指は思ったより丁寧で優しくて、なんだか変なもどかしさまで感じる。羞恥と苦しさと焦燥を腹に抱えて漏れそうになる声を抑えてる。

2019-06-30 00:15:48
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

「おい」 「………っ」 「お前初めてか」 聞こえてきた言葉を理解したのと同時に指の動きが止まった。次の瞬間、ズッと引き抜かれる。その拍子に自分の声とは思えない高い啼き声が出て、思わず口を塞いだシュライヤは後方で男が溜め息をついた音を聞く。

2019-06-30 00:21:17
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

初めてって書くと敬遠されるとか、変な奴が寄ってくるっていうその手のハウツーを読んで募集したから初めてって書かなかったんだよ。そしてシュライヤはそれを今後悔する。話が違うって詰られるかもしれないし、相手を怒らせる可能性がある。

2019-06-30 00:25:40
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

いつまでも四つん這いでいるわけにもいかず、一度横向きになってから胡座を掻いて座り直すと、呆れた顔で男が自分を見ていた。そしておもむろに口を開いて「やめるか」って言う。 「わけを聞くつもりはねえが、別の名前で呼ばせてくれってなぁそういう意味なんだろ」声も呆れてる。

2019-06-30 00:31:09
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

「初めてやるのがそれでいいのか」 そう思ってここまで来たし、それでいいって思ってたはずなのに、改めて今自分がしようとしてることを言葉にされると何も言えなくなる。イエスともノーとも返せない。 頭の中でぐるぐるするあいつの顔は、やっぱり目の前の男となんか似ていない。

2019-06-30 00:37:15
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

しばらく黙ったままでいたシュライヤに、男がまた溜め息をこぼす。覗き込むように送られていた視線がふっと逸らされて、視界には男の足。次の瞬間、腕を掴まれて引き上げられた。え、ってよたよた立ち上がると、男がこっちを見てて「ベッド行くぞ」って、また呆れた声で言った。

2019-06-30 00:43:02
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

ローションでベトベトになった男の手と、その手に掴まれた腕。そのままベッドへ放られてポカンとしてたら男が室内自販機で何か買ってて、振り向いた手には小さな箱が。それをベッドサイドに置いてから自分もベッドに上がってくる。 「さっきの体勢」 「は、」 「さっきの体勢取れ」

2019-06-30 00:48:26
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

そこでまた慣らしがはじまる。風呂のマットの上とは違って柔らかいベッドの上。さっきより少しは楽になった。だけど羞恥心が消えるわけじゃない。恥ずかしさの中で、やめるかって言葉は無しになったんだなとか考えてる。でもあの時頷けばよかったのかなんてことは分からない。

2019-06-30 00:54:14
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

浅いとこから徐々に奥へ進んで指を増やしたり減らしたり、いろんなところを擦って解す指。気づけばシーツを思いっきり握り締めて、漏れ出る声を抑えてた。耳に入る自分の弱々しい声が気持ち悪いって、歯を食いしばる。そうすると「力入れんな」って言われる。だから小さく呼吸する。

2019-06-30 01:01:55
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

そしてお約束なんだけど、前立腺っぽいところを見つけられて声が我慢出来なくなったシュライヤ。 「……ぁ、──待っ…、ぁ、あっ」 「あぁ、ここか」 「っ、んぁ、は、」 前立腺が気持ちいいらしいって知識はあっても、あなにーすら満足に出来ないシュライヤには初めての感覚。

2019-06-30 01:08:58
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

四つん這いだから自分のおちんが腹の下で揺れてるんだけど、さっきまでは萎え萎えだったのに気づけば芯を持って振れてる。耳まで真っ赤になりつつ抗えない快感を甘受する。喘ぎ声っていうか「あ、ぁ、んっ、あ」っていう、外に音を逃がすことでどうにか理性を保とうとしている(保てていない)

2019-06-30 01:15:57
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

「呼べよ」 「……っ、な、に…」 「今日は突っ込むような真似はしねえから、呼びたかった名前呼んでイケばいい」 何言ってんだこいつと思う暇もなく、中を弄る手とは逆の手でおちんを握られてしまう。もうどろどろのぬるぬるなのを柔くゆっくり扱く男の手。

2019-06-30 01:20:21
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

呼びたい名前って、と、そこで自分の本来の目的を思い出す。あいつの代わりが欲しかったってことを。でも快感に身を委ねてる間そんなこと忘れてて、そのことに心臓が大きく跳ねる。思い出せた好きな男の笑顔に異様な速さで脈打って、自分の鼓動しか聞こえないような状態になるシュライヤ。

2019-06-30 01:26:32
ゆっこ🌻🍉ねばーえんでぃんぐさまー @snowtea

そしてその考えがとてつもなくバカだったことを身をもって味わう。代わりだなんて思えるはずがない。代わりだと思おうとしたところで、迫り上がるのは罪悪感と背徳感と後悔だった。あいつじゃないのは分かってるのに、自分は一体なにがしたかったんだ。

2019-06-30 01:31:38