幼馴染の村上くん！

しゅ @_b8159

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いぬ @_c8159

嫌なことは寝てスポーンと忘れるタイプですが昔、幼なじみの村上くん(当時はしんちゃんって呼んでた)に『だまれブス！』と言われたことだけはなぜか忘れられず距離を取る女の子と『なぁ！俺なんかしたか！？』距離を詰めようとする村上くんの話とかいいですよね(とは)#エイトで妄想

いぬ @_c8159

女の子誰にでも優しいのに話しかけてる村上くんに冷たいからみんなびっくりィ。「………なんですか」『オカンが家こーへん？言うてた』「あー…」しんちゃんママには会いたい…………『今日用事あるん？』「…村上くんバイトの日教えて」『教えん』「…」『俺おらん時に来るつもりやろ』

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村上くんって声でかいから周りの人たちみんな聞いてて、家誘うとかどうゆう関係？とザワザワ。2人が幼なじみってことは一部の人しか知らんから村上くんファンの子たちジリジリ睨んできてる〜……その子たちはクラスの中心にいるような子たちでめちゃくちゃ可愛いからこうゆう子が村上くんの隣に並ぶべ

いぬ @_c8159

きだよなぁ、と女の子また自信なくなる。(女の子は村上くんのこと好きです)(もちろん村上くんも女の子のこと好きです)『今日でええな？一緒帰るで』「…いや」『知らん』まあいいや捕まる前に帰ろて思ったら『帰りまで預かっとく』机の横にかけてた鞄取られた アウチ

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休憩になるたびに鞄奪還を狙うんですけど村上くん席から離れんし、渋谷くんに応援要請しても「行ったったらええやん」おもしろがって協力してくれん🥺結局取り返せぬまま放課後になって『行くで○○』2つの鞄を持って近づいてきた村上くん。

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村上くん家とわたしの家は同じ回覧板ってくらいの位置で『ここで○○、犬に追いかけられて泣いたん覚えとる？』とか『久しぶりにばっちゃん(駄菓子屋)んとこ寄らへん？』とか村上くん1人でずーと喋ってる。まあわたしが返事しないからなんですけどね(ちなみに鞄はまだ村上くんの手にあります)

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だから着いて行くしかなくて久しぶりの駄菓子屋さんに。5.6年来てなかったのにばっちゃんは覚えててくれて「昔はよう2人で来よったのにねぇ」なんて爆弾も落とされましたが笑顔で流して思い出話に花を咲かせてると『○○これしようや！』って村上くんが3つのうち1つ酸っぱいガム出してきて

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『俺が2個選んで、残ったのん○○が食うてそれ酸っぱかったら、俺の話聞いてや』村上くんの顔はいつもと違って、真剣で。「…やだ」『3分の1やで？食わん可能性のが高いやん』「…やだ」それを当ててくるのが村上くんだもん。『…そんなに俺と話すん嫌？』

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「…嫌じゃないけど」『ならええやん』何の話をされるのか分かんないけどなんで冷たくなったのかと聞かれても返答に困る。幼い頃にたった1回言われた『だまれブス』で何年も悩んでるってダサすぎる…『あーもう！○○右端食え！』しびれを切らした村上くんが右端のガムを掴んで口の前に持ってきたから

いぬ @_c8159

思わず口を開けてしまってガムが入ってくる。「ん゛」1回噛んだだけで分かるこの酸っぱさ。『酸っぱいか？』「すっぱくない」『ほんまか？』「…うん」『…ほーか、なら残念やな』「え、食べないの」信じるの？残った2つ食べたら分かることなのに？『食わへん』「なんで、」『もし嘘ついてんのやったら

いぬ @_c8159

それほど聞きたないってことやろ』「ちが、」むりやり口角をあげた村上くんはばっちゃんに『こうてないのに開けてごめんなぁ！』と小銭を渡して駄菓子屋を出ていく。「…○○ちゃん」「ん？」「信五くん泣きそうやったね」「…そーだね」「いいのかい？」「何が？」「好きなんやろ？信五くんのこと」

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「…昔ね」「そうかい 年寄りは口出しせんとこ思ってたけどねぇ、」と優しく笑ったばっちゃんは「信五くん、たまにここに来ては○○ちゃんの話するんよ」って「え、どんな…？」「それは本人の口から聞かな」気になるだけ気にならせといて「今日はもう閉めるから帰って〜」とわたしを追い出す。

いぬ @_c8159

店を出されてすぐ忘れもんしてるで、とばっちゃんが出てきて鞄を渡され、もう鞄が返ってきたってことは自宅に帰ればいいのに村上くんの顔と、ばっちゃんの言葉が気になりすぎて足は村上くん家方面に向かう。 5分ほど歩いたところで気が変わって、右に行くべきとこを真っ直ぐ進む。

いぬ @_c8159

「村上くん」『…なんで』「村上くんが、唯一泣く場所だよね、ここ」昔、サッカーの試合のメンバーに怪我が理由で選ばれなかった時みんなの前では『こんなんで怪我するんトレーニングが足らんかったわ！！』と豪快に笑ってたけどここでこっそり泣いてたのを知ってるから、来てみた。

いぬ @_c8159

「ごめんね」『何が？』「本当はすっぱかった、ガム」『ほーか』「話、なに？」『どんだけ考えても分からんねん、○○になんかした？俺』「…」『考えても考えても分からんから考えるのやめてん』「え」 ・ ・ 『俺が悪いんかもしらんけどそれはもうええねん、俺は○○が好きや…ガキん時から』終