鈴木心@shnszkさんによる写真のお話~プレゼン編

写真家鈴木心さんによる写真のお話、今回のは個人的にかなり面白いのでこの話題だけでまとめました、が、一意見だと言うことをお忘れなく。反骨精神!
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鈴木心|写真家 @suzukish1n

先日久々に他人のプレゼンを観て、自分のコンセプトを曖昧にまとめあげている人は、プレゼン時、口数が多い事に気付きました。シンプルで強いプレゼンをする人は必然的に作品も強い。まだまだ自分は至らぬなぁと。

2011-05-18 18:50:24
鈴木心|写真家 @suzukish1n

プレゼンですが、ほとんどの人が表面的にしか自分の作っているものや動機を理解していないですし、まとめても、かつての形式に沿って自分の作品をまとめようとしている、いや、まとめた気になってしまうだけです。もっと自分の解釈で自分の作品を正当化していってもよいのではないでしょうか。

2011-05-18 18:54:53
鈴木心|写真家 @suzukish1n

たとえば、構図や被写体、技術や機材をシリーズ化している作品。同じ呈で複数毎で構成する事であたかも一連の作品、に見えますが、一枚の複製でしかなく、何枚観ても特に発展していかない作品群が圧倒的に多いですが、多いだけで中身や説明は稚拙なものがほとんど。

2011-05-18 19:12:51
鈴木心|写真家 @suzukish1n

さらに、ストーリー立てる事で読み物化した作品。これは展示や写真集ならではの構成ですが、これらは実はシナリオ勝負。であれば映像で文章で済む話でしょう。あるいはインパクト勝負。性的、暴力的、事件的、特権的な立場を利用して作品を形成するケース。これらも絵にまさる動機はなかなかでてこない

2011-05-18 19:14:59
鈴木心|写真家 @suzukish1n

インパクト系は絵の迫力さを求めるキャッチー路線なので、リテラシーを求めず共有されますが観賞時間の耐久力が異常に低いです。テクニックに依存したミニチュア写真や、特定の少女を撮影した写真なんかは時間に押しつぶされてしまうでしょう。

2011-05-18 19:16:43
鈴木心|写真家 @suzukish1n

そういった既に形成された枠組を意識することで、さらに自分なりの「シリーズ」を形成して行く事ができるはずです。それにより、個人的に衝動や勢いの様なものが理性や常識の型を壊し、さらには、表面的な絵柄だけではなく、写真の通念を越えて行ける事を祈るばかりです。

2011-05-18 19:20:01