「若者よ、選挙で投票するな」善意で拡散させられるエイジズム（世代差別）

菅原氏は3点挙げて、この「シルバーデモクラシー」仮説を否定する。

一つ目は、現在の社会保障制度は世代間の投票率の差が少ない時代にできたものであること。
二つ目は、高齢化が進む国で必ずしも若年層向けの社会福祉政策がおろそかにされるわけではなく、因果関係を見出しにくいこと。
三つめは、社会保障負担に関する明確な世代間意識格差が少ないことが、調査で明らかになっていること。

ニセ政治学を学校教育で広めるたかまつなな氏

たかまつなな氏は、「笑下村塾」という団体を作り、このニセ政治学に依拠した政治参加コンテンツを学校に広め廻っている。

たとえて言うなら、理科系の授業に呼ばれて行って、炊いたコメの入ったビーカーに「ありがとう」とか「ばかやろう」とか書かせているようなものである。

こんなことをやっているのはたかまつなな氏だけではない。

一時期話題になったリビジョンの斎木陽平氏も同じ思想で活動してきた。彼は、国会に参考人として呼ばれ年齢によって投票権を制約する「ドメイン投票」などの主張を行った。

さかのぼるならば高橋亮平氏に行き着くだろう。