「俺を使ってくれ。奴らの《力》を探知できる。具体的には半径100m圏内で《力》の発動が起こると急激に構ってほしくなり、周囲の人間の気を引くような言動を繰り返す」 「もうちょっと穏当な発動の仕方できなかったの?」
2019-07-22 19:00:18「こうして人混みの中を歩いていても、誰も俺の気持ちをわかってくれない……」 「近づいてきたみたい。警戒を続けて」 「そいつ大丈夫? 現地に着いたら泣き出したりしない?」
2019-07-22 19:03:03「見つけたぞ! 待て! お前らの思い通りにはさせない!」 「チッ、どうやら探知能力者がいたようだな。悪いが消させてもらう」 「私の《フィールド》を展開するわ」 「このアカウントも今日でさよならかな……バイバイ」 「ごめん、後でちゃんと構うからちょっと待って」
2019-07-22 19:07:40「くっ、取り逃がした!」 「でも、奴らの計画は阻止できたみたい。見て」 「厳しい戦いだったが、俺の探知能力が役立って何よりだ」 「彼が精神の平衡を取り戻したということは、もうここに《力》の残滓はないわ」 「良かった……さっき丸まってすすり泣きし出した時はどうしようかと……」
2019-07-22 19:12:25「……あのさ」 「? なんだ? ああ、さっきは『もう一人の俺(シャドウ)』が迷惑をかけたな」 「あっ微妙に格好いい別人格扱いしてる! 図太い!」 「《力》が発動していない時の俺は……無神経だ」 「それは別にアンニュイに告げることではなくない?」
2019-07-22 19:15:35「まあいいや、さっきは非常時だったから、構ってあげられなくて悪かったよな」 「そんなことか。それは俺の《力》の宿命だからな」 「いちいち格好つけるなあ……。まあ、アカウントは消さなくていいと思うよ」 「ああ、もう引退宣言し過ぎて『いつものか』としかリプライ来ないしな」 「恒例行事」
2019-07-22 19:20:12「最初はびびったけど、上手くやってけそうだな、俺たち」 「そうだな。よろしく頼む……」 「?」 「……そう言ってみんなそのうち冷たくなるんだ……」 「うわー! またなんか敵が出たっぽい! 落ち着いて! ちょっと! 誰かー!!」
2019-07-22 19:22:40