王白のやばさに気付いてしまったオタクのまとめ

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矢口@ @YaguchiSumi

2人がけソファの片側にも雑誌類が置いてあり空いているスペースに座る。白石さんがコーヒーをソファの前のテーブルに置き、自分は椅子兼踏み台であろう小さな丸椅子に腰掛けた。「どうしても会ってということでしたが、なにかありましたか?」「あー、それなんだが、俺が会いたかっただけなんだ」

2019-08-30 11:57:58
矢口@ @YaguchiSumi

白石は真意を測りかねている様子ではぁ、とだけ返事をする。「初めて会った時白石さんのファンだって言ったの覚えてるか?」「ええ」「あれは社交辞令じゃねぇ」「ええ、知ってます」「信じられねぇと思うが・・・は?」「君のことは会う前から知っていました」それはそうだろう王賀美はアイドルなのだ

2019-08-30 12:02:54
矢口@ @YaguchiSumi

書き物机の引き出しから紙の束を取り出す白石。王賀美はそれに見覚えがあった。「君からもらったファンレターです」「・・・なんでそれが俺からのだって分かる」「分かります。物書きなのでね」「・・・」「半分嘘です。テレビ局に勤めてる友人から君が私の本をよく読んでいると聞いたんです」

2019-08-30 12:16:44
矢口@ @YaguchiSumi

正直なところ、君がファンレターをくれる熱心なファンなだけだったら、君が誰だって僕は構いませんでした。僕の小説を読んでくれる方の多くは僕の描く人間たちに共感を覚え、自分や知っている誰かに重ね合わせるものです。私がもらったことのある感想の多くはそう言うものでした。でも君は違った。

2019-08-30 19:57:26
矢口@ @YaguchiSumi

「これは自分の物語ではない」そういう視点で僕の本を読み、それでもこの手紙の書き手はそれが魅力的だと言う。どんな人なのだろうと考えずにはいられませんでした。そんな時です、君のことを聞いたのは。僕は世間に疎くて、初めて君を認識したのは友人にテレビスタジオに連れられて行ったときでした。

2019-08-30 19:58:14
矢口@ @YaguchiSumi

歌番組か何かのリハーサルだったと思います。一目見て君が君だと分かりました。そして同時に理解したんです。たしかに君の人生は、僕が描く物語には縁遠いのだろうと」白石は両手に持った紙束を握る力を強める「だから僕はあの話を書いたんです。あの物語は全部、僕の話です」「何だって…?」

2019-08-30 20:08:32
矢口@ @YaguchiSumi

あの物語の登場人物たちは君のような…いえ正直に言います。君と出会った僕なんです。頭の中の。友人や恋人や行きつけの店の店員たまたま電車で乗り合わせたサラリーマン通りすがりにあなたに心を奪われた脚本家。もう二度と自分の話は書かないと決めたのに、僕の決心は易々と壊されてしまいました。

2019-08-30 20:18:31
矢口@ @YaguchiSumi

もちろんこれは僕自身の話で君には関係ないはずだった。まさか映画化して君が主演をやるだなんて夢なら覚めないでくれと何度も思いましたよ。君が僕の本を読んでくれてると、ファンだと言ってくれた時本当は飛び上がるくらい嬉しかった。君に出会って僕の人生はすっかり変わってしまった。

2019-08-30 20:26:07
矢口@ @YaguchiSumi

あっけにとられている王賀美にようやく気付き慌てる白石「すみません喋りすぎましたね、ファンの方と面と向かって話すことなんて滅多にないので興奮してしまって、その、」「…はぁ〜」頭を掻きながら溜息をつく王賀美「作家ってのはどこまで読者の先を行けば気が済むんだ?聞きたかったこと全部先に…

2019-08-30 20:32:31
矢口@ @YaguchiSumi

ゴニョゴニョと口を尖らせる王賀美は思い出したように白石を見る「今ので分かった」「何がですか…?」王賀美は種明かしより先に犯人が分かった顔をする「あんた、役者になりたかったんだな」

2019-08-30 20:38:29
矢口@ @YaguchiSumi

白石さんが告白してくれたんだから俺も正直に言わねえとな。ツテを辿ってあんたが出てる舞台を観させてもらった。これは欲目なしの感想だが、あんたが一番上手かったぜ。ほんとは小説家じゃなくて役者やりたかったんだろ?あの百合はそういう意味だと受け取ったぜ。

2019-08-30 21:03:16
矢口@ @YaguchiSumi

あれ、あんたが出た最後の公演だったってな。引退公演に「偽り」ってのはちと露骨すぎだな。黄百合の花言葉、調べたぜ」「…」「脚本書きながら役者もやればよかったじゃねぇか。どっちかしか選べないなんてことないんじゃねぇの?」「…偽ったのはそのことだけではありません」

2019-08-30 21:22:53
矢口@ @YaguchiSumi

役者と物書きをどちらもやれるほど自分が器用でないことは分かっていました。だから物語を書きその中で演じることにした。役者に未練がなかったと言えば嘘になりますから、これが一つ目の偽りです。もうひとつ、私の物語に出てくる人物たちはみんな私であり私ではない。これが二つ目の偽りです。

2019-09-01 01:04:20
矢口@ @YaguchiSumi

あの脚本は僕のエゴです。役者としての自分を終わらせるために、公演を利用した。僕は自分というものを物語に含ませたくなかった。登場人物を自分だと思ってしまえば演じずにはいられなくなる。だから僕は僕自身の物語を書くのをやめたんです。

2019-09-01 01:13:11
矢口@ @YaguchiSumi

でも君に会ってそんな自分への制約はいとも簡単に壊されてしまった。君があの役を演じるなら、相手は全部僕が演じるべきなのに、あれは…

2019-09-01 01:15:11
矢口@ @YaguchiSumi

映画『衝動』は高い評価を受けたが、主演の王賀美陸は「あれはミスキャストだった」とインタビューで度々語りそれきり俳優の仕事はしなかったという。

2019-09-01 01:21:41
矢口@ @YaguchiSumi

白石さんがお酒のCM撮るとき王賀美くんが一緒に飲んでる相手(姿は出演なし)やってほしいな。「なんで君が?」「たまたま通りかかったんだよ。知らないかもしんねぇが、もう20歳超えてるんでね」 #日本残留if

2019-09-01 01:22:21
矢口@ @YaguchiSumi

白石さんのいる前で爪切りする王賀美陸めっちゃ推せるんだよな…何食わぬ顔しててもいいし、今日は(パチン)あんたを(パチン)抱くぜ…(パチン)ってすごい顔して白石さん見つめながら切っててもいい #王白

2019-09-01 01:23:30
矢口@ @YaguchiSumi

仕事頑張ったご褒美にキスしてくれよ #日本残留if

2019-09-01 01:24:00
矢口@ @YaguchiSumi

人間のDNA情報を取得することにより人間に化けられるスライム生命体の王賀美くんとサラリーマンの白石さん #日本残留if

2019-09-01 01:50:27
矢口@ @YaguchiSumi

たまたま雨の日に傘を忘れた仕事帰りの白石さんの上にスライム宇宙人が落ちてきてシャワー浴びたらゾルゾル人の形をとり始めて王賀美くんが現れてお互い全裸ではじめましてする1話。

2019-09-01 01:56:09
矢口@ @YaguchiSumi

気絶から翌朝目が覚めたらベッドの上に全裸のイケメンがいるし会社には遅刻するし混乱の極みの白石さん「今日の白石さん、なんかいつもと違う感じですね」って市子ちゃんから飴もらったりする。帰っていなくなったと思ったら浴槽でタプタプしてた。栓を抜こうとしたら腕を這われてぞくぞくしてしまう

2019-09-01 02:00:27
矢口@ @YaguchiSumi

またしても昨日と同じ姿になった王賀美くんになぜ僕なのかと聞くと十分な量の人間のDNA情報を持ち帰り新たな母星に適しているか調査するための任務だと言う「と言うことは君の調査が終われば地球は君たちスライム生命体に侵略されると…?」「大げさだな、取って代わるだけさ」

2019-09-01 02:04:03
矢口@ @YaguchiSumi

なんでも王賀美の仲間は地球の大気に紛れ調査完了を待っているのだと言う「その"十分な量"というのは一体どのくらいですか」「分からん」というわけで白石さんはなんとか調査完了を遅らせつつ同居する道を選ぶのだった。まあわりとすぐ体液がDNA摂取に適していると分かってえっちな展開になるんだけど

2019-09-01 02:10:35
矢口@ @YaguchiSumi

キスされてスライム状の舌が喉の奥まで入って窒息しそうになったり扱く手が半透明で透明オナホプレイみたいになったり「人間の繁殖の仕方を覚えた」ってあれよあれよという間に挿れられちゃったりする

2019-09-01 02:17:20
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