独自研究『ゼットンの火球は1兆度設定とゴモラの超振動波設定のルーツを手持ち資料でできる限りさかのぼってみる』

独自研究になります。手元の資料だけでの推測なので間違っているかも。さらに古い資料や他誌の状況等あれば指摘求む。 8月14日23時に修正、追記
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アギュオアギュラ @iruruyan2005

突発企画! ◆独自研究◆ 『ゼットンの火球は1兆度設定とゴモラの超振動波設定のルーツを手持ち資料でできる限りさかのぼってみる』

2019-08-13 20:46:39
アギュオアギュラ @iruruyan2005

先日、ゼットンの火球の1兆度設定のルーツはどこなのかという疑問をTLで見かけました。 それを見て実際に自分も気になったので、ゴモラの超振動波設定と合わせて手持ちの資料でさかのぼれる限り古い記述を探してみました。 以下はその結果報告になります。

2019-08-13 20:48:34
アギュオアギュラ @iruruyan2005

まず資料です。といっても自分は研究者ではないのでたいした資料はありませんが、こちらに当時の講談社の雑誌記事をまとめた近年発行の書籍があります 『「少年マガジン」「ぼくら」オリジナル復刻版 ウルトラマン画報』編:講談社 監:円谷プロダクション kc.kodansha.co.jp/product?item=0…

2019-08-13 20:51:22
アギュオアギュラ @iruruyan2005

まずここでゴモラの記述を探してみます。すると1967年3月3日発行の『ぼくら4月号』の怪獣図鑑にて、ゴモラの角と土の掘り方の記述が出てきます。(1枚目左上『つので土をほり』) この書籍、目次にて記事の担当者が確認できるのですがそちらを見ると構成は大伴昌司氏となっています。 pic.twitter.com/OIkmCnRwKQ

2019-08-13 20:55:48
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アギュオアギュラ @iruruyan2005

そしてこの後のゴモラの記述を探すと1967年4月22日発売の『週刊少年マガジン5月7日号(1967年19号)』の5大怪獣解剖図にて、 ゴモラとゼットンの解剖図が掲載されています! ゴモラは鼻先の角で岩を切り開き、かぶと角で超音波を響かせて岩を砕く、後の超振動波の元記述です! pic.twitter.com/ZF9JURJJkz

2019-08-13 21:00:47
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アギュオアギュラ @iruruyan2005

そして上の1967年4月22日発売の『週刊少年マガジン5月7日号(1967年19号)』の5大怪獣解剖図にゼットンの解剖図も載っています! 『口からはく火の玉は、1兆度の熱さ』 これが最古かは不明ですが、ウルトラマン最終回が67年4月9日放送なので、放送直後の段階で火球が1兆度設定が掲載されたわけです

2019-08-13 21:05:00
三笠屋 @3aiFzMrl4c

放送直後だったんだ!

2019-08-13 21:06:17
アギュオアギュラ @iruruyan2005

そして2個上の画像の目次を見ての通り、1967年4月22日発売の『週刊少年マガジン5月7日号(1967年19号)』の5大怪獣解剖図の構成も大伴昌司氏となっています。 彼が影響を受けた他誌の設定が存在した可能性もありますが、自分の手元の資料ではこれ以上辿れないので是非研究者に調査お願いします!

2019-08-13 21:09:10
アギュオアギュラ @iruruyan2005

『「少年マガジン」「ぼくら」オリジナル復刻版 ウルトラマン画報』編:講談社 監:円谷プロダクション を使って見ていくと、大伴昌司氏が関わった放送後の複数の雑誌記事にて、このゴモラの角から超音波を出すとゼットンの火球が1兆度設定は継続して記載されており、多くの人が見た可能性大です

2019-08-13 21:12:58
アギュオアギュラ @iruruyan2005

さて、この大伴昌司氏ですが、怪獣解剖図を広めて数多く手がけた人として有名です。彼が書いてイラストレーターに渡す前の原稿なども存在しており、これらの設定を考えたのは状況証拠から大伴昌司氏の可能性が高いと思われます。

2019-08-13 21:17:12
アギュオアギュラ @iruruyan2005

そんな大伴昌司氏の傑作書籍が1972年刊行の『怪獣図解入門』になります。 ベロクロンまでのウルトラ怪獣の多くの解剖図を収録した決定版であり、長く刊行されて多くの怪獣少年に影響を与えたと言われています。 それの平成復刊版は手元にあるのでそちらも見てみましょう pic.twitter.com/8dt4mOOQEA

2019-08-13 21:21:50
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アギュオアギュラ @iruruyan2005

『怪獣図解入門 平成新装刊』 大伴昌司 円谷プロダクション shogakukan.co.jp/books/09220334 リンク入らなかった

2019-08-13 21:23:02
アギュオアギュラ @iruruyan2005

ということで『怪獣図解入門 平成新装刊』のゴモラとゼットンです!見覚えがある人も多いのではないでしょうか? ゴモラの角から超音波で角で土を掘るも、ゼットンの1兆度の火球も両方掲載されていますね! この『怪獣図解入門』がこの設定を広めた影響はかなり大きいと思います。 pic.twitter.com/jwWuPqT8iZ

2019-08-13 21:26:57
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珊瑚マン @creamscream__

怪獣ブームに影響されて描いたと思われる水木センセイの妖怪の解剖図好き

2019-08-13 21:28:30
珊瑚マン @creamscream__

あの手の解剖図、明らかに生身なのに機械パーツがあったりするの好きなんだよな・・

2019-08-13 21:29:00
三笠屋 @3aiFzMrl4c

OH 星に還った男 (ソニー・デジタル) Mosh! amazon.co.jp/dp/B00YGSSLL2/… @amazonJPより 大伴昌司氏についてはこれでしか知らないぜ...

2019-08-13 21:29:40
アギュオアギュラ @iruruyan2005

以上自力で可能な限り遡った調査結果でした! 少なくとも1967年4月22日発売の『週刊少年マガジン5月7日号(1967年19号)』の大伴昌司氏構成の5大怪獣解剖図の段階で、ゴモラの角から超音波とゼットンの1兆度の火球記述は存在したようですね! でもそれ以前の別の書籍にある可能性もあるので続報求む!

2019-08-13 21:31:06
アギュオアギュラ @iruruyan2005

そうだ、忘れてたけどこれら設定が公式映像作品で初めて出てきたのは、たぶん2007年10月放送開始の『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』になります。 本作1話でゴモラの角から超音波設定を元に、超振動波が出てきます。 角から光線出すゴモラはゴモラIIとかいるけどこの設定が元と明言がないので除外 pic.twitter.com/LEhu0Knqd7

2019-08-13 21:44:08
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アギュオアギュラ @iruruyan2005

そして『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』11話のED後のミニコーナー「大怪獣バトルファイル」にて、ゼットンの火球が1兆度という説明がオキの口から語られるのが、たぶん本設定への公式映像作品の初言及になるはず。説明前のカード画像で文字も出るし pic.twitter.com/ylf9wa1yuP

2019-08-13 21:47:03
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アギュオアギュラ @iruruyan2005

やっぱりこう振り返ってみると『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』、2000年代~2010年代ウルトラの中で大事な作品になるんだなあ。 単純に気持ちのいい怪獣バトルが見れて個人的に大好きな作品です。

2019-08-13 21:49:31
三笠屋 @3aiFzMrl4c

今でも「行け!ゴモラ!」(デッデデデデ デッデデデッデー)ってやりたくなる時がある

2019-08-13 21:50:48
アギュオアギュラ @iruruyan2005

やっぱりあのBGMと行けゴモラ!の怪獣好きがああいうのずっとやりたかったんだよ感、大好きなんですよね『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』!

2019-08-13 21:52:37
三笠屋 @3aiFzMrl4c

グランデ、前座がタイラントで本命がレッドキングなのがすげぇいいんだよな...

2019-08-13 21:52:53
三笠屋 @3aiFzMrl4c

作中のペダン星人にすら「レッドキング〜?普通の怪獣でしょ〜?」みたいな反応されててあのバカ強さ 痺れますね

2019-08-13 21:54:55
アギュオアギュラ @iruruyan2005

大怪獣バトル、最近復刊した西川伸司先生の漫画版『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』もすごくいい怪獣バトル漫画だからおすすめだぞ!無事無印最終話まで単行本化されて読めるようになったぞ!『NEO』の復刊もして欲しいなあ・・ kadokawa.co.jp/product/321808… pic.twitter.com/HHum3WCRO6

2019-08-13 21:57:35
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