2019年8月21日

『水界園丁』(生駒大祐)の造本解説:佐藤りえ氏(歌人・俳人・造本作家)による

1
佐藤りえ @sato_rie

#水界園丁 の造本について言いたいことは多々あるのですが、まずはこの本の書影が公開された際に「いいなあ!」と思った理由について、くどくどと書きます → #造本探偵 pic.twitter.com/hCNCEdedQX

2019-08-16 15:47:22
拡大
佐藤りえ @sato_rie

この画像は左から横山泰介さんの「サーファーズ」という写真集、「水界園丁」、私が製本した岡田幸生さんの「無伴奏」です。「サーファーズ」は板紙にタイトル著者名のみ箔押し、クロスで背側だけ包んだ丸背の上製本です。発売時には腰高の帯が巻かれていました。→ #水界園丁 #造本探偵 pic.twitter.com/DpZ69aMXNS

2019-08-16 15:48:21
拡大
佐藤りえ @sato_rie

私はかつてこういう本をつくりたいと思ったことがありました。表紙はさらの板紙を使い、文字だけを活版で刷り、背だけをクロスで巻く。そのあこがれの装丁にとても近い世界を、「水界園丁」はまた違ったアプローチでやってのけてくれました。→ #水界園丁 #造本探偵

2019-08-16 15:49:02
佐藤りえ @sato_rie

ブックデザインは「君に目があり見開かれ」(佐藤文香)と同じ吉岡秀典さん。「水界園丁」は空押しと印刷の組み合わせで、くるみ表紙でありながら「そっけない美」を顕現させています。チリの小口と地側に文字が刷ってあるのは変態です(褒めている)→ #水界園丁 #造本探偵 pic.twitter.com/vJp5sp690y

2019-08-16 15:50:36
拡大
拡大
佐藤りえ @sato_rie

本文紙はおそらくキャピタルラップだと思いますが、表裏の状態がまったく違ったこの紙を本文に使っているのはきわめて稀なんじゃないでしょうか。最近では化粧扉などによく使われていて、目にすることも多い紙です。ちょっと透け感があります→ #水界園丁 #造本探偵

2019-08-16 15:51:28
佐藤りえ @sato_rie

本来は包装紙であるこの紙は嵩が高く、160ページのこの本に1センチ余りの束を与えています。そして表紙が3ミリとこれも極厚。この嵩と本文の文字のひきしまった小ささ(15級ぐらい?句集の本文はだいたいでかくて20級~ぐらいが多い)が不思議なバランスを作っています。→ #水界園丁 #造本探偵 pic.twitter.com/phn7EGexZw

2019-08-16 15:53:51
拡大
佐藤りえ @sato_rie

水をめぐる句が四季をうつろう、この句集にふさわしい造本といえましょう。拍手。 暇すでに園丁の域百日紅/生駒大祐 #水界園丁 #造本探偵

2019-08-16 15:54:49
佐藤りえ @sato_rie

ちなみに、その果たせなかった造本への思いをどーんとぶつけて作ったのが岡田幸生さんの「無伴奏」です。この本にまつわる記事はコチラ。ご興味ありましたらご一読ください。 #造本探偵 rangai.main.jp/archives/5086 pic.twitter.com/FX2cipRXqg

2019-08-16 15:56:05
拡大
佐藤りえ @sato_rie

※紙の名前、加工などは現物からの推測です #水界園丁 #造本探偵

2019-08-21 17:00:12

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?