長編 ) 友達の彼氏と出来ちゃう話 ( Tadayoshi. )

やんちゃる @Okt__75

玲「あのね、○○に会わせたい人がいるの」もしもこの時断っていたら、私は罪悪感と背徳感で消えたくなる事は無かったんだろうか。玲「彼氏の忠義、○○には会わせたいと思って」「…はじめまして」『どうも』これは、私と彼の決して胸を張って言える事ではない最低な恋の話。#エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

『あれ、○○ちゃん？』「…あ、えっと」『大倉です。大倉忠義』人懐こい笑顔で私の隣に並ぶのは、玲華から彼氏と紹介された人。『○○ちゃんもこの駅やったんや』「うん…大倉くんも」見上げると、とても嬉しそうに笑った大倉くん。純粋に好きだと思ってしまった。#エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

『○○ちゃんって関西の人？』「え、なんで？」『いや、イントネーションがこっちの人とちゃうから』「お父さんが大阪出身だからかな…小さい頃とかよく行ってたの」『そうなん？どこ？』「東大阪」『え！俺も！！』大声を出した大倉くんに私は笑ってしまった。 #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

『ここら辺に住んでるん？』「うん、この駅の1番近いコンビニの横にある…」『え、そこ俺のバイト先』「…え、ほんま？」『おん』関西弁が出た私に、大倉くんは少し口元を緩ませながら頷いた。『でも見た事ないな…よく来る？』「うん、大学終わりによく行く」大倉くんは少し首を傾げた #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

『こんな可愛い子来たら覚えてるはずやし…』「…」可愛い？大倉くんは無意識だったのか気づいてないし、私は顔が熱くなる。俯いた私に大倉くんはまた首を傾げた。『あそこら辺治安悪ない？大丈夫？』「…あ、うん。大丈夫」『○○ちゃん可愛いから心配やわ』ああ、また。好きが募った。 #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

『あ、俺ここ！じゃあまた会おな』「うん、コンビニで見かけたら声掛けるね」大倉くんはまた嬉しそうに笑って電車を降りた。 ドアに寄りかかって、顔を伏せる。どうしよう、どうしよう。大倉くんを、自分のものにしたいと思ってしまった。(こんなの、絶対ダメなのに…) #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

目を閉じれば、大倉くんの事を幸せそうに話す玲華の顔が浮かんで私はそれを消すようにキツく目を閉じて頭を振った。 ( 🥀 ) 玲「どうしたの、ボーッとして」親友の○○の顔を覗き込めば分かりやすいくらいの作り笑顔で首を傾げた。「してた？」玲「うん、なんかあった？」 #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

この時、私は気づかなかった。○○が私に対して罪悪感と劣等感を感じていた事を。「お腹空いたからかなあ」玲「食べて来なかったの？（笑）」「うん（笑）」へらへら笑う○○に私は微笑む。○○は女の私から見ても本当に可愛くて。いつからか、○○になりたいと思うようになった。#エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

( 👧🏻 ） 玲「○○になりたい」その言葉に、私から笑みは消える。「…何で？」玲「だって可愛いし、スタイルいいし、女の私から見ても守りたくなるし、儚い感じがしてさ～」「私は」玲華の声に被せるように声を重ね笑顔を貼り付けて「玲華になりたいよ」#エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

玲「え〜何で〜（笑）」「私、自分のこと嫌いだから」この顔も、声も、性格も、全部。私は女子から嫌われやすい顔と性格。そんなの自分でも分かってる。だけど玲華はそんなの気にしないで一緒にいてくれて、今はそんな玲華を裏切りそうな私が1番嫌い。#エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

玲「そうだ、忠義に○○の連絡先教えてもいい？」「…え、なんで？」玲「なんか忠義から教えて〜ってLINEきたから」どうしよう、なんて答えたら正解なんだろう。玲「○○には忠義と仲良くしてほしいなー、なんて」きっと玲華は本心で言ってくれたんだと思う。「…いいよ」#エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

《大倉です☺️登録よろしく～》《今日バイトなんやけど来る予定ある？》ぽんぽん、と直ぐに来たLINEに驚きと喜びで少し複雑になりながら考える事数分。《ごめん迷惑やった？》やばい既読無視みたいになってた。《全然迷惑じゃないよ☺️バイト終わりに寄るから今日は寄らないかも》送信、と #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

それから、大倉くんの返信は無かった。玲華に「大倉くんってLINEの返信遅い人？」なんて聞く大胆な事も気にさせてしまうような事を出来ないししたくもないから私は黙って返信を待った。大学が終わり、玲華と駅で別れ電車を待ちながらLINEを見ると《残念》とだけ来ていた。#エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

横「あれ、○○？」「横山先輩、」横「卒業式振りやん」軽く右手を上げて私の隣に並んだのは、高校の時に委員会が一緒で仲良くなった横山先輩だった。横「そっか、○○ここらへんやったか」「横山先輩逆方向でしたよね？」横「よく覚えてるな（笑）」(…だって、好きだったから) #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

横「すばるの家にゲームしに行くねん」「仲良しですね（笑）」横「すばるとヒナは多分一生仲良くしてると思う」照れくさそうに笑った横山先輩に私も笑い返し、一緒に電車に乗り込んだ。横「あ、」「？」横「コンビニ寄ってもええ？」「…いいですよ」確か今日は、大倉くんがバイトの日 #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

横「なんか買ったろか？」「いいんですか！」横「最初からその気やったやろ（笑）」大倉くんを気にしながら横山先輩とコンビニに入れば『○○ちゃん？』「…大倉くん、」大倉くんは少し驚いた顔をした後、直ぐに視線を隣に走らせる。『彼氏？』少し不機嫌そうな顔で首を傾げた。 #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

「高校時代の先輩！」少し大きな声を出して手を顔の前で大袈裟に振ってみせる。横「…んな否定せんでも」横山先輩が拗ねたように顔を伏せたのが視界に入った。だけど目の前の大倉くんは安心したような顔をするから心臓はバックバクで『今日来ないって言ってたからびっくりしたわ（笑）』#エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

( 🎺 ) 久しぶりに会った高校時代の後輩。変わらない守ってやりたくなるような雰囲気と可愛らしくもあり綺麗でもある顔立ちに俺の心臓はうるさくなる。○○と一緒にコンビニに入れば、デカくて綺麗な顔をした男が○○に話しかけて俺を見て彼氏かと聞いた。それに少し期待してしまった。 #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

それが、間違い。「高校時代の先輩！」全力で否定する○○に少し、いやかなり拗ねた。そんな否定せんでも…傷つくやん…その男は呼ばれて俺たちの前からいなくなったけれど俺と○○の空気はまあ良くはなくて。「…あの、先輩」横「ん」「携帯、鳴ってます」携帯を出せばそれはすばるから #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

横「はい、もしもし」渋「ヨコ今どこ？遅ない？」横「あー…ごめん、今コンビニ」渋「はぁ？もー、ならアイス買ってきて箱アイス」横「また？（笑）」渋「またちゃうわ！早くしてな！」一方的に切られた電話に、俺は苦笑してポケットにしまった。 #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

「怒ってましたか？」心配そうな顔で聞く○○に頷き、横「箱アイス買って来いやって（笑）」「アイス好きなんですね渋谷先輩」柔らかい笑顔で意外、なんて。出来ればその笑顔、俺の話題で出して欲しかったわ。横「○○もアイスでええ？」「アイス好きです！」（それも知っとるし…） #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

（ 👧🏻 ） 横「ほんまは送ってあげたいねんけど…ごめんな」「私は大丈夫です！」横「知らん男に着いてったらあかんからな！」「子どもじゃないんですから」横山先輩は最後まで「心配やわ」と呟きながら渋谷先輩の家に向かって行った。…さて、私も帰るか。#エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

歩みを進めた時、肩に誰かがぶつかって横山先輩から買って貰ったアイスが落ちてしまった。 「あ、ごめんなさい」頭を下げてそのまま立ち去ろうとしたのに強く掴まれた右手首に思わず顔が歪んだ。[なあ痛かったんやけど？][やめとけやめとけ泣いちゃうぞ～（笑）] #エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

下品な笑い方と、強くなる力。痛い、痛い。[ちょっとあっちで話そうか姉ちゃん]「い、やです…！」[はぁ？]男が私の顔を覗き込んで[可愛い顔してんじゃん]と私に手を伸ばした。嫌だ、嫌だ…『触んな』「…、」男の手を掴んで私に触れるのを阻止した手を辿ると「大倉、くん」#エイトで妄想

やんちゃる @Okt__75

『コンビニの前で迷惑ですので、お客様』さっきの荒い口調とは違うコンビニの店員として丁寧な口調。[いっ…](早く帰れって圧が凄い…)その人たちは大倉くんの圧に負けて、私と大倉くんに舌打ちして帰って行った。「あの、」『大丈夫？！何もされてない？！』「え、うん。大丈夫」#エイトで妄想