@shinimai 「emotion と feeling|mood」という区別はわかるような気がするけど、昨日話題に出ていたのは、前者二つのあいだの区別であったよ。
2011-05-18 00:12:31@contractio feelingは命題を抱く必要ない点moodと同じです。フィクションの対象に対する悲しみや哀れみをどう解釈するかっていう問題です。
2011-05-18 00:19:47@contractio フィクションにおけるパラドクスで出てくる論点の一つです。あと音楽における情動のパラドクスにも出てくる論点。だから非常に美学と関わりが強いことです。
2011-05-18 00:07:30@shinimai あー。森くんがしてた話がそれか。(もう君帰ってたかもしれないけど)<フィクションの対象に対する悲しみや哀れみをどう解釈するか
2011-05-18 00:22:51@at_akada ありゃ。そうか。でも議論内容から遡って考えてみるとそうだったような気もしてきた。<emotionとmoodじゃなかったですかね
2011-05-18 00:22:15@contractio emotionとmoodじゃなかったですかね。たぶんそのときでてたのは感情のターゲットがあるかないかくらいのことだったと思います。
2011-05-18 00:14:39昨日は「いたたまれなさの定義」という形で喋ろうとしていたが、定義をあげるのは難しい気がしている。なぜなら「いたたまれなさはこれこれの状況で感じる感情だ」ということを言えたとしても、それだけでは定義に足りないように思える。
2011-05-18 00:16:19多くの場合、いたたまれなさがふさわしい状況は怒りにふさわしい状況でもあるように思われるので、「いたたまれなさとは、これこれの状況で抱くべき感情である」という形の定義は難しいだろうと思う(「これこれの状況」においては、怒りもまた抱くべき感情の1つであるのだから)。
2011-05-18 00:20:42それはそれとして、いたたまれさの固有の理由というのは、「するべきことをしていない、人や物がふさわしい扱いを受けていない」ときであると思う。
2011-05-18 00:24:03わたしは次のテーゼは一般的に成り立つと考える。「x がいたたまれなさを感じているならば、x は、誰かがするべきことをしていない、または人や物がふさわしい扱いを受けていないということを信じているべきである」
2011-05-18 00:25:39私見では、いたたまれなさには、「自分がふさわしい扱いを受けていない」「他人(や物)がふさわしい扱いを受けていない」という2つのパターンがあると思う。 / 例a. 自分は愚かな人間なのに、あたかも賢い人間であるかのように扱われ、いたたまれない。
2011-05-18 00:27:11例b. わたしは太郎くんはすばらしい知性の持ち主であると信じているが、太郎がまわりの人間から愚かものとして扱われるところに直面してしまい、いたたまれない。
2011-05-18 00:28:15他の多くの感情でも成り立つことであるが、固有の内容を持った感情の場合、信念の内容が間違っていたときに、感情も合理性を失うことがある。幽霊だと思って怖がったが、よく見たら枯れすすきだったケースなど。
2011-05-18 00:31:58(さっきから「固有の内容」という適当な用語を使ってるが、なんかもっとちゃんとした言い方があった気がしているので調べている)
2011-05-18 00:34:24いたたまれなさの場合も、これと同様の現象はある気がしている。「太郎がひどい扱いを受けているので、いたたまれない」と思っていたが、実は、太郎がひどい扱いを受けているように見えたのは気のせいだった。このとき、「いたたまれなさを抱くべきではない」というのは自然だろう。
2011-05-18 00:44:59いろいろ書いたが、最も守りたい主張は、「いたたまれなさがふさわしい状況は、するべきことをしていない、人や物がふさわしい扱いを受けていないときである」というものです。
2011-05-18 00:55:13ただ、「いたたまれない」は難しいですね。「悔い」のようなほぼ必ず内容を持つ感情や、「不安」のようにあまり内容を持たない感情と比べると、「いたたまれない」は内容がないこともありそうだ。「なぜか何となくいたたまれない」ということがあってよいように思われます。
2011-05-18 00:57:28@contractio んー僕も情動論そこまで詳しいわけではないですが、フィクション論で主に言われる時のemotion, moodの区別は、志向的対象があるかどうかです。「戦争怖い」は情動で、「漠然とした不安」はムード。@at_akada さんの理解と同じです。
2011-05-18 01:06:28@contractio あと昨日僕が話してたのは、フィクションの情動のパラドックスについてではなくて、いたたまれなさの話って、imaginative resistanceの議論につながりそうだよね、っていう単なる示唆でした。その意味で、あまり情動の質についての話ではないです。
2011-05-18 01:09:08@contractio @at_akada わー,すごい楽しそうな宴会ですね!イタタマレナイやemotion/feeling/moodの区別についても勉強になります。もしかしたらトゥギャらせてもらうかもです。
2011-05-18 01:15:58@contractio @catadatowl あー、でもこの件は、ただ思いついたことをまとめただけなので、ほぼこれで終わりですよ。感情の哲学についてもう少し勉強したら何かまた出てくるかもしれませんが。
2011-05-18 01:18:57@at_akada @contractio そうですか。でも,いろいろヒントいただけました。また何かわかりましたら,ブログやtwitterなどでも発信を期待しております。
2011-05-18 01:28:47