- toshi3636_1
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先日、英国のケンブリッジに行った時、恩師のホラス・バーローと会って話していて、その時息子さんのオスカーがいて、オスカーと話していたら、好きな哲学者の話になって、オスカーが、「ぼくはヒュームと、それとヴィトゲンシュタインが好きだ」と言った。
2019-08-28 07:54:54それで、オスカーとしばらくヴィトゲンシュタインの話を聞いていたら、ホラスが突然、「私のブラザーはヴィトゲンシュタインを個人的に良く知っていたんだ」と言い出して、ぼくは「えっ」と思ってしまった。ヴィトゲンシュタインが個人的に困っていたようなことを助けてあげていたらしい。
2019-08-28 07:56:14よく考えてみたらルートヴィッヒヴィトゲンシュタイン(26 April 1889 – 29 April 1951)はケンブリッジにいたわけだし、1921年生まれのホラスのブラザーは当然重なっていたわけだから、個人的に知っていてもおかしくないんだけど、伝説的な人物が突然身近に肉体をもって降臨する不思議さがあった
2019-08-28 07:58:30アルベルト・アインシュタイン (14 March 1879 – 18 April 1955)も、ぼくがものごころついた時にはすでに伝説っぽく感じられていたけれども、考えてみるとぼくが生まれるたった7年前に亡くなっているわけで、もう少しで身近で生身な人間として降臨するかもしれなかったのだった。
2019-08-28 08:00:37そんなに前に生きていたわけではないのに、いきなり歴史上のレジェンドとして感じられる人の共通点はなにかと考えてみると、その時代の具体的な趨勢と関係なく、普遍的なことを考えているというか、つまりは「浮世離れ」していることかと思う。その意味では政治家は一番浮世離れしていない。
2019-08-28 08:01:46ホラスとケンブリッジで会っていて、オスカーとヴィトゲンシュタインの話をしていて、突然ホラスが「私のブラザーは彼を良く知っていた」と言った時に抱いた不思議な違和感は、時代の渦の中で浮世離れしていた人たちの群像をくっきりと鮮やかに浮かび上がらせたのだった。
2019-08-28 08:03:16以上、連続ツイート2316回、「時代の渦の中で浮世離れしていた人たちの群像」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。
2019-08-28 08:24:39