観劇報告書2019(8月ーⅡ)

収録団体…南山大学演劇部HIーSECO企画/ハローグッバイ/名古屋市立大学演劇部鈍ーNOROー/ハイ、それまでよの会
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MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【七人の語らい】 【作品紹介】 重婚をして双方の家を往き来していたデイヴという男がある時妻同士の鉢合わせによりそれがバレるぅ…?というシチュエーションコメディーのリハーサルそのものが舞台の話。 見所はその演目に関わる者達が考える「コメディーの境界線とは?」における攻防。#HIーSECO企画 pic.twitter.com/oGSRlVuLrb

2019-08-18 21:29:07
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面白いのは演出への注文が重なるごとにコメディーなるものが「正論」なるものに容赦なく破壊されて行くとこですね。

特に感じたのは幾つかあって「コメディーは受けりゃ良い」ってのから、人種差別的な表現のタブー、果ては肝心の舞台装置を撤収してしまうとかですね。(七人の語らい)

挙げ句にはバックに自然と流れる音楽は変すぎとか、コメディーに感動だけの結末はあり得んとかですね。

これらの時の戸惑いとわちゃわちゃ感が大昔観た「怒濤の伏線回収」?みたいで勢いあってこれまた好きでしたね。惜しむらくは誰が何言ったか忘れた事です←おい。(七人の語らい)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【七人の語らい】 「戯曲の上演にあたって」の表と裏をまんま描いた様な作品でした。ワケわからん自主規制ばっかで世の中息苦しい…。 何回か劇中設定で「役者」からの「こんなのあり得ない」とかダメ出しがあるんですけどこれじゃ"戯曲"として崩壊するじゃんかみたいな印象でしたね笑 #HIーSECO企画 pic.twitter.com/h2bjA3PZ99

2019-08-18 21:29:12
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最近で言うところの「自主規制」ってヤツですね。なんか知らんうちに愛知トリエンナーレの表現の不自由展が半分中止に追い込まれましたし。なんにせよめんどくさい。狙った訳ではないだろうけどずいぶんタイムリーな話題に…いや昔からそーなのか…それを延々形を変えて繰り返しているだけなのかも…ね。(←勝手に納得した)(七人の語らい)

演劇というある意味「空想の産物」に「現実」をまんまドヤ顔でぶちこむなよ…とも思ったのですがね笑(七人の語らい)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【七人の語らい】 ちなみに好きなキャラは迷ったのてすがお調子者だが憎めないデイヴ、そのパートナーのメアリーとバーバラにしました。デイヴは一人芝居かと言いたくなるほどのオーバーリアクションが、メアリーとバーバラは「二人で一人」っていう良きコンビ感が出てた所ですね。#HIーSECO企画 pic.twitter.com/8j3FpIgJTO

2019-08-18 21:29:15
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デイヴについてはほとんど彼の「一人芝居」状態でした。演じたのはダニエル小柳さん。あーゆーキャラが平成ジャンクでも思いましたがほんとに彼は似合う。ろくでもないのに誰からも何故か好かれる…文章にすると簡単なのですがあーゆーのって人に与える空気みたいな所もあるので役作りは大変だっただろうなぁ…。(七人の語らい)

記述の通りメアリーとバーバラは「二人で一人」って感じで最初から観てました。両方とも天然なんだけど、メアリーはある程度納得して引くのに対してバーバラは振りきって突っ走ってしまうって印象でしたね。どちらもアメリカンコメディーっぽくてキャラ的にお気に入りでした。ちなみに演じたのはメアリーはぐーじさん。バーバラは小藤琴さんでした。(七人の語らい)

ところでチャンって結局バーバラのなんだったんだ?クセある性格が気になったキャラ笑。(七人の語らい)

ビリーはなんかずいぶんと名前負けしたキャラでしたねぇ。老害を地で行く様な性格でしたね。(七人の語らい)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【たかし、転校するってよ】 【作品紹介】 この中の登場人物の一人である男子生徒が次々とフラれまくってヤケになってたら、ほぼ逆ギレに近い状態のクラスメート達に立て続けに計三発もの平手打ちをくらって叩きのめされるという災難な話…ではなく転校する"たかしくん"の話です←え?#HIーSECO企画 pic.twitter.com/b8t52as7sE

2019-08-18 21:29:39
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面白いのは打ち明ける事が無いまま失恋が確定してしまい「詰んだ」人がいるとこですね。めげんなぁ。
それにしたって甘酸っぱい青春どころか、単に辛すぎる(からすぎる、つらすぎる)青春にしかなってないwwww

にしてもさ、あの大袋ビンタ…3回目の人が一番情け容赦無かった気がしなくも。だってひときわ音デカかったもん笑笑(たかし、転校するってよ)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【たかし転校するってよ】 なんのこっちゃ←。つまりたかしくんの事をクラスメートが回想しつつ最後は綺麗に送り出して…的な話なのですが、どうにもこの登場キャラ3人衆が強力すぎて笑。彼の入る余地が…いっそこの話でまとめても良かったんじゃないかと個人的には思ったりもしました。#HIーSECO企画 pic.twitter.com/kInW5gIrYJ

2019-08-18 21:29:42
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たかしくん出てこないんですよ。実物も前半に至っては話題にすらもあんま。後半もたかしくんはおろか、谷口とか言う先生もたかしくんの憧れる若杉さんも出てこないのですよ。話聞くに連れて「一人くらい はよ」とか感じちゃいましたねぇ、出ないけど苦笑。(たかし、転校するってよ)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【たかし、転校するってよ】 なので必然的に好きなキャラは、失恋だらけの末、見事に死亡した「いけちょん」に…やべぇなぁ…さっきと一緒の人やん。まぁ、次点は「はなちゃん」なんですけどね、登場一場面だけなのにビンタだけで全部さらっていっちゃったから笑 まさに『一撃必殺』笑 #HIーSECO企画 pic.twitter.com/kWsPGbvXna

2019-08-18 21:29:46
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いけちょんの役もダニエル小柳さんでした。この回、大活躍笑笑。(たかし、転校するってよ)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【ペトリコール】 【作品紹介】 ある雨が降りしきる日 一人の男が傘も差さず さ迷うかの様に歩いていた。とその男の前に一人の白い衣装の真っ赤な傘の女が無邪気とも取れる笑顔と共に現れる…それは顔なじみの友人だった訳なのだが彼女は少し前 不慮の事故で亡くなっていたのだった…#ハローグッバイ pic.twitter.com/MuaW3pVCBY

2019-08-18 23:05:10
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ハルという男がかつて親しかったジュンという女友達を不慮の事故でしかも目の前で失ってしまった為に心を病んでしまったという話ですね。(ペトリコール)

ハルは心を病んでしまった事からジュンの幻影を見る様になるのですね。実はこの事実、冒頭ではまだ観客には明かされてません。ただジュンの屈託ない笑顔と明るい会話とは裏腹にハルは明らかに様子がおかしかったので何かしらの異変は感じてました。(ペトリコール)

短めなんでどう話に決着つけるか気になりましたが、大団円とまではいかなくともジュンを殺したと弾劾されてたハルと弾劾したジュンの姉のナツミが和解できたのとマフユ先生もまたあれほどこだわってた肩書という重荷か殻辺りを外せたので「そーなったか」って感じで上手いまとめ方したなぁ…と個人的には思っています。(ペトリコール)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【ペトリコール】 日本語訳は「雨降りの後 地面から立ち上る匂い」。ほんとにその残り香が忘れられず前に進めない人間達の葛藤を描いてました。それが強ければ強いほどその想いは更に募って溢れだす印象ですね。個人的には故人への想いの他に過去の栄光なんてのが心に残りましたね。 #ハローグッバイ pic.twitter.com/aEPB57b15M

2019-08-18 23:05:20
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実は短いながらもなかなか良い演目観れた気がします。時間的にどうかと思ったのですが逃さなくて良かったなぁ…(ペトリコール)

ペトリコールというのは「雨が降った時の地面の匂い」という意味があるようです。実際、雨と傘を意味する描写はかなりありましたね。印象的なものとしては
「憎しみが雨の様に…」
「傘を差すとみえるものがある」
「傘の下からみえるもの」
「(自分を)護る為に(人は)傘を差すのです」
「傘を差してみよう」などです。
(ペトリコール)

こうやって見ると雨は主に『人の感情』ですよね。外界で人と接することにより本編の台詞「(雨の)優しい香り」じゃないですけど喜びもジュンの死による悲しみもナツミのハルに対する怒りも上から下までぜぇーーーんぶ一身に浴びる、とにかく浴びまくってずぶ濡れぇぇみたいな…?劇中ではないですが果ては(そのことで恐らくは)自分が嫌いになりすぎてびっちゃびちゃみたいな?

…でまぁ、傘の「役割」ですよね。あれこれ考えましたが…最も感じたのはやっぱ『自分を支える上で欠かせないもの』という意味ですかね。劇中で言うならば「良き思い出」とか?(ペトリコール)