2019年9月1日

【悪堕ちシナリオ】敵怪人へと改造されるヒューマノイドロボット

性癖方向に尖らせてみました。
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@akuochiken

科学技術が発達し、ヒューマノイドロボットが生活に溶け込んで人間の仕事を代行するようになった時代。 とあるテーマパークに配属されたロボットである“彼女”は、その業務に励んでいた。 「お客様を喜ばせるのが私の存在意義です」 そう語る彼女の笑顔はぎこちないが、確かな意思を感じた。

2019-09-01 15:44:48
@akuochiken

アイドルでもなければ、ショーの演者でもない。 来場者の前に直接立って沸かせる立場ではなく、テーマパークの制服を着た従業員の一人でしかない彼女だったが、その仕事ぶりは支配人も一目置いていた。 「あっ、僕の風船がっ!」 ふと、彼女の近くを歩いていた少年が声を上げる。

2019-09-01 15:49:46
@akuochiken

少年が手に持っていた風船が、ゆっくりと空へ浮上していく。 と、彼女は冷静にその風船を見つめ、スッっと静かに跳躍して上空の風船を掴み、地上へと着地した。 「こちらの風船をどうぞ」 「ありがとう! お姉ちゃん!」 風船を改めて手渡された少年は、その風船と、彼女の顔を見て笑顔を浮かべた。

2019-09-01 15:53:15
@akuochiken

「困ったことがあれば私たちスタッフにお声掛けください」 「うん!」 満面の笑みを浮かべた少年は彼女にありがとうと言うと、小走りに彼女の元を離れていった。 「いいじゃないか、笑顔の溢れる場所がこのテーマパークの夢だ」 「支配人」 支配人と呼ばれた初老の男性が彼女の後ろに立っていた。

2019-09-01 15:58:27
@akuochiken

「君はまだ学習することは多いと思うが、筋はいい。これからも期待しているよ」 「ありがとうございます」 そう言って離れていく男性にお辞儀をして見送った。 「笑顔……」 彼女は先程の少年の笑顔を思い返していた。 「ふふっ、いいものですね、笑顔は」 そこまで口に出した彼女は、はっと気づく。

2019-09-01 16:02:08
@akuochiken

「(私はなぜそのようなことを考えて……)」 業務中ではあるものの、その場で立ち止まって思考してしまっていた。 「みぃつけた」 再び彼女の背後から、別の若い男性の声が聞こえる。 「……私をお探しですか?」 振り返った彼女の目に映ったのは、全身黒尽くめで、フードを深々と被った男性。

2019-09-01 16:05:34
@akuochiken

「そうだよ、探してたっ」 彼がその言葉を言い終わらない内に彼女との距離を詰め、手に持っていた小型の端末を彼女の胸の谷間に押し当てる。 「なにを」 「君はこれから人類を滅ぼすんだ」 「いいえ、私の業務は」 「いや、違うでしょ?」 その瞬間、胸に埋め込まれた端末から電流のような衝撃が走る。

2019-09-01 16:12:42
@akuochiken

同時に端末から飛び出してきたリボン状のケーブルが彼女の身体に巻き付き、端末を彼女の身体へと強固に固定していく。 「君はこれから人類を滅ぼすんだ」 同じ言葉が投げ掛けられる。 「わた……わた……わたしは……」 彼女の視界が七色に移り変わっていく。

2019-09-01 16:22:33
@akuochiken

その混乱の果てに、彼女は目を見開いたまま、静かに彼の前に佇んだ。 「私は、人類を滅ぼす」 「そうだ。その通りだ。まずはあの人間からやってみてよ」 彼女に指し示した先に、彼女の元へ向かってやってくる先程の少年の姿が見えた。 「お姉ちゃん! さっきはありがとう! これあげる!」

2019-09-01 16:25:37
@akuochiken

少年の手にはキャンディのスティックが握られていた。 無垢な笑顔で彼女に近づいてくる少年と、それとは対象的に冷静な表情で待ち構える彼女。 「私の仕事は……」 ブンッっと彼女は少年に向かって右腕を叩きつける。 だがその手は少年から僅かに逸れ、地面を壊しながらめり込んだ。 「お、おね……」

2019-09-01 16:32:20
@akuochiken

その異常事態に気付いたのか、別のスタッフが2名駆けつけ、彼女を少年から引き剥がそうとする。 だが、2人掛かりでも彼女の力には敵わず、両名ともに地面へと叩きつけられてしまった。 「私の存在意義は人間に喜ん……」 再び少年の前に立ち、抑揚のない声で静かに語り下ろす。

2019-09-01 16:34:42
@akuochiken

「私の存在意義は人間を滅ぼすこと」 彼女がその言葉を言い終えると、胸に埋め込まれた端末から勢いよく伸びていく触手状のケーブルが凄まじい速度で全身を覆っていく。 そして全身に突き刺さるケーブルが表皮を切り裂き、細切れになっていく人間部分の下から見えてくる無機質なロボットの表面。

2019-09-01 16:39:27
@akuochiken

「あ、あああ!!!」 悲鳴とも嬌声とも判別のつかない叫び声を上げながら、無数のケーブルに侵食されていく彼女の全身は、既にロボットの素体である金属がむき出しとなっていたが、それをも侵食するケーブルは、その無機質な構造物を有機的に変形させていく。 彼女の四肢を覆っていく緑色の外骨格。

2019-09-01 16:46:14
@akuochiken

両胸の膨らみはそのまま、女性らしいシルエット保ちながら、その身体を絞るようにメキメキと全身が緑色の外骨格に覆われていき、臀部からは昆虫の腹のような器官が背後へと伸びていく。 ブゥウン、と羽音を立てて背中に展開される昆虫の羽。 彼女の頭部は僅かに口元を残すばかりとなっていた。

2019-09-01 16:50:25
@akuochiken

「はぁっ! あっはははーーー!!!」 冷静で穏やかだった彼女からは想像もつかないほど、下品で、何重にも響く笑い声。 鎌状に鋭くなった両手を振り上げて、自らの全身を誇るかのように高笑いするそれは、蟷螂女、と表現するのが相応しい、しかしそれであって、機械、の見た目をした怪人だった。

2019-09-01 16:54:20
@akuochiken

既に彼女の胸部と一体化している端末から、再び触手状のケーブルが何本か伸び、彼女の足元に倒れているスタッフに巻き付いていく。 彼女と同様に表皮を細切れにして剥がされ、ロボットの素体が露出したその2名は、更にそのケーブルによって改造されていく。 「あはーはーはっ!!!」

2019-09-01 17:02:35
@akuochiken

改造を完了したその2体のロボットは彼女の元を離れ、人間を襲い、同じヒューマノイドロボットは自らの身体から出るケーブルによって自身と同じ存在へと改造していき、テーマパークは瞬時に惨劇の舞台と化した。 「どうして……どうしてこんなことに……!」

2019-09-01 17:04:30
@akuochiken

その彼女の行動を遠くから眺めながら、恐怖によりその場に立ち尽くしていた支配人。 理解を越えた状況に只々呆然とするだけだった。 「あはっ、支配人だぁ。くすっ、あなた私に言いましたよね、このテーマパークを笑顔の溢れる場所にするって。私できましたよ。だから、いまとっても気持ちいいんです」

2019-09-01 17:08:30
@akuochiken

ジュルリ、と僅かに人間の意匠を残した口元で、彼女が舌舐めずりをする。 蟷螂の頭部を彷彿とさせる外骨格へと変形した頭部に据え付けられた眼が、足元で震えている少年の姿を捉えていた。 「だって、私の存在意義は人間を滅ぼすことだからぁ!」 彼女は振り上げた右手の鎌を真下へと振り下ろした。

2019-09-01 17:12:11

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