2019年9月2日

別役実『電信柱のある宇宙』読書メモ集

別役実『電信柱のある宇宙』(白水Uブックス、1997)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

手は最初の「他」である。by別役実『電信柱のある宇宙』

2019-09-02 12:12:14
荒木優太 @arishima_takeo

我々は、「進む」ことは知っていても、往々にして「歩く」ことがどういうことなのかということを知らない。by別役実『電信柱のある宇宙』

2019-09-02 12:15:26
荒木優太 @arishima_takeo

「立つ」ことも「走る」ことも「倒れる」ことも、自然な、神様のおぼしめしに叶った行為であるのに比較して、「歩く」ことは逆に不自然な、神様のおぼしめしにない。それだけに人工的な、人間的な営みのように思えるのだ。by別役実『電信柱のある宇宙』

2019-09-02 12:18:15
荒木優太 @arishima_takeo

「固有名詞は、何故かわからないが、それを平面的に特殊化するばかりで逆転して普遍化するバネを欠いているような気がしてならない」(別役実『電信柱のある宇宙』)。男1とか多いもんな。

2019-09-02 16:00:44
荒木優太 @arishima_takeo

「単純に言ってしまえばディズニーのマンガというのは、東京オリンピックを前にして政府が、目につくところのものを全てペンキで塗りたて、見苦しいものを大急ぎでどこかへ隠してしまった世界のようなものだ」(別役実『電信柱のある宇宙』)。今でいうと新海誠が代入されるような感じか。

2019-09-02 16:03:22
荒木優太 @arishima_takeo

つまり私は、メルヘンというのは「架空の論理」であると考えている。もちろん、重要なのは「架空の」という点ではなくて「論理」という点だ。by別役実『電信柱のある宇宙』

2019-09-02 16:05:46
荒木優太 @arishima_takeo

それにもしかしたら我々は、しあわせの楽しみ方よりも、ふしあわせの悲しみ方の方に、より熟達しているのかもしれない。つまり、しあわせの可能性よりも、ふしあわせの可能性を感じとっていた方が、生活がより充実するということが、あるのかもしれない。by別役実『電信柱のある宇宙』

2019-09-02 16:08:24
荒木優太 @arishima_takeo

「これは冗談ではない」という言葉には、「正気」に対する一種の屈折がある。by別役実『電信柱のある宇宙』

2019-09-02 16:09:15
荒木優太 @arishima_takeo

別役実『電信柱のある宇宙』読了。これはいいエッセイ集。「腰掛ける」は逃げの姿勢に移行しやすいのに対して「坐る」ではこれができないため、舞台と観客の一体感が全然違う、というのは劇作家ならではの観察眼。一口に身体性といっても、こういう非常に繊細な視線がもてることが大事なんだよなあ。

2019-09-02 16:24:06
荒木優太 @arishima_takeo

私も「腰掛ける」と「坐る」の言葉の差に敏感であるような文章をいつも書きたいと思っているよ。

2019-09-02 16:25:23
荒木優太 @arishima_takeo

そういうことさえできりゃ、難しい固有名知らなくたって、外国語読めなくたって、関係ないんだな。神々の仲間入りなんだから。

2019-09-02 16:26:38

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