恐らくセックスで支払わなければならない最大の代償は

安田鋲太郎 @visco110

実はセックスは深刻な「やりたい男不足」なのではないかという気もする。経済学ジョークに、二人の経済学者が歩いていて、ショーウィンドウの新車が目に止まる。 「あの車が欲しいんだ」 「なぜ買わないんだ？」 「高いからね」 「…じゃあ、君はあの車が欲しくはないんだ」 というものがあるが→

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同じことで、セックスがしたいんだと云いつつ、当然ながらそれに伴う対価…デートや口説きから服装・フィットネス・しぐさやマナー、コミュニケーション、メンタル等の鍛錬、出会いの機会を求めうる生活構築…を支払う男の絶対数は不足しており、それを支払う稀有な男にセックスが集中しているのだ。

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ようするに、大抵の男は「タダであの新車が欲しい」と云っているにすぎないのではないかということ。セックスしたいしたいといいつつ、「自分は本当はやさしいんだ」とか、いつか物語みたいな出会いがあるとか、木の葉のお金みたいなものしか差し出そうとしない。

安田鋲太郎 @visco110

しかし、恐らくセックスで支払わなければならない最大の代償は「自己開示」だ。セックスはお互いがお互いに致命傷を与える権利を、それを行使しないことを信じて譲渡することだと云うが、大抵の男たちは、セックスにおいてそれを差し出すことを恐れる。そしてリスクのないポルノ的な消費に逃避する。

安田鋲太郎 @visco110

ゆえに、女にたいして卑猥なヤジを飛ばした男たちが「お黙りなさい！　もし黙らないなら、いまあなたが云ったことを本当に試すことになるわよ？」と一喝されるとｼｮﾎﾞﾝ(´・ω・`)としてうつ向いた、という話を、ガキの頃はわからなかったが、今なら男たちの恐怖、意気消沈が、けっこう理解できる。