1時間で作る転生もののプロローグ(第7回&最終回)
「なんでしょ」 「これっていわゆる、現実世界ノテクノロジーで異世界の僕もモテモテ、系の話なんでしょうか?」 「……あー、アレ楽ですもんねえ。タブレットがあったり銃があったりスマホがあったり、そういえば家一軒丸ごと持ち込んだ話もありましたし、学校丸ごと召喚ってのもありましたな」
2019-09-17 02:57:12てなわけでCM
【拡散希望】新学期も始まりましたが、さらっと読める異世界召喚(移動もの)二冊ってのは如何でしょう?智弘カイ先生のイラストが素敵ですよ! 神野オキナ の 軍師/詐欺師は紙一重 (講談社ラノベ文庫) を Amazon でチェック! amzn.to/2KBEwXG @さんから pic.twitter.com/TqUOPL3le7
2019-09-11 13:56:53「【魔王の旅団】の手のものだな、お前等」 「え? 魔王?」 「あー、この世界に確かに魔王はいますね。ただし、よくある国を構えての存在じゃありません。犯罪結社【魔界】の王、あらゆる種族の犯罪者を統べるもの、いわばモリアーティ教授みたいなもんですな」 「モリアーティ教授?」
2019-09-17 02:57:40「見たことないですか、ダウニーJrのシャーロックホームズとか」 「ダウニーJrってアイアンマン以外にも出てるんですか」 「……えーとじゃあ、カンバーバッチのシャーロックは?」 「ああ、シャーロックに出てきたあのサイコパス。エージェント・コールソンと声が同じなんですよね。村治学さん」
2019-09-17 02:59:37「最近、その言葉も使えない出版社があるそうで……あと「ブラックリスト」のレイモンド・レディンドンみたいな犯罪コンシェルジュ、ってころですかね」 「あ、それ知ってます、大塚芳忠さんの声が格好いいんですよね」
2019-09-17 03:00:09「スターウォーズとかのアメリカンサブカルにまるっきり無頓着なくせに、微妙にオタクなサイバー捜査官のアラムには優しかったりするところがまた魅力的なんですよねえ」
2019-09-17 03:00:14「スターウォーズとかのアメリカンサブカルにまるっきり無頓着なくせに、微妙にオタクなサイバー捜査官のアラムには優しかったりするところがまた魅力的なんですよねえ」 「ですねえ……ああ、シーズン6の先はどうなっちゃうんだろう」 「……ってその手のもの? つまり仲間?」
2019-09-17 03:01:23「正体を見抜かれて、驚くことはない。どうせお前たち盗賊都市の住人は奴らに通じておる。邪悪な機械を駆使し、連絡を取り合い、空を飛び、金品を奪い、街を襲い村を焼く。素直に仲間の居場所と連絡方法を吐けば見逃してやらぬでもない」
2019-09-17 03:02:23「じゃあ、そうしなきゃいけない貧富の差はどこからくるのさ、お姫さま!」 「あ、なんか重いテーマになってきた……」 「しかたないですね、階級社会ってのは酷いもんです。あなたの生きて所もあと二十年もすると、【オーバーロード】の冒頭みたいな…………」
2019-09-17 03:02:59「簡単じゃ、民度の差よ、教育の差よ! 王侯貴族は報せず、下々は素人もせぬ、怠惰と無知と怠慢が渾然となって三拍子のリズムを取ってワルツを踊る限り、魔王のようなものも跋扈する」 「ガンダムWですなー」 「ナンですかそれ?」
2019-09-17 03:03:38「だが、社会改革の前には対処療法が必要じゃ、悪に汲みするものには罰が下ると、思い知らせ、天下に轟く裁きの剣を打ち立ててから始まるのじゃ!」 「そのためにどれだけの血が流れてもいいっての?」 「現状維持で踏みつぶされていく者たちと、戦いで死ぬ者たち、どっちの血の量が多いかの?」
2019-09-17 03:07:00「うっ……」 「まあ、実際には戦争やって、そこで死ぬ人間の量が例え少なくてもその後の社会の混乱と動乱期に人はバカスカ死ぬんでやっぱり戦争はアホのすることなんですがね」 「いやそんなあっさり戦争がワリに合わないとか統計論的なこと言われても……」
2019-09-17 03:07:17「統計論? 随分と最新のことを申すではないか? おい、そこのねじ外れ。何かいってみよ」 「いやあのえーとこの人がいうには……(以下説明繰り返し)」 「ふむ、なるほど? 戦争後の混乱のほうが遥かに大きいか。じゃが詭弁だろう。この世は数字で動いておる。我々は算木の珠のようなもの」
2019-09-17 03:08:06「あー、つまり神々の見えざる手で弾かれている?」 「洒落た言い回しを知って折るな、お前」 「まあ、最近その手の話は否定されてますけれどね、私の知る限り」
2019-09-17 03:29:32「余計な知識を僕に囁かないでください」 「ふむ、何かお前、声を聞いて折るように思える。神の声か?」 「とんでもねえ、あたしゃナビざまだよぅ」 「……なんですかそれ」 「まあ、あと五年もしたら知る人はいなくなるでしょうねえ」 「?」
2019-09-17 03:29:51「ふむ、お主。面白いな。妾の愛人になれ」 「え!」 「王女では不満か?」 「あ、いえ……」 「ところでAさん、どうもこの王女様、あなたたちを甘く見て、重大な失敗をしてますよ?」 「?」 「武器」
2019-09-17 03:30:15「!」 「あるでしょ?」 「ありますまあります! そうか、魔法で檻の中だから安心してるんだ!」 「使い方はご存知ですか?」 「(小声で)そりゃもちろん……B、逃げるよ」 「え?」
2019-09-17 03:31:41「(顔を王女に向けて)ですけど……」 「どうした少年。多少、とうはたっておるが、未だに身体を鍛えて折る故、子供ならバンバカ産めるぞ! それに処女だ、どうだ!」 「いやあの……」 「そうか、まあ、女を娶るのに鎧姿も無粋であるな」 ばあん!
2019-09-17 03:33:03「うわ……ひ、紐水着、きょ、巨乳」 「ひ、姫様、はしたのうございます!」 「構わぬ、アリのママの妾を見て貰う!」 「姫様!」 「おまけに筋肉質ですねえ。よく見れば日焼けもしてますし」 「け、結婚します!」 「早いなおい」
2019-09-17 03:33:20「A! 何馬鹿なこといってんの!」 「王女様、あなたは僕の理想の相手です! やや日に焼けた肌、輝く腹筋、引き締まった脚!」 「このバカ!」 がすん! 「いったいなあ!」 「何考えてるのよ! 王女を掠う側が婿入りなんて!」
2019-09-17 03:33:42「男は女を組み敷くだけと考えるからつけあがる。妾の閨では男女平等、差しつ差されつ。母上もそのまた母上も、建国の袖ある女王陛下X様も、そうして王を尻にしいておったのじゃ」 「なんとディビ先生な展開……」 「尻に敷くと言うより、尻を……」 「以下削除! 以下削除!」
2019-09-17 03:35:32「まあ、美少年ですから、考えてみては?」 「いやあのでも心の準備が」 「あなたのド好みの美人にお願いされても?」 (もやもやと妄想) 「ど、どうしよう……」 「えーい! バカかあんたわー!」 ゴスガスゲスドス。
2019-09-17 03:35:55ゴスガスゲスドス。 「いくら脱出計画といっても棄てちゃ生けないものが男の子にはあるでしょーが!」 「いやあのこころのまよいだって、一瞬! ほんの一瞬!」 「やれやれ……」 「姫様!」 「どうした?」 「遠くに敵影を感知しました!」 「なに?」
2019-09-17 03:36:59