2019年台風15号 千葉県大規模停電 ~9月10日の経産省と東電による「本日中復旧見込み」の謎
しかしここまで書いた様に、停電とその復旧について今回もっとも問題として検証すべきなのは「10日の内閣・東電の対応」だと思いますね。なぜこの日に「今日中」と言う、次の日には無になる空手形を出したか、
2019-09-18 06:04:37「復旧が遅れる」のは、今回の台風の風速が50米越えの史上最高クラスだった事からも仕方のない事でしょう。 問題は10日の段階で余りに根拠薄弱な早期復旧見込みを出していた事で、それは「停電が解消しない状況に対応する施策」の立ち上げを遅らせた。
2019-09-18 06:13:2912日の毎日記事 mainichi.jp/articles/20190… ”東電が情報発信を急いだのは、経済産業省から早期の情報発信を求められたためだ。世耕弘成前経済産業相は「ツイッターなどを通じて積極的に情報発信を続けるように」と停電直後から複数回にわたって東電に指示を出した。”
2019-09-18 11:14:22記事では ”背後にあるのは、昨年9月に関西で延べ約220万戸の停電を引き起こした台風21号時の教訓だ。この際、関西電力は当初地域ごとの電力の復旧見通しを示さず、世耕氏は「非常に消費者のフラストレーションにつながった」と指摘する。” としているが、さて。
2019-09-18 11:15:49この毎日記事でも「東電は当初、全面復旧の見通しを11日と発表した」から話を始めていて、その日(10日)に、世耕大臣は午前、東電は午後「今日(10日)中に復旧する見込み」を数字を挙げて述べていた、と言うことへの言及が抜け落ちている。
2019-09-18 11:21:4510日、つまり内閣改造・組閣の前日から、新閣僚の”内定”報道でマスコミのリソースは大きく埋められていた。
2019-09-18 11:23:4610日の午前に東電は「千葉県などでは復旧が11日以降になる地域がある」と、見込みを発表している。これは世耕経産相の午前の発表と基本的に同内容で、打ち合わせたものでしょう。 www3.nhk.or.jp/shutoken-news/…
2019-09-18 11:30:32東電の10日午前の発表では、「今日中に復旧する地域/11日以降になる地域」の分類も示されていた。 先の毎日記事で、世耕経産相が「昨年の台風21号で関電が地域ごとの復旧見込みを出さなかった事を問題視していた」と言う指摘と繋がりますね。東電にそれを求めたか。 しかし…→
2019-09-18 11:33:44しかし、東電が10日午前に示した「今日(10日)中に復旧する地域」は 「館山市・鴨川市・袖ヶ浦市などの地域」(先のNHK報道のリンク参照)。 館山市・鴨川市はその後の発表で復旧が最も遅い第3地域(27日まで)に分類された地域です。なぜこんな大はずれな「今日中」の見込みを出したのか?
2019-09-18 11:38:2010日昼には世耕大臣の「今日中に33万軒復旧(残り29万軒)」と同期していた東電の発表は、10日午後7時段階では「同日中に停電軒数を12万まで縮小し、11日に全面復旧させる見通し」にまで”前倒し”されていた。「同日」は残り6時間未満の段階で。これが10日=組閣前日に起こっていた事。
2019-09-18 11:56:1710日段階での東電の、結果を見れば最大級にはずしている「館山市や鴨川市を地域指定しての本日復旧見込み」や、夜の段階で「本日中に12万軒まで縮小」と言う楽観見込みのエスカレートはやはり対応全般の中でも異常。 それは世耕大臣からのプレッシャー、更に「組閣」への忖度から来る焦り、では?
2019-09-18 12:04:12