第1部の状況説明を聞いて...というかほぼ表現の不自由展のことだったけど、キュレーターという外部視点が不在だったこと、さらにそれによる指示系統の混乱がいちばんの原因に聞こえる
2019-09-21 16:08:14白川:群馬で問題になっている朝鮮人追悼碑に関連する作品を布で制作し、不自由展に出品。公共彫刻を移動できる形にした。実際は連作。公共彫刻は本来パーマネントなものだと思うが、政治的状況によって撤去・改変されるという問題。
2019-09-21 16:12:06小泉:《空気》。皇室カレンダーのイメージをキャンバスにプリントし、アクリル絵具で消していく。私の父はクリスチャンで天皇は好きでない家庭で育った。国家について作品を作り続けている。国家とは何かという疑問に向き合っている。その中で天皇は避けて通れない問題。
2019-09-21 16:14:42小泉:天皇を使ったコラージュ作品も作った。父がそれを見て顔が曇った。数日後、電話があった。「明郎、あれは何だ」父は作品を見て傷つき、自分が傷ついたことに気づいたという。天皇とは無意識に働きかけるもの。だからこそシステムとして機能してきた。王の身体。
2019-09-21 16:16:30小泉:皇族の姿を消すという行為。不敬という側面であり、反対に天皇を霊的な存在として捉える画像(ボワーっと見えるので)でもある。美術作品はさまざまな解釈を生み出すもの。人間の矛盾。不自由展のスペースにあった作品はすべて、社会の矛盾に向き合っている。
2019-09-21 16:18:56アートは様々な視点からの解釈ができることに価値がある。矛盾した心を持つ存在としての人間を認め、その表現を大事にすること。それはヒトを大事にすることのひとつなのかもね
2019-09-21 16:19:08小泉:不自由展の空間では、それぞれの作品が検閲された社会状況が浮かび上がる。別々のライン、線引きに同時に触れられる貴重な空間だった。それを体験してほしい。それなしに批評はない。皆が意見を言える場所が美術館であってほしいとアーティストは思っている。再開を望む。
2019-09-21 16:20:45卯城(Chim↑Pom):山梨さんの声が温かく、寝そうになった。「気合い100連発」はビデオ作品。映像は一部が切り取られがち。原発事故後、ボランティアも来ない被災地で若者が魚を売っていた。アートで人を救うことはできなが、現地に行って、気合いを入れた。
2019-09-21 16:24:26なんというか、この間の宮迫の会見にあった気持ち悪さを思い出す。いまこの場所は、芸術家が発表する場所とは違う。
2019-09-21 16:27:34卯城:漁師の若者たちは「日本最高!」などのノリから「放射能サイコー!」と叫んだ。それは元気をつけるための言葉だったが、バングラデシュの展示で「福島、放射能はNGワード」と指摘されショックを受けた。
2019-09-21 16:27:43卯城:見られなくなるということは、知ること、考えること、自分の意見を言うことを奪われる。不快だと言う権利もある。自由と権利を取り戻したい。
2019-09-21 16:29:00表現の自由は観客が作品を観て自由に意見を表出できることにもある。だから中止になるのはその権利を奪うことでもある。...それは間違いないんだけど、テロ予告あっても同じことが言えるのか。作家さんはキュレーターさんや責任者に守ってもらえるけど、スタッフの方々の安全を犠牲にできるのか?
2019-09-21 16:30:24大橋:お菓子を展示した大橋藍です。国立新美で腐敗を理由に卒展で作品を下げられた。他に撤去された4人もすべて女子美の洋画専攻。差別もあるのでは。自分は天皇・慰安婦には触れていないのになぜという思い、悔しさがある。
2019-09-21 16:32:03作家さんはキュレーターさんや責任者に守ってもらえるけど、お客さんやスタッフは自衛するしかない(テロ対応可能な警備員さんを雇えるお金あるのか?)。私もブーメランだけど、どうもアーティストさんさ安全圏から話してるように思えちゃう
2019-09-21 16:34:24高嶺:今回の豊田では自分の代表作となるような作品ができた。不自由展に出す予定(上映会?)だったのは、90年代に介護に関わっていた時代の障害者に対する性的介護の映像。学生には毎年見せている。今見ると不快になる人もいると思う。ここ数年、学生の親が大学や警察に通報する事例が起きている。
2019-09-21 16:34:48高嶺:自分には作品を説明する機会も与えられない。大学では保護者からの抗議で大騒ぎになる。1件のクレームでも対応が難しい。社会の盲点、弱さだと思う。社会に対して障害者の生の問題を提起するために制作したのに、公開できないと社会が後退すると感じている。
2019-09-21 16:36:38高嶺格さん:2004年[横浜]美術館で行われた『ノンセクト・ラディカル 現代の写真III』で映像作品「木村さん」が展示上映中止になったことについて。不自由展・その後でも上映される予定であったらしい。#あいちトリエンナーレ2019 art-it.asia/u/admin_ed_itv…
2019-09-21 16:38:36加藤:アメリカと日本の国歌(演奏)についての作品を展示している。同じゴールを目指しているのに、互いに妨害してしまうことの諷刺。それは今回の騒動にも通じる。サナトリウムでディスカッションもしているが、個人では話が通じるが、集団だと通じないにはなぜか。サナトリウムのミッション。
2019-09-21 16:38:46