エースコンバット、7～3までの考察

バートレットP @JackBartlettP

Z.O.E.が彼ら主人公たちのデータを収集しており、これらをサイモンが統合してひとつのAIに仕立て上げた存在、それこそが「何者でもない」NEMOなのではないだろうか。

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ただし、この考察ではひとつ穴がある。メビウス1はどうなんだと。彼はZ.O.E.との接点がない。だからデータはZ.O.E.に収集されなかったのではないかと。 ところが、エスコン7において、データが収集されるタイミングが描かれている。そう、VRモードだ。

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VRモードにおいては、プレイヤーが見ている光景は全てメビウス1が見ている光景も同義である。すると、メビウス1はHMDを搭載したヘルメットを被っていることになる。VRモードを始めると、視界中央で何かのOSが起動する光景が見られたり、ブリーフィング等はHMD越しに受けていたりする。

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このHMDに搭載されたOS、もしかして飛行アシストを担当するコンピュータシステムの「コプロ」と同様の役割を果たしているのではないだろうか。この仮説を置くと、操縦をアシストしつつ戦闘データを収集するシステムが、ミハイよりも前にメビウス1に対して実験されていたことになる。

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フリーエルジアの蜂起にメビウス1をわざわざ呼び戻したのは、おそらく「対エルジア特効」を期待したのと、「将来的にまたエルジアがやらかした時の保険」を考えてた可能性がある。以前はマッチポンプと考えていたがむしろこっちのほうがありうる。

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メビウス1だって人間なのだ。フリーエルジアの蜂起以降は老いなどの要因でどうしたって衰えが始まる。その前に戦闘データだけでも取っておいて、何かに使おうと考えていたはずだ。つまり、メビウス1というエースの永久保存である。

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ところがシュローデルはメビウス1のデータを使わなかった。理由としてはおそらく、エルジア側で使うAIなのに対エルジア特効が抜群なメビウス1のデータを使うのを、エルジア軍上層部が嫌がったんじゃないか、という推測ができる。

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そこで苦肉の策として、エルジア側の凄腕のエース、ミハイを引っ張り出したのだろう。シュローデルも探し出すのにかなり苦労したはずだ。メビウス1に比肩し、なおかつエルジア側でまだ存命のエースなんてオーダーは無茶がすぎる。

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そして、おそらくマーサはボツになったメビウス1案を知っていた。そしてサイモンにメビウス1のデータの存在を教えた。サイモンはニューコム社に残っていた他のエースの戦闘データに、メビウス1のデータを組み合わせてNEMOを作り上げたのだ。

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で、エスコン3本編でほぼ完成したNEMO Ver.0.9.8あたりがシミュレーションでディジョンを殺せることを示した。これを受けて、「史実」でNEMO Ver.1.0.0がエースパイロットとして、歴代主人公と同様に立身出世を果たした上でディジョンを殺したのだろう。

バートレットP @JackBartlettP

ただ、NEMO Ver.1.0.0はその後どうなったんだろうか。フギンとムニンは自己保存のために全世界にコピーをばらまこうとした。NEMOはどうなんだろうかと。ここでそれを示すひとつの事実とそれに基づくだけ述べて考察を締めたい。

バートレットP @JackBartlettP

あるルートで、ディジョンを殺した後で、ジオペリア8機の襲来が発生する。NEMOはこの圧倒的に不利な状況で、ジオペリアの1機に「乗り換えた」。これを見たサイモンはシミュレーションの終了を言い渡した。 コピーしたのではない。ただ乗り換えたのだ。自己保存に増殖は必要ないと、NEMOは判断した。

バートレットP @JackBartlettP

自分と同じ存在が増えることで空が狭くなるのに耐えられなかったんだろう。歴代主人公たちは何にも縛られることなく自由に空を飛んでいた。NEMOもそれに倣ったのではないだろうか。