リレーＳＳ『ろくでもない友人』

らない @ng_ranai

うちに住む100年モノの引きこもり魔女は、ろくでもない。しかし、495年モノの引きこもりである私は、きっと大層ろくでもないのだろう。 で終わってるのとか

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@ng_ranai そんな私にも、友人が出来た。それはあの100年物の引きこもりの司書で、小悪魔と言うらしい。名前は知らない。

らない @ng_ranai

@no_name_life200 そして、そんな彼女もまた、ろくでもないのである。

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@ng_ranai なにせ、ちょくちょくお茶に何かを仕込んでくる。それは危なかったり、まずかったり、意外と美味しかったり。私をどう思ってるの？ と聞いたこら、どう思ってると思います？ と返ってきた。壊した。戻ってきた。たいそうタフなんだな、と思って、私たちはそういう関係になった。

らない @ng_ranai

@no_name_life200 それにしても、友人という関係は、なんだろうか、よくわからない。私にとって、それなりにしっかり者であるお姉様と、ろくでもない気味のパチュリーは友人であるらしい。ろくでもない者同士の私たちも、友人。友人、何とも不思議な関係だと思う。

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@ng_ranai そもそも、友人とは何なんだろう？ お姉様とろくでなしも、私とろくでなしも、友人同士。もしかしたら、ろくでなしとつきあうことが友人関係というやつなんだろうか……頭を悩ませるが。どうでもいいという気持ちがそのうち勝った。適当にやっていけばいいのだ。時間はあるから。

らない @ng_ranai

@no_name_life200 そこで、ちょっとした疑問がわく。私とパチュリーは友人だろうか。考えるのも面倒になったので、直接本人に聞く。「私とパチュリーは友達？」 すると、パチュリーは、本から目を離したりはせずに、クスッと小さく笑ったのだった。

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@ng_ranai 「さぁて、どうでしょうね？」はぐらかされた。この館には、ろくでなしでひねくれものしかいないらしい。なんという館だろうか。本当に、ろくでもない――なら、私は？ またも疑問が頭をよぎった。

白　//　猫ビーム @Necobeam

@ng_ranai レミ｢でもあと171年ほど続ければ、そんなこと言えなくなるわよ｣フラ｢なして？｣レミ｢足してごらんなさい｣フラ｢……あ｣

らない @ng_ranai

@no_name_life200 私はどうだろう。自覚はあるのだから、ろくでもない事は間違いないだろう。むやみに物を壊すから？ ーー違うと思う。部屋から外に出ないから？ ーーしっくりこない。 ぐるぐるぐるぐる考えた末に、どうでもよくなって、私はまた、考える事を放棄したのだった。

no_name_life200 @no_name_life200

@ng_ranai そんな時に小悪魔がきた。聞いてみようかな、と思ったけどやめた。きっとまた堂々巡りになるから。だから私はまた小悪魔のいれたお茶を飲む。紅茶にお菓子。どれも私にはよくわからないけど、楽しめてるからそれでいいのかもしれない。わからないことだって、楽しめない訳じゃない

らない @ng_ranai

@no_name_life200 わからなければ、わからない。それでいいと思う。時間があってもわからない物はある。なら考えずに、楽しむべきなのだ。私は小悪魔のクッキーを、何が入っているのかわからないクッキーを、美味しいと夢中に頬張った。ーーだから私はろくでもないのかもしれない。

no_name_life200 @no_name_life200

@ng_ranai これで切るのが綺麗かな、という訳で乙でした！ なんか普通に綺麗に終わりましたね！

らない @ng_ranai

@no_name_life200 お疲れ様でしたー！リレーで書くの初めてだったんで勉強になりました