陽キャ忠義くん！

やんちゃる @Okt__75

陽キャが苦手な女の子とそんな女の子が好きな陽キャな忠義くん良くない？ 目合ったら怯えた顔で目逸らされるし通り過ぎただけでビクッてされて早足で逃げられるの。そんなある日女の子との会話が聞こえて、自分に気づいてないからラッキーって思って盗み聞きしてたのに「大倉くんは…苦手」

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それ聞いて今まで生きてきた中で1番ショックってくらい落ち込む忠義くん。数日後テスト勉強しに図書室に行ったら、高い場所にある本を女の子が取ろうとしていて。『…はい』「っ…ありがとうございます」ビクビクした態度に『そんな俺のこと嫌い？』悲しげに微笑むから女の子はついドキッとしちゃう

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「…嫌い、じゃないです」『じゃあ好き？』「…」『そんな困った顔せんでよ、傷つく』 眉を下げて、さっきよりも悲しそうな顔をする忠義くんに今度は胸がズキっとする。「嫌い、というか苦手…？」『同じ意味やん』「…うーん」『あのさ、』{あー！こんな所にいた！}派手な子が来て逃げちゃう女の子

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その日から目が合うと、心苦しくなったのか小さく頭下げたりたまに少し微笑んでくれる(表情筋はがっちかち)女の子とあの時頑張って話しかけて良かった😭ってなる忠義くん可愛いね。季節は冬。寒がりな女の子はいつもマフラーしてるんだけど今日はしてなくて寒くないんかなって心配する忠義くん～！🧣

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話しかけたいけど今日は初雪。周りの友達がぎゃーぎゃー騒いでスキー行こ！雪合戦しよ！ってうるさい。 {大倉聞いてる？}『あー…うん聞いとる』チラッと女の子見たら隣の席の男子からカイロ渡されてて。最初はいいよ！ってやってたけど押しに負けて貰う一部始終をばっちり見ちゃいました(ムカつく…)

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カイロ持ってても寒いのか、くしゃみが多い女の子。授業中も心配で集中出来なくて、休み時間見てみるとブランケットを肩にかけて友達と話してる。ブランケットの色はイメージ通りピンクのモコモコで。あ～可愛いってなる忠義くん☺️帰りに玄関で偶然会って、「…これ」って自分のマフラー渡すんだよね

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「…大丈夫です」やっぱりどこか他人行儀な態度に落ち込みそうになる忠義くん。だけどどこか鼻声だし鼻も少し赤いから、『○○さん寒がりやろ？風邪ひいたら困るから』「でも、」『ええから！』大声出したらビクッとする体。ごめんなって思いながら無理矢理女の子の首にマフラー巻き付けちゃう忠義くん

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( 👧🏻 ) マフラーを巻かれた瞬間、香水の匂いがして。香水の匂いは好きじゃないのに、大倉くんだからか嫌な気分にはならなかった。「…ありがとう」だけどやっぱり、苦手意識は消えなくて頭を下げて逃げるように走った。 大倉くんが切ない顔で私の後ろ姿を見ていることなんか知らず。

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家に帰って直ぐに自分の部屋に入る。 大倉くんに良く似合う、緑色のマフラー。「…」なんで大倉くん、私が苦手って知ってるのに絡んでくるんだろう。からかってるのかな。○○さんって地味でからかったら面白そうだよな～、じゃんけんに負けたヤツが絡もうぜ、とかそういうノリ？

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明日マフラーを返してもう絡まないでって頑張って伝えよう。だって、これ以上大倉くんと関わったら好きになってしまいそうだった。好きになったら絶対後悔する。絶対。 . ( 🐻 ) 「…あの、大倉くん」『○○さん、おはよう』「おはよう…あの、これ」俺の顔を見ないでマフラーを渡す○○さん。

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『…あのさ』「？」『これからも、話しかけてもいい？』 頑張った、俺。そう思ったのも束の間。「…それは、ごめん」『え？』「大倉くんが何考えてるのか分からないけど…苦手なことには変わりないから。ごめん」『…そっか、俺こそごめん』首を振った○○さんは、俺よりも悲しそうだった

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( 👧🏻 ) 「ゆかちゃん見て、雪だるま」《…寒がりなのにそういうの作るのは好きだよね》「可愛くない？」《可愛い可愛い》「絶対思ってない～」 雪だるまが溶けないように雪で真っ白な地面に置こうとしたら、{ばっか急に投げんな！}ドン、と背中に誰かがぶつかって、転んでしまった。

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《○○大丈夫？》「うん、大丈夫大丈夫」ゆかちゃんが立たせてくれて、下を見てみたらさっき作った雪だるまが崩れていた。…まあ、そういう事もあるよね。《も～…てか謝れよあいつ！》「いいからいいから、行こ」後ろを見たら、大倉くんがこっちを見ていた気がしたけど知らないフリをして離れた

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. ゆかちゃんが放課後職員室に呼ばれて、仕方なく1人で玄関に向かった。 「…あれ」 なぜか崩れたはずの雪だるまがあって急いで靴を履き替えて外に出た。私のじゃない…けど、ちょっと不格好で頬が緩んだ。誰が作ったんだろ…私はその雪だるまの写真を撮ってロック画面に設定した。(…可愛い)

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ゆかちゃん来るまで時間かかりそうだし、私も作ろ… そう思って私は雪だるまを作って、隣に並ばせた。 《○○～》「ゆかちゃん！」《なに？なんかいい事あった？》「ううん、なんにも」誰にも見せたくなくて、私はゆかちゃんの腕を引っ張った。作った人、気づいてくれたらいいな…

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( 🐻 ) 『ごめん俺バイトやから先行くわ～』 いつも遊んでる友人達にそう告げて教室を出る。『…さむ』 マフラーに顔を埋めて外に出たら、俺が作った雪だるまの隣にもう1つ雪だるまがあることに気づいて、思わず駆け寄った。(…○○さん、かな)もう1つの雪だるまを撮って、ロック画面に設定した。

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( 👧🏻 ) 自動販売機に向かっていたら、大倉くんの集団がいて戻ろうと踵を返そうとしたら誰かにぶつかってしまった。 最近よくぶつかるなあ… 「ごめんなさい」丸「俺こそごめんな？」この声、隆平くんだ。顔を上げたら、ゆるいパーマに茶色のカーディガンを着た隆平くんと目が合って優しく微笑まれる。

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それに微笑み返して戻ろうとすれば、丸「あれ、買わへんの？」「え」丸「お財布持ってんのに飲み物持ってないから」「…うん、後ででいいかなって」そう言えば、下唇を噛んで少し考える隆平くん。可愛いな… 丸「俺自動販売機行くから、○○も行こうや」「でも…」丸「あかん？」「…分かった、行く」

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隆平くんが大倉くんの集団がいる方を歩いてくれるから助かった。 丸「○○はココアやろ？」はい、と渡されたのは温かいココア。確かに買おうとしてたけど… 丸「中学の時さ、一緒に帰ってよく公園行ったやん」「…うん」丸「そこの自動販売機でよくココア買って飲んでたから☺️」「…よく覚えてるね」

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丸「当たり前やん、○○の事ならなんでも分かるよ！」「…」丸「待ってごめん引かんといてごめんごめん…」 眉を下げて必死に謝る隆平くんが面白くて笑ってしまった。「引いてないよ」丸「ほんまぁ？」 ( 🐻 ) 『…マルって○○さんと仲良かったんや』安「あ～…中学の時付き合ってたもん」『は？』

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隣のヤスを見たら、呑気にいちごオレの紙パックを飲んでる 『ほんまに？』安「おん、ちょうど2年前やから～…中3か。卒業する時にはもう別れてたらしいけど」『…へえ』 丸と○○さんに視線を戻したら、楽しそうに話しながらこっちに来る。あかん、俺今情けない顔してる。見られたくなくて顔を逸らした

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( 👧🏻 ) 「はい、ココアのお金」丸「ええのに～」「いいから」 教室の前で隆平くんにお金を渡したら、渋々受け取ってくれた。 「隆平くんB組だっけ？」丸「せやで、隣のクラス」「いっつも隆平くんがいじられてる声聞こえる」その時、クラスに入ろうとする子がいたから隆平くんの腕を掴んで左に寄せた

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「隆平くん変わってないね」 見上げたら思ったよりも近くにあった顔に体が固まる。すると顔を赤くした隆平くんが離れた 丸「ご、ごめん…」「…大丈夫」丸「…戻るわ」「うん…また」丸「また…」控えめに手を振って戻って行く隆平くんに手を振り返して自分の席に戻ったら、真顔の大倉くんと目が合った

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(…怖い) 私はすぐに目を逸らして、席に座った。席近くなくて良かった…と思ったのに。「…」『…』 忘れてた今日席替えだった そして運がいいのか悪いのか大倉くんと隣の席。『…ごめんな、隣の席で』「え、いや…」『残念やったなゆかちゃん変わってくれなくて』…なんか大倉くん、性格悪くなった？

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大倉くんがスマホをいじるから、私もいじろうとポケットから出したらそのまま落としてしまった。 どうしよう…大倉くんの方に落ちちゃった。大倉くん気づいてないし… …いいや、この時間終わったら取ろう。 『…ん』「あ、ごめん…」大倉くんはなぜか私のロック画を見て固まる。耳も赤いような…？