「成金は攻めるのだよ。どんな時でも。負けそうだから、相手に喰われそうだからといって決して逃げたりはしない。堀井君、いいかね、「歩」は強いのだ。ひたすら前に進むしかないからだ。敵陣に突っ込むしかないからだ。相手にすればこれ以上の脅威はない。「と金」になるしかない、
2011-05-29 21:27:53「成金の性は、悪だよ、堀井君。いいか、悪なのだよ。景山は街にたむろするギャングだ。うちの朴社長は起業家でなければインテリヤクザとして、どこかの組織に収まっていたはずだ。2人はいまでこそ善人のふりをしているが、素顔は悪人なのだ。悪だからこそ、何度も修羅場を
2011-05-29 21:30:55「その会社、経営者が今後どうなっていくか。潰れるのか、成長するのか。監査報告書やアナリストのレポートをいくら見てもそれは分からない。大事なのはそれが何に、誰に似ているか、だ。そこには必ず一定のパターンがあるものなのだよ」-堀江貴文「成金」
2011-05-29 21:32:59『小松崎とハワイの存在意義はな、堀井君、戦争で焼け野原になった日本がなんとか一等国になろうと必死になっていた時代、そうした高度経済成長時代の労働者の慰安だったのだよ。経済が安定成長に入った瞬間、その役目を終えたのだ」-堀江貴文「成金」
2011-05-29 21:35:00「多少、厳しい物言いをしたが、私はね、君をとても評価しているのだよ。君に足りないのは経験だけだ。それを私が補う。そうすれば勝負はおもしろくなる」-堀江貴文「成金」
2011-05-29 21:36:21ある種の鮫は卵を体内の腹腔にうみつける。そこで孵化した仔鮫は、共食いを繰り返し、最後に生き残った1匹が出産の形で生み出される。その鮫はやがて人を食らう獰猛な成魚となる。-堀江貴文「成金」
2011-05-29 21:38:14朝一番、証券会社や保険会社などの大口機関投資家が利益を確定するため、とりあえず売りを出したのだ。しばらくすれば個人投資家たちが株価チャートを見て、どんどん買いを入れてくる。前場の終わるころには株価は持ち直してしまうのだ。-堀江貴文「成金」
2011-05-29 21:41:43これで前場が開いて20分足らずで2万円近く下げたことになる。株価のチャートは必死になって小刻みに上昇しはじめる。こうなれば子猫にいたぶられるネズミと一緒だった。ある程度上がったところで、再び売り勢力にどかんと浴びせられるだけだ。-堀江貴文「成金」
2011-05-29 21:43:46「底値で1万を切ったぐらいだろうな。そこで1万2000円でTOBをかければ、買収資金は200億円ぐらいで済むんじゃないか」「昨日まで時価5兆円の企業があっという間にそこまで落ちるか・・・-堀江貴文「成金」
2011-05-29 21:47:08「ITと冠つけりゃ、確かに儲かる。だがな。俺や幹部たち全員、ITなんてもんをろくすっぽ理解してねえんだ。分かっているのはITの連中がなまっちろい、あまちゃんたちだってことだ」-堀江貴文「成金」
2011-05-29 21:51:15「おれの会社は徹底的に弱肉強食、強者の論理で成り立っている。強い奴が総取りだ。競い合わせ、生き残った連中だけを引きたててきた。政治家でもそうだが、世襲なんてもんがある業界は甘いんだよ。親が大臣だから子も大臣になる、だから日本の政治家はバカばっかなんだ。
2011-05-29 21:54:57「アメリカが強いのは優れているからではありません。金儲けのためなら、どんなあくどいことでも平気でやれるからです。それが世界水準なのですよ。朴社長、何をやってもいいのです。金を得るためなら何でもありのグローバル時代に突入したのです」-堀江貴文「成金」
2011-05-29 21:57:35タイトルの「成金」とは、成金趣味とかいったネガティブなニュアンスではなく、将棋の歩が金将になるという本来の意味にもとづいている。前に進まなければ、歩は歩のまま。でも前進して敵陣に突っ込めば、金将になる。一番よ分かった駒が王将を倒す力を獲得するのだ。-堀江貴文「成金」
2011-05-29 21:59:51今巷には、政治や経済を始め暗いニュースが溢れているけど、実は僕たちは、新しくて面白い時代の真っただ中にいる。ありえないことなど「ありえない」、そんな世界で生きているということを忘れないでください。-堀江貴文「成金」
2011-05-29 22:01:28成金(堀江貴文)読了。IT業界の急成長期に実際に起こっていたであろう潰し合いのストーリー。弱小の「歩」も全力で敵陣に突っ込めば「と金」に成れる-。自分の精一杯の力を絞りだせば、人生において不可能なことはないとの熱いメッセージが伝わってくる本書。 #mybooklist
2011-05-29 22:09:31