『ジェミニマン』120fps上映の感想とHFR考察

ΝΑΠΠΑ @nappasan

『ジェミニマン』の120fps上映を観てきました。映像体験としてこれは凄い。懸念していた「映画らしさ」が剥がれることによる安っぽさについては、映像のコントラストの高さやカラーグレーディングの上手さなど画作りのおかげででほとんど感じることは無かったです。 twitter.com/nappasan/statu…

ΝΑΠΠΑ @nappasan

ジェミニマンの120fps観てきます。

2019-10-29 14:18:32

ΝΑΠΠΑ @nappasan

内容に入り込むほど特に気にならなくなった、というとつまりはそれ自体に意味が無いとも言えてしまうのですが、動きのあるシーンでは明確に高フレームレートの恩恵があります。特に水面を写した場面と格闘シーンは圧巻でした。立体視による実体感が24fpsとでは段違いです。

1010 @zagzag1010

@nappasan あの水面ほんっと凄かったですね！！HFRは映画とは違った映像体験として商業的に確立されてほしい。そう思わせるほどジェミニマン良かった。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

24fpsの限界として、一定以上素早い動きはコマ間の情報が飛びすぎて視認性を損ねるんですよね。素早い動きというよりはガチャガチャしたコマ飛びの連続になってしまう。120fpsだとそういった破綻がなくアクションシークエンスが描かれますから、スピード感を損ねることなく素早い動きが楽しめます。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

特に立体視はコマ飛びがあると立体感を損ねてしまうので、高フレームレートとの相性は抜群です。また、動きの大きくない、例えばスナイパーライフルを画面手前に向けるだけのような描写でも、ペラペラの絵が飛び出るのではなくグッと迫ってくる実在感があります。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

現実に目で見ているものと時間軸の情報量が近いですから、両目の視差の移り変わりもより情報密度が高まって、錯覚を起こしやすいんでしょう。一度これを体感してしまうと今後24fpsの3D映画は飛び出す絵本のように見えてしまいそうです。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

一方で、飛行機や人が画面奥に通り過ぎていくようなカットは実在感が強すぎるあまり、ミニチュアっぽく見えてしまったのも事実です。こういう違和感を減らすためにはより大きなスクリーンが欲しくなるところですね。劇場側に高いスペックが要求されてきます。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

本作は興行段階で赤字を見込まれているそうで、商業面では成功を収められなかったようです。やはり売りである120fps上映に対応している館数が少なすぎたというのと、現状ではCGのレンダリングやデータ量などコストが掛かりすぎて採算が合わないのでしょう。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

ただ、実際に観た実感として、商業的失敗を以てこれっきりで終わる一発ネタ止まりではなく、今後の体感型エンターテインメントとしての映画の未来を示す道しるべになったと言えるんじゃないでしょうか。私個人としてはそれだけのインパクトは感じました。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

デジタル上映が一般化した今となっては映画のフレームレートは自由自在なわけですし、オールドスクールな「風格」が求められる作品は低フレームレート、臨場感が重要な作品は高フレームレートといったように、ジャンルや作風によって今後分岐していくのだと思います。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

ましてや映像コンテンツに手軽さが強く求められる時代ですし、劇場で観る映画にはより「そこでしか得られない体験」が求められるようになってきます。そういった傾向を考えれば、家庭では得にくい高フレームレート＋3Dのフォーマットで得られる体験は需要に合っていると思うのです。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

オンラインストリーミングでのコンテンツには手軽さが重視されますし、技術的な問題としてフレームレートを上げることは解像度の向上より後回しにされがちであるように思います。一般に、ストリーミングのコンテンツはTV放送よりも低フレームレート化する傾向があります。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

手軽なオンラインストリーミングコンテンツとの差別化として、やはり映画はより体感型に移行し、臨場感が求められていくはずです。『ジェミニマン』はそういった未来をいち早く見せつける勇気あるチャレンジでした。ただ、まだ技術的に時期尚早ゆえ損益分岐点を超えていないのでしょう。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

映像技術全般に興味を持つ人間として、今後いかに一般の人達にとっての「映画らしさ」の概念が変わっていくのか見ものです。

ΝΑΠΠΑ @nappasan

国内で観られる場所も残り期間も大変少ないですけども、映像技術に興味のある人は『ジェミニマン』の120fps上映は是非観に行きましょう。未来を感じられます。内容的には多々ツッコミどころもありますが、体験として損はないと思います。

まあちゃん還暦だってよ @_mer2

Dolby Cinema版ジェミニマン、期待しすぎ状態で行ったのですが、期待の上を行ってました。Dolby VisionもDolby 3Dも効果的に効きまくり。4Kじゃないのだけが本当に残念ですが、Dolby Cinema効果を考えるとトータルでは4K/3D/120fpsのCinityより上質である可能性が高いです。映像関係者は絶対に行け。 pic.twitter.com/RWG3CLvE6x

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Dark Knight @DarkKnight_jp

映画「ジェミニマン」アン・リーの意図通り4K 3D/120fpsで首都圏で観れるのは残念ながら「MOVIXさいたま」の「ドルビーシネマ」の1館のみ。首都圏で他の映画館で観ているのとは全く別の映像体験となります。これはドラッグのような映像体験になります。

おざき たすく🐧mあわ @ozaki_tsk

DOLBY CINEMAによる120fpsの3D上映の『ジェミニマン』を観てきた。僕が何を言っているのかわからないだろうけど想像を絶する映画だった。友人がこの条件の映画館を探して埼玉県まで行った甲斐があった。僕の中の3Dの常識も映画のイメージも変わった。皆movixさいたまに観に行こう。