- isuzakumon
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あるバレエの先生が、アンデルセンの赤い靴を題材に発表会用の短い振り付けをつくった。(同名のバレエ映画もあるがそれとは別) 最初にそれを本番の舞台で踊った子がアキレス腱を切ってしまった。 翌年、別の子が同様の怪我をした。 三人目がでてしまってから封印された呪いの演目になってしまった。
2019-04-19 05:45:58帯広の「出る」河原にIさんは友人たちと行ったが、幽霊には遭えなかった。 失望して車に戻ると、覚えのない小さな赤い靴がボンネットに乗っていた。 怖くて誰も靴に触ることも出来ず、そのまま車に乗って逃げ帰ったという。 件の靴は途中で落ち、見失ったそうだ。
2019-04-18 06:34:42岡山から瀬戸大橋を渡るバスの中、おばさんたちが話している。 「あ、あれあれ、あそこの橋桁のところに、一人埋まっているんだってね」 「そうそう。工事で死んだ人でしょ」 「ああ、あそこの黄色いヘルメットの人よね」 「「見えてるの!?」」
2019-04-17 06:32:29小学校の頃、手刀でキリン草を切るタケちゃんというヤツがいた。 手刀でキリン草など普通は切れない。 が、タケちゃんは手を草に当てず、少し離れたところから、えい、とチョップをすると刃物で切ったかのように草が、ぱっつりと分断されたのだ。 中学になるとなぜかしなくなってしまった。
2019-04-16 06:25:19うちのガレージの陰に、死んだ校長先生がいる。 小学校のときの先生なのだけれど、こうやって出てくることに身に覚えがない。 朝礼や式のときに話を聞いたくらいで個人的に話したことはない。 なぜうちなのか。
2019-04-15 06:20:43「変な人が一万円札を出したんだけど、福澤諭吉なの。これ? って言うと、あっ、て言ってひっこめたけど」 「え? あの『学問のすゝめ』の諭吉センセー?」 「そ。何かの冗談かと思ったよ」 「何それ。福澤諭吉って、あり得ないよね」と皆笑う。 が、本当に福澤諭吉の一万円札が発行されて驚く。
2019-04-14 13:38:39数える人によって段数が変わる階段。 十七段だという人と十八段だという人がいる。 二人同時に数えても、「十七」と二人同時に言った後、「十八」と片方はもう一人には見えない段を指す。 その二人を実際に歩かせればどうなるんだろう。
2019-04-14 06:23:02一瞬、闇に顔が見えてゾッとする。 ヒトは三点あれば顔に見える。その昔、視界にヒトの顔を見つけることに長けている個体は仲間を得やすいので生き残りやすかった。その子孫だから現生人類は勝手に顔を視界に見つけがちなのだ。そう自分に言い聞かせる。 へえ、と一斉に闇に白い歯が浮かぶ。
2019-04-13 06:29:22片側二車線の道路で大きなトラックが併走する。 速度を変えてもずっと併走。 怖くなって道沿いのコンビニに停めると、トラックも隣に。 怖くて降りられないが、降りてきた運転手が運転席まで来て屋根に手をやり「たこ焼きが乗ってるよ」と不思議そうにとってみせた。 たこ焼きに心当たりなし。
2019-04-11 06:54:0444-44ナンバーの車を見る。 そんなナンバーあるんだと思っていたら四台も見る。 不思議なこともあるものだと帰宅すると、野次馬の群れと警察。 近所で一家心中。四人家族で遺体は四体。
2019-04-10 06:26:59Yさんのお父さんは「重軽さん」と呼ばれており、小ぶりの石の地蔵を抱えてその重さが変わることで吉凶を占っていた。相談者で賑わうほどの腕前。今は亡くなっていて、後継者がおらず、その地蔵は放置。
2019-04-09 06:34:18深夜二時。飛び出し坊やの目と口が動いて「死ぬか?」と低い声。膝を震わせながら逃げる。 翌日の昼間に、おそるおそる行ってみると、そこの飛び出し坊やはバキバキに折られていた。
2019-04-06 22:39:43Kさんが戸棚を開けて中を見せてくださった。中には人形が首吊りの形でぶら下がっている。これをしていると「霊がでない」のだそうだ。
2019-04-06 06:38:38飼っているインコが、止まり木をぶら下げている鎖に自ら首をかけてクルリと回って縊死。 それをNさんは目のあたりにする。 自分が呪われているというのを聞いてはいたが、そんなの迷信だと取り合わなかった。 しかし、この一件で危機感を持ったそうだ。
2019-04-05 06:18:43生保レディのYさんに「お金持ちの人がお子さんを連れているときに、しばしば一人多く見えちゃうんですよね。あれって座敷童子的な何かですかねぇ」と訊かれました。 本当にごめんなさい。わかりません。 でも、話はとても面白いです。
2019-04-04 07:30:52毎年お盆にイタコに口寄せしてもらっているという方から面白いシステムを聞いた。 ご先祖様は古い人から順に呼ばないといけない。この世に呼ばれると格が上がるので、新しい人から呼ぶと子が親よりも偉くなってしまうのだ。 実際に新しい人から呼んであの世で揉めて降りてこないことがあったという。
2019-04-03 18:08:30