観劇報告書2019(11月ーⅠ)

収録団体…虚構オメガ/NAGOYA演劇SEKIGAHARA弐(エンタメ!!いっしゅう廻って、ユカイちゃん。/松竹亭一門:afterimage/かしこしばい/劇の虫/右脳中島オーボラの本妻)
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今回はまず虚構オメガ「浅い眠り」のお話をしましょうか😃

【浅い眠り】
【作品紹介】
とある人里離れた村に寄り添って生きてる人たちの話なんです。村と言ってもそこは自分達で恐らく勝手にそう名乗ってるだけで「村」と呼ぶには余りにも程遠い規模でしてね。

なんせ人だって100人いるかいないかだし、みんな『ワケあり』っぽいし、(←ちなみに犯罪やらかして逃亡してるって訳ではありません)携帯の電波はおろか恐らくテレビもラジオすら入らないっぽいし、それこそバスだって週に1本来るか来ないかのそんなまるで俗世間から切り離されたかの様な場所が今回の舞台です😌

要は 劇中の冒頭で「入村条件が全財産の寄付」とか言っていたのでかつてあったどこぞの新興宗教団体か、財産が基本国有化されている社会主義国家くらいに思って頂ければ良いのではないと思います😃

そこに二人の男女が新たに入村してここで生活したいとやって来たのですね。一人はいかにもオドオドしてて情緒不安定そうな若い女。もう一人は何故か首に常に包帯巻いてる世捨て人みたいな男です😌

【登場人物】
😃久屋栄…双子の妹(演:宮出貴衣)
😃久屋瑞穂…双子の姉(演:宮出貴衣※二役)
妹は冒頭の面談から自信が持てないのか周りを伺うなど挙動不審な面が多かった。そして入村後も差し障り無い言葉を選んでるかの様な会話が多いことから人前では自分というものをあえて控えめにすることで、「殺してる印象」が強かった。また出奔した姉の捜索を知り合ったばかりの伝馬に依頼するなど基本 他力本願な感じでもあった。なお新しく村民に志願してきたうちの一人である。

姉は元々の在籍者。昔から妹より才能があるとされていたらしい。(←そこは妹も認めてる)その為なのか常に自信に満ち溢れており、副村長である志賀に対しても強気だった。ただそのせいで自分が妹によって損してると思ってる節や突然他者に甘えだす情緒不安定な面もそれなりに見受けられた様なので、自分で全てを「抱え込んでしまう性格」なのかもはしれない。最後はある理由で首吊り自殺していたことが判明する。なお二人とも実家は老舗旅館。姉はそこの本来の後継者であった。

😊志賀…副村長。(演:土方智哉)
平生は社交的で穏やかな紳士。しかし自分の中のキャパあたりを越えると突然キレたりするので結構了見は狭い人物というか大人になりきれてない印象。しかも言うことが人の受け売りであることが多いので、余り「自分の信念」というものを表に出さないかそもそもが持ってない可能性すらある。後半になると長年うそぶいてきた村の理念とは裏腹に妊娠した瑞穂への中絶を強要→自殺に追い込むなど独善的で身勝手な面が目立つ様になるが、そこで「自分」というものを『欲求』という形で出すことになる。
なお、後に伝馬により、とある事情から土下座させられることになるのだが、このことも含めて典型的な「孤独な独裁者」という印象が強く残った。

😏砂田…元死刑囚。(演:菅沼了)
首に常に巻かれた包帯、目元あたりまで隠れた前髪と常に鋭い眼光、無愛想な返事と どー見ても不気味な人か変人にしか見えないが、意外なとこで面倒見が良かったりもするので見た目以上にワルという訳ではない。酒が入ると表情と口調が少しばかり緩む。なので見ようによっては「人は見た目によらない」とも『世の中 人が思うほど頭の先~つま先まで完全な悪人はいない』という典型かもはしれない。なお、前職は医者であり、安楽死殺人を行った為に一回死刑になったが息を吹き返したので釈放されたという経緯がある。この辺は延命ばかりが尊ばれ安楽死という選択肢が一般的ではない日本を暗に批判している気がしなくもない。新しく村民に志願してきたもう一人の人。

😌伝馬…記者(演:篠塚将宏)
元々の在籍者であり当初は記者であることを隠していた。最初はお調子者という点でムードメーカー的な存在であったが、後半では一転、一旗挙げるとして村の暴露記事を書くとして志賀を脅し屈服させてしまう。その際「人は不幸を好む」的な発言をしているので、取りようによっては偽善者とも言えなくもないが、それは裏を返せば、偽善だらけの世の中に対する(記者として)彼なりの痛烈な皮肉なのかもはしれない。また唯一全財産を差し出していない村民であることからも、そもそもが何者も信用出来ない不信に満ちた性格であることが伺える。

😋茶屋…志賀の愛人。(演:浅井千寿代)
…であり実質的に切り盛りしてる人。志賀と同じく人当たりは良くどっちか言うと他人を放っとけない世話焼きなタイプ。それゆえに他人の動向が常に気になる性格らしく栄が姉の瑞穂について探し回ることを暗に警告したり志賀と瑞穂が愛人同士であることを知りつつも(嫉妬に身を焦がしつつ)黙認するという節があった。なので見方によっては相手を監視下に置いてしまうので「縛ってしまう」タイプとも言えなくもない。最後は村を出た志賀の後任となったことが本編では語られている。

定番のwikipediaっぽいアレですね😃
ワタクシの見立てなのであんま文句言わないよーにw(※敬称、所属団体名は省略してます)

上の【登場人物】は気分が乗ってる時しか書かないのですが書き出すとほんと長いな…😅

話戻って😄

久屋姉妹役は二役で宮出さんでした。どっちか言うと姉の様に気の強い役柄のイメージがあったので、妹の様な幸薄な役柄は珍しいかも。

志賀役は土方さんですね。なんか結局、本心がどこにあったのか、よー読めないキャラだった様に思います。

砂田役は菅沼さんですね。なんかこの人「生きた屍」みたいだけど過去に何があったのだろうか?とか思ってたら…理由を聞いて納得しました。なお第一印象は嫌なヤベーヤツ。

伝馬役は篠塚さんですね。アルデンテほどはブッ飛んだキャラではないにせよ、その前屈み?の姿勢からの何かを睨み付ける表情は観ていて闇を感じましたね。

茶屋役は浅井さんですね。痩せたなこの方(←そっちかよ)なんか色気が増した感じで「愛人」という名前に相応しい役作りでしたね。

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!🙋】 【浅い眠り】 「一体、どこの誰の話をしてるのだ?」と思えるくらいに身に覚えがあるというか何かしらで経験してきた事柄だったと同時に『人間ってほんっっとめんどくせー!!』と思えた90分間でした。特に登場人物達観てるとそー思わずには。(←なんてことをw) #虚構オメガ pic.twitter.com/ePqXO9pehN

2019-11-02 22:49:43
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人間ってなんでこんなに自分の居場所みたいのにこだわるのでしょうね?あー生きてるからか。モノじゃないですもんね、感情ある生き物だからですね😖(浅い眠り)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!🙋】 【浅い眠り】 というよーに←個人的には登場人物の駆け引きめいた動向がひたすらに「もろ剥き出しやん」って感じで観てました。 いやーやっぱ人ってどこまでも黒いなぁ…見えないとこなんかは特に薄汚れてますなぁ。それが人間らしいと言えば人間らしいのかもだけど。#虚構オメガ pic.twitter.com/7yCU3eDlYM

2019-11-02 22:49:50
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結局はお互い何かしら出し抜いたり潰しあったりで自分の存在価値という「延命」謀ってるんですからね。その辺は少し違うかもですが安楽死殺人で一回死刑になって死→蘇生した砂田に状況が似てますよね😌(浅い眠り)

さて、ここからはNAGOYA演劇SEKIGAHARA弐です👇😃

会場は三楽座という演芸場みたいなとこでした。どー見ても演劇やる劇場には見えないのですが、なかなか風情のある立派な会場でした😲

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!🙋】 【今じゃない】(かしこしばい) 卵焼きを延々一人あるいは二人で焼き続け、最後には巨大な卵焼きを…という話でした。 …がしかしこれ以外これといった印象が正直残らずで。 ま、この卵焼きが果たして一体何を表していたのかはわかりませんでしたが→#NAGOYA演劇SEKIGAHARA弐 pic.twitter.com/Z5iGlLYHCY

2019-11-03 20:56:00
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なんで卵焼きにこだわったのか、今一つわかりませんでした。そして劇中で延々行われてはやたら盛り上がるダイビングキャッチについても…😅

ただ卵焼きという食べ物を毎朝食することで、この人たちは仕事前とか癒されて鋭気をきっと養っていたのだろうなぁ…とは思いました😋(今じゃない)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!🙋】 【今じゃない】(かしこしばい) →個人的には止まらなくなる卵焼き造りと、最後卵焼き?に飛び降りる所から「代わり映えしない繰り返しの日常から脱したい自分」とは捕らえてました。 ちなみに互いの相手については『もう一人の自分』という解釈でした。#NAGOYA演劇SEKIGAHARA弐 pic.twitter.com/lVuPEIPacO

2019-11-03 20:56:03
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特にこれは会社勤めですよね。劇中でも「会社をサボる、サボらない」という件ありましたし。ひょっとしたら『辞めるに辞めれないブラック企業の話』辺りをしていたのかもしれませんね😃

なお本編に出てくる女子二人は別人という設定でしたが、個人的には良くも悪くも「もう一人の夢を諦めきれない自分」と映ったのですね、あくまで感覚の問題なので根拠はありませんが😌(今じゃない)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!🙋】 【観光地へ行こう!】(劇の虫) 「ここは私のお店だ」とお店を広げる女の元に「高いから危ない」と叫ぶ男①と「ここは観光地なんです」という男②が現れて、なぜか最後は野球の話になっちゃうという話でした。 うーんよくわかんない。話も尻切れトンボ→#NAGOYA演劇SEKIGAHARA弐 pic.twitter.com/Ryo6vXLX2D

2019-11-03 20:57:43
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実は脚本が未完成ではなかったのか?と個人的には思ってます。(←あくまで推測ですが)それを(言い方悪いですが)ドローン辺りで誤魔化したのではないのかと思わなくも…。事実、最初の方は話が謎めいているもののしっかりしてましたし😏

(観光地へ行こう!)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!🙋】 【観光地へ行こう!】(劇の虫) →と取れなくないもないし…。 ま、ドローンとかラジコンを駆使するなどエンタメ?としては面白いのですがね、やはり意図が全く見えて来ないのでこういう系の観劇は向いてないのかなぁとも改めて思った今日この頃でした。#NAGOYA演劇SEKIGAHARA弐 pic.twitter.com/MolATGZUqJ

2019-11-03 20:57:46
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ただこういう内容の脚本だとすれば、ワタクシには元々合わないんでしょうね、残念😖(観光地へ行こう!)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!🙋】 【松竹亭のshiki】(松竹亭一門) 三方一両損(前半はダンス)とお菊の皿(後半は落語)でした。題名だけ見ると「え?」とか思うかもですが案外説明されると知ってたりなんかする演目でした。 これメッチャ面白いんです。とにかく誰にでも解るよーに→#NAGOYA演劇SEKIGAHARA弐 pic.twitter.com/ldQXNNDgTg

2019-11-03 21:00:58
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コンテンポラリー系はかなり解釈難しいんです、正確に察することが出来ないワタクシにとっては。もっとも、わかる人しかわからないジャンルなのかもはしれませんが。今回もその系統だと思ってたんで少し憂鬱だったんです。

それにしてもやっぱ場面で笑えたのは大岡越前の無双ぶりとホリエビルのカラーコーン被った処刑人ですね。どっちもメッチャクチャw しかも大岡越前に至っては喰らいつつ引き連れてるの「人の死体」だしw😨

それで大岡裁きされても…そりゃ恐怖でしかないよなぁ…笑😄
(松竹亭のshiki)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!🙋】 【松竹亭のshiki】(松竹亭一門) →してあってとにかく敷居が低いのです。ダンスや落語をあんま知らないワタクシにとっては変な背伸びをしなくて済みますし何より華やかで観ていて楽しかったです。 ただ同時にあんまこういう類いの作品って小劇場では→#NAGOYA演劇SEKIGAHARA弐 pic.twitter.com/InsrKgYqxf

2019-11-03 21:01:01
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この5演目の中ではかなり観やすくて良かったと思いますし 仮に他団体が全て駄作だったとしても、これだけでも「元は取ったな」とか思える内容でした(←おい)😅

話の説明はあるわ、ダンス交えても誰がどんな状況かすぐ理解出来るわで、至れり尽くせり。あの置いてきぼり感がないっ!!🙌

ま、10点は言い過ぎにしてもほんとは5点くらい上げたかったですね。(規定上3点満点)(松竹亭のshiki)