シャボン玉

最初はアラジン的なネタのつもりだった。 ギルシ前提っぽいマリギ。
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アバヨ @s_cs74_

好奇心旺盛で外の世界に興味津々なギルガメッシュ王子が世話付きのシドゥリの目を誤魔化して、襤褸を纏い、髪を染粉で黒くして、お城の外を探検していたところ、虹色の髪がまばゆい遠国から興行にやってきた旅芸人と出会ってしまい、的なマリギル版アラジソ、、、、、

2019-11-17 21:57:07
アバヨ @s_cs74_

舞台上で輝く役者に魅了されるギルガメッシュくんですか……その劇の後、市場をふらついていたら、休憩中なのか果物屋の前で女の子を口説いている主役のかれを見つけて、「さっきの舞台を見た」って声掛けに行くのか……?

2019-11-17 21:58:40
アバヨ @s_cs74_

特にストーリー性は求めてなくて、単に襤褸をからだに巻いて顔を隠した、おしのびで城下を歩くギルガメッシュくんが見たいという、、、、そういう欲求だけ、、、、、

2019-11-17 22:03:09
アバヨ @s_cs74_

市場で売ってるおもちゃとか惣菜を知らなくて、子供が飛ばすシャボン玉を「あれはどこで売っている?」ってはしゃぐギルチャン……金貨しか持ってなくて、マーリンさんから「そんなもの出しても、この市場じゃお釣りが用意できないよ」ってお財布に戻されてしまう……

2019-11-17 23:07:29
アバヨ @s_cs74_

君は誰、この街の人じゃないね、っていわれてな、ホントの事言ったらこうやってフランクに話してくれなくなると思って、「秘密だ」って言っちゃう…………

2019-11-17 23:10:34
アバヨ @s_cs74_

シャボン玉はマーリンさんが買ってくれる。レモンのアイスキャンデーも。

2019-11-17 23:10:58
アバヨ @s_cs74_

マーリンさんは、どこかの商人の家の箱入り息子かな、と思って(マーリンさん19、ギルチャン16くらいだと思う)、今日1日付き合って、仲良くなったら親に劇団を紹介してもらおうと思うんだけど(金持ちの客が欲しい)

2019-11-17 23:17:33
アバヨ @s_cs74_

金魚すくいしようと袖をまくったギルチャンの腕に、王家の証である花の刺青が入ってるのがちらっと見えて、慌ててギルチャンを露店から連れ出して、袖を完全に下ろさせるし、「ギルガメッシュ、って……まさかギルガメッシュ王子!?」って瞠目する……

2019-11-17 23:21:24
アバヨ @s_cs74_

慌ててその場に跪いて、わたしはなんて無礼を、って(タメ口聞いたり、身体に勝手に触れたり)頭を下げようとしたら、「そんな風に遠ざけられたくなくて、こっそり抜け出てきたのに」ってしょぼんとされてしまうのだ……

2019-11-17 23:25:25
アバヨ @s_cs74_

髪も染めたし、小太郎から古着も譲って貰って、こんなに準備したのにどうしてわかるんだ、ってくちびる尖らせるギルチャンめちゃくちゃかわいいな……モブに襲われればいいのに……

2019-11-17 23:27:50
アバヨ @s_cs74_

目を見てくれ、さっきみたいに気安く肩を抱いてくれ、って旅芸人にねだる王子様……ギルガメッシュ様、っていわれて、様なんて付けるなってかなしそうに……ウッ……

2019-11-17 23:30:51
アバヨ @s_cs74_

お前と親しくなれて嬉しかったのに、今日一日楽しかったのは我だけか、ってかなしそうにいわれて、思わず「そんなこと……!」って言ってしまうマーリンサン……うれしそうにシャボン玉吹いてた少年を可愛いなと思ったのは偽りではなく……!

2019-11-17 23:41:55
アバヨ @s_cs74_

冷静に考えて、シャボン玉ぷーってするギルチャン可愛すぎる

2019-11-17 23:48:48
アバヨ @s_cs74_

マーリンが国に留まってた数週間の間、ギルチャンはこっそり王宮を抜け出てきてマーリンとお喋りをしたり、川遊びをしたり、花火をしたり、お祭りに出かけたりと楽しく過ごす。シャボン玉が一番のお気に入りだったので、マーリンはいつもお部屋にシャボン玉とストローを置いておいた。

2019-11-18 07:44:30
アバヨ @s_cs74_

そんなマーリンも国での興行を終えて、また旅の一座は別の国へ渡って行くことになるんだけど、別れ際にマーリンはギルチャンに、出会いの記念だといってずっと持ち歩いていたラピスラズリのネックレスをあげる。王族への贈り物としては貧相だけど、ギルガメッシュは喜んでそれを首につけた。

2019-11-18 08:11:06
アバヨ @s_cs74_

返礼としてこれを、とマーリンはギルガメッシュからシトリンのブレスレットを貰う。モノが良すぎて遠慮したんだけど、持って行ってくれといわれたので有難く頂戴した。 マーリンが国を後にして数ヵ月後に、ウルクで一部貴族の反乱が発生し、国王が亡くなったと噂が走る。

2019-11-18 08:23:44
アバヨ @s_cs74_

かれは大丈夫だろうか、って毎日新聞を買うマーリンさん。ある日、王子と王妃の無事を確認、という一文を見つけてほっとする。大変なことになっているようだけど、反乱は国王派に鎮圧され、王族は既に保護された様子だと。

2019-11-18 13:38:31
アバヨ @s_cs74_

自分が戻ったところで王子に会えるでもなし、せめて無事を安堵していることだけでも伝えたかったけれど流浪人の旅役者が王侯貴族に突然手紙を送ったところで怪しまれるだけであるし、何かアクションを取れたわけでもなくもどかしい思いをする。

2019-11-18 13:38:50
アバヨ @s_cs74_

本人に何かを伝えられない代わりに、マーリンはギルガメッシュをモデルにした劇の脚本を書く。この演劇の噂がいつか耳に届けばいいな、そのときくすりとでもわらってくれればいいな、と思いながら自分の旅を続ける。

2019-11-18 13:39:18
アバヨ @s_cs74_

それからまた数ヶ月経って(マーリンがウルクを離れてから一年半が経とうとしていた)、またしも不穏な噂を聞く。 ウルクの王が、国民を拷問して殺させているらしい、かれは発狂している、という噂だ。毎晩王宮からは贄になった民の苦悶の声が聞こえるのだとか。

2019-11-18 13:40:45
アバヨ @s_cs74_

マーリンはそのときウルクから遠く離れた地にいて、その噂は「噂」の域を出なかったけれど、どうしても気になってしまう。旅の一座はどんどんウルクから離れていく。マーリンはひとつ決心して、いまいる一座を抜けることにする。

2019-11-18 13:41:13
アバヨ @s_cs74_

ちょうど、自分たちとは真逆の進行方向で進んでいた別の一座を見つけたので、そこに入れて貰うよう頼みこむと、かれらは人手が少なかったから是非、とマーリンを受け入れてくれた。ウルクに行きたいのだと告げると、かれらはそこは予定している街だ、といった。

2019-11-18 13:41:29
アバヨ @s_cs74_

かれこれそういうわけで、また二年ほどかけてマーリンはウルクに戻ってくる。最後の訪問から四年あまりが経っていた。 国に近づくにつれ、治安は安定している。政治は適切に機能し、民はそこそこ豊かに暮らしているようだった。

2019-11-18 13:42:15
アバヨ @s_cs74_

そして、王の凶行の噂はさっぱり消えている。確かに初めて噂を聞いたのは二年前で、既に彼は落ち着いたのかもしれなかった。平和な国に着いたところで、マーリンはいまさらながらなぜ自分はここに戻ってきたのだろうと可笑しくなってしまった。

2019-11-18 13:42:42
アバヨ @s_cs74_

自分はただの舞台役者で、ギルガメッシュとことばを交わしていたのは、彼が気まぐれに城を抜け出してきたからに過ぎない。自分の意志で王に会うことや、声をかけることはできない身分なのに、どうしてウルクに戻ってきてしまったのだろうか。

2019-11-18 13:43:08
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