- rio11ruiagent
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そのときあなたに縋る彼女が狂おしいのは、あなたが狂おしく抱くと知っているからよ。決まった愛の安らかさに耐えきれず日常を飛び出し、気ままに会いに来る彼女が求めているものをあなたが与えてくれるとわかっているから。それがイヤなら突き放しなさい。そしたら二度とあなたには会いにこない。
2019-12-28 23:03:21擦り寄ってきたら抱いてあげてください。そうは見えないかもしれないけど、彼女は猫なので。近づいてきたら撫でていいサインです。それ以外はみだりに触っては嫌われてしまいます。ときに噛みます。けれど結構な寒がりで寂しがり屋で、眠る時は誰かにくっついていないとだめなのです。わがままですか?
2019-12-28 23:54:25眠るのと起きてるときの境目に現れる。揺れる電車の窓の隙間から入る風に乗って声が聞こえる。昨日あった後輩の失敗を面白おかしく説明する夫の声。随分前の昨日。声しかないあの人。雑貨屋で見つけたちょうどいいサイズの小瓶にいれたあの人の粉末を持って海へ行く途中。次の次まで起こさないで。
2019-12-29 00:50:59ずっと暗闇で暮らしていると気がおかしくなりそうになる。目を開けているのか閉じているのかわからなくなり、立っているのか浮かんでいるのかわからなくなる。自分で作り出した想像の世界で暮らそうとすると天井の蓋が一瞬開きここが黒く塗り潰された部屋だということがわかる。そしてまた闇。 #呟怖 twitter.com/kwaidanbattle/…
2019-12-29 11:00:24冬場の海岸は死と生がかわるがわる波間に現れる。白く泡立つ波濤は死へ導く手招きに見え、黒くうねる海原はそれ自体が跳ね馬の如く生そのもの。あれに呑まれればたちまち命の燈は消え、大魚の糧となり、悪霊の携える燭台で揺らめき、黄泉までの道を照らす燐光に身をやつす。厳しさ、それはつまり生だ。
2019-12-29 12:25:43首のない女が笑う。ここは真っ暗闇だがわかる。裸身の女は体が発光している。顔がなくても肩が震えている。女の体の発光の反射で自分や周りがどうなっているか確かめるも、周りに光は届かず自分の手はもはや闇にのみ込まれつつあり形を確認することができない。女の胸が激しく揺れる。大笑いか。 #呟怖 twitter.com/kwaidanbattle/…
2019-12-29 12:38:50唇の感触を楽しんだり唾液を味わったりしていると、無防備に投げ出された女の太ももは開く。乗せた手は思わせぶりにスカートの生地を撫で、柔い肉を一瞬緊張させる。この緊張は崩壊までの反動だ。次にはなだれ込んでくる。肉という肉総てが緩み潤み融ける。女は張りぼてをかぶった粘液でできている。
2019-12-29 13:13:24