百年前新聞 1919年末特集『読者が選ぶ今年の重大ニュース1919』

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訃報◆21日、李氏朝鮮最後の国王・高宗、没。66歳（誕生:1852/7/25）。大韓帝国の初代皇帝としては光武帝と称し、韓国併合以降は徳寿宮李太王を称する。日本側の陰謀による毒殺説が、日本領朝鮮でにわかに流れ始め、朝鮮人民の対日感情が急速に悪化。3月3日に国葬予定。 ＝百年前新聞社 (1919/01/21)

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速報◆24日、本日予定されていた、梨本宮方子（まさこ）女王(17)と朝鮮王族・李垠（り・ぎん）(22)の婚礼の儀が延期される。3日前、李垠の父・李太王（高宗）が薨去し、日本側の毒殺説が流れていることで、朝鮮人の対日感情が悪化しているため。 ＝百年前新聞社 (1919/01/24)

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速報◆27日、日本からの独立を求める朝鮮人代表が、独立宣言文書2万枚を印刷。天道教、キリスト教、仏教の指導者たちが信者のネットワークを通じて全国に配布し、独立運動への参加を呼びかける。実行予定は、あさって3月1日。 ＝百年前新聞社 (1919/02/27)

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【号外】日本領朝鮮において独立運動発生。先ほど33名が逮捕されたことに対し、市民らが集結。「独立万歳（マンセー）」を叫びながら数万人規模のデモに拡大。 ＝百年前新聞社 (1919/03/01) ▼市内を行進する女子学生ら pic.twitter.com/A6rcBScjSv

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【社主のニュース解説】《政治》 本日、日本領朝鮮の京城において、朝鮮民族による大規模な独立運動が発生しました。1月に李太王が急死し、日本側が毒殺したといううわさが流れたことで、朝鮮人の対日感情は急速に悪化。街の中心にある公園に宗教指導者ら33名が集まり、独立宣言文書を読み上げました。

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【社主のニュース解説】《政治》 朝鮮・京城に集まった天道教、キリスト教、仏教の宗教指導者らは、朝鮮の独立と、日本との友好関係の樹立を宣言。「大衆化・一元化・非暴力」を掲げたこともあり、日本と戦ってでも独立を達成するというような意図は見られません。彼らは、朝鮮総督府が逮捕しました。

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【社主のニュース解説】《政治》 独立宣言文書が読み上げられたのち、朝鮮・京城の公園には学生らが集結。徐々に人数がふくれあがり、最終的には数万人が街を行進しながら「独立万歳（トンニプマンセー）！」と叫びました。これが長く続くようなら、朝鮮総督府は軍隊の投入も考えているとのことです。

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【社主のニュース解説】《政治》 今日の朝鮮独立運動では、旧大韓帝国国旗が掲げられました。「朝鮮国旗」という名称をそのまま使うと、日本側当局に事前に発覚する可能性があるとして、「太極旗」の名称に変更。今後はこの旗が、朝鮮の象徴となるようです。 ▼「太極旗」を掲げる朝鮮市民デモ pic.twitter.com/mwBfZSvIIS

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速報◆3日、大韓帝国最後の皇帝李太王の国葬が行われる。一昨日から始まった朝鮮の独立運動がさらに加速。 ＝百年前新聞社 (1919/03/03) pic.twitter.com/sEZcti22yv

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速報◆6日、朝鮮の政治家、尹致昊（ユン・チホ）(54)が、三・一独立運動への反対を表明する。今回の運動は民族主義者の勝手な行動であり、パリ講和会議で朝鮮の独立を支持する国が現れるとは思えない、朝鮮が本当に独立をしたいなら経済的な自立が優先であると主張する。 ＝百年前新聞社 (1919/03/06)

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速報◆7日、日本領朝鮮の漁波（オパ）駅前に、約1000名の朝鮮人が集結。独立運動が盛り上がる。 ＝百年前新聞社 (1919/03/07)

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速報◆8日、朝鮮・京城で起きた三・一独立運動に呼応して、大邱（テグ）でも独立運動が起きる。朝鮮半島全域規模で拡大の見込み。 ＝百年前新聞社 (1919/03/08)

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速報◆9日、朝鮮・京城市内の商店街が、独立運動を受けて、一斉休業する。 ＝百年前新聞社 (1919/03/09)

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速報◆13日、中国・満州地域の龍井（りゅうせい）村において、朝鮮半島の三・一独立運動に影響を受けた朝鮮人3万名が、三・一三独立運動を起こす。中国軍閥がデモ隊に向かって発砲し、19名が死亡、48名が負傷、94名が逮捕。日本からの独立運動がさらに朝鮮全域に拡大。 ＝百年前新聞社 (1919/03/13)

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速報◆19日、大阪在住の朝鮮人が天王寺公園に集まっていたところ、24人が逮捕される。集団で集まっていたところを、暴動のおそれありと見なされたもの。 ＝百年前新聞社 (1919/03/19)

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速報◆30日、日本領朝鮮の提岩里（ていがんり）の住民たちが、市の日にあわせて独立万歳と叫んで街を行進する。警察が発砲し、住民3名が死亡。 ＝百年前新聞社 (1919/03/30)

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速報◆1日、日本領朝鮮の柳寛順（ユ・グァンスン）(16)＝写真＝が、数千名の群衆を前に演説し、日本からの独立解放を訴える。日本の憲兵隊は群衆に発砲し、柳寛順の両親も死亡。本人も逮捕される。その勇ましい姿から、「朝鮮のジャンヌ・ダルク」と呼ばれるようになる。 ＝百年前新聞社 (1919/04/01) pic.twitter.com/pwLNPFsauu

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速報◆8日、帝国陸軍が、朝鮮の三・一独立運動鎮圧のため、6個大隊と憲兵400名の増派を決定する。 ＝百年前新聞社 (1919/04/08)

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速報◆16日、朝鮮総督府が政治犯処罰令を公布する。体制の変化を目的にした大衆行動を厳罰化することを規定。現在進行中の朝鮮の独立運動の鎮圧を意図している。 ＝百年前新聞社 (1919/04/16)

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速報◆5日、中国・吉林省の間島で朝鮮人が蜂起し、日本領事館の一部が焼失する。 ＝百年前新聞社 (1919/05/05)

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速報◆20日、日本領朝鮮で起きた三・一独立運動において、大量の被告人の一審判決が終わる。逮捕者１万2668人のうち、3789人が釈放、6417人が起訴された。さらに起訴されたうち4026人の第一審が終わり、3967人が有罪判決となる。最高刑でも懲役3年。 ＝百年前新聞社 (1919/05/20)

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速報◆30日、日本領朝鮮の柳寛順（ユ・グァンスン）(16)に、懲役2年6か月の判決が下る。控訴せず、刑が確定。演説がデモを煽動したと見なされたが、内乱罪は適用されなかった。 ＝百年前新聞社 (1919/06/30) 関連記事： twitter.com/100nen_/status…

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速報◆20日、日本政府が、朝鮮総督府官制、台湾総督府官制を改定する。朝鮮・台湾における支配制度を大規模刷新。制度上、文官総督を認め、朝鮮人・台湾人の待遇の改善を図る。ただし現実には、軍人支配がつづけられる。 ＝百年前新聞社 (1919/08/20)