- arishima_takeo
- 2189
- 13
- 1
- 399
編集者の方からこちらもいただいてました。植村邦彦『隠された奴隷制』(集英社新書、2019)。新書の外見に騙されちゃいけない、かなりカッチリした内容のようですね(ちゃんと註がある)。ありがとうございます。拝読します。 pic.twitter.com/XAOnSISDFB
2019-12-29 12:19:20これは紙の大きさと字のポイントで決定されてる気がする。逆にいえば、新書でもポイントを操作することで許容可能な文体が変わる気がする。
2019-12-29 12:55:29「モンテスキューがこの〔奴隷制という〕概念をアジアの「専制国家」を批判するために創り出したのに対して、ルソーはそれをまさにヨーロッパに現存する「専制国家」を批判するために使ったのだった」(植村邦彦『隠された奴隷制』)。へぇー。
2019-12-29 18:19:21「スミスはヴォルテールのファンであり、一七四八~五〇年に出版された『ヴォルテール著作集』全九巻を所蔵していたし、その後も一七八四~八五年の『ヴォルテール全集』全六九巻にいたるまで、ヴォルテールの著作はほぼすべて購入している」(植村邦彦『隠された奴隷制』)。ヴォルってんな。
2019-12-29 18:22:29「ヘーゲルが定期購読していた雑誌「ミネルヴァ」の中に「ハイチ革命」についての報告があること、したがって彼がこの歴史的事件について知っていた可能性が高いことを知っていた可能性が高い」(植村邦彦『隠された奴隷制』)。お、おもれー!!
2019-12-29 18:25:02奴隷制がなければ、資本主義はなかった。近代資本主義世界システムが成立するためには、奴隷制プランテーションは不可欠だった。そして今もなお、「自由な労働者」というヴェールに覆われた「隠された奴隷制」がなければ、資本主義は成り立たない。by植村邦彦『隠された奴隷制』
2019-12-31 12:35:00「「ブラック」な束縛から逃れようとすることは、一つの階級闘争である。残業を拒否して定時で帰ること、休日出勤を拒否してしっかり休むこと、年次有給休暇を放棄せず取得すること。これらはすべて階級闘争である」(植村邦彦『隠された奴隷制』)。いいこと言うじゃん。
2019-12-31 12:38:07植村邦彦『隠された奴隷制』読了。「隠された奴隷制」とはマルクス『資本論』の言葉。第四章までの思想史的整理は非常にスリリング。
2019-12-31 14:33:13「まで」ということは次章以降のネオリベ批判に色々言いたいことがあるということだが、現在の肥大した自己統治の倫理の線をロックから始まる系譜のなかで丁寧に拾っているという点では、それなりに防御力高そう。いい本だと思う。
2019-12-31 14:34:16これもまた日常的アナキズムってネオリベの自己啓発となんか違うのか、とか思わなくもないが、「OK、ネオリベが悪いのね…で?」って言いたくなるような類書に比べてアドバイスが具体的実践的でそこは美点だと思う。有給はちゃんと使おう!
2019-12-31 14:37:52新自由主義/自己責任批判への批判についてはもう散々やってきたから、いまさらグダグダ言わないけど、これ言っとけば間違ってないしイイ人面できる左翼接待ワードになっちゃってんだよな。
2019-12-31 14:41:59