シャドーハウスの各話感想&小ネタ
シャドーハウス無料公開は今日までですが、これをきっかけにシャドーハウスにハマった人たちがもしかしたら知らないかもしれない情報を共有したいと思います。以降このツイートにぶら下げて書いていきます。
2019-12-18 21:35:03まず一話目です。まるで絵本のような出だしで物語が始まります。児童文学が好きな原作のり先生らしい出だしと言えます。いきなりお部屋の背景の描き込みに圧倒されますが、連載開始前に丸一週間伺った海外で得た資料を元にされているようです。
2019-12-18 21:43:05元になる資料があるとは言え、それをこれほど繊細な絵に落とし込んでいる作画ひっし先生にも脱帽させられます。実はシャドーハウスの連載に先駆けて、本作での絵柄の練習で「この物語には関係がない」という同人誌を出していたりします。
2019-12-18 21:50:09入念に作り込まれた世界観が魅力の本作ですが、その背景には入念な準備をもっと臨んでいることがわかります。ソウマトウ先生すごいです。
2019-12-18 21:51:33ご存じの通り、1話から出てくる「すすは怒ったり良くない感情のときに出る」という設定は、以降も何度も出てきますが、顔のわからないシャドーの感情を推し量ることができる秀逸な設定だと思います。
2019-12-18 21:54:47シャドーハウスは繰り返し読むことで更に面白さが増すと思っています。例えば2話では「ケイト様は人ですか?」と聞かれて間をあけるケイト様の様子がうかがえます。開示済の情報を元に振り返って読むと意味がわかる描写がふんだんに盛り込まれているので、繰り返し読むことをオススメします!
2019-12-18 22:03:433話で何気なくケイト様の頬におやすみのキスをするエミリコですが、まさかこれに物語上意味があるとはこの時の誰も予想していませんでしたね。
2019-12-18 22:06:24さて、6話まで物語にはケイト様とエミリコ二人だけしか出てきません。これについて先生は、ケイトとエミリコ2人の生活を丁寧に書いてから別のキャラを出したかったと語っています。スタートダッシュな作品が多数を占める中、描きたい世界のために敢えてスロースタートを選ぶ覚悟に敬服します。
2019-12-18 22:17:257話・8話と立て続けにキャラクターが増えて、これまで二人きりだった世界が一気に開けていく感覚は、是非ともじっくり読み返して味わってみて欲しいと思います。
2019-12-18 22:21:32何気に10話まではハートフルな漫画だったのですが、不穏さが炸裂し始めたのは11話からでしょう。初めて出てくる嫌なタイプの登場人物(サラ様)に、初めて出てくる「おじい様」というワードに絡めて出てくる「処分」という言葉。読み口の変化を楽しみながら読み返してみるのも良いかもしれませんね!
2019-12-18 22:31:1012話は、最高なんですよ……特に最後に光照らされているケイト様。。。1巻通して丁寧に2人の関係性を描いてきたからこそ感じられるものが生まれたのではないかなと個人的には思います。
2019-12-18 22:36:39ところで、連載ベースでは11話から12話の間に2週間の休載が挟まれています。残念ながら連載ベースでは11話の続きの話を気になっていた人の中には肩透かしを食らったという感想も見られましたが、1巻という纏まりで見ることで12話の良さを認識した方が多かったです。
2019-12-18 22:39:122週の休載の期間に、苦手なキャラの顔バランスを調整したそうで、該当キャラはほんの少し可愛くなったはず、だそうです。誰とは書かれていないのですが、調整しなくてもみんな可愛いんですよね。ソウマトウ先生の向上心は見習いたいです。
2019-12-18 22:43:5913話は新情報がドサドサ落とされた回でした。それまで生き人形はまるで人間という印象を各自持っていましたが、ここにきて「生き人形の生みの親」「創造主」というワードが出てきてひっくり返った覚えがあります。
2019-12-18 22:54:1712話はまとめて読む良さが出ていましたが、13話はじっくり連載ベースで読む良さが出た回だと思います。
2019-12-18 22:54:3314話は唐突に放り込まれる不穏でしたね! エミリコの機転の利いた対応力も現れた回でした。
2019-12-18 23:02:2515話は2019年年明け最初の回でした。扉絵のパンちゃん、実は鏡餅を意識して描いているようです! 是非見直してみましょう。
2019-12-18 23:06:03お話としても非常に面白いと思っています。単にほのぼのしたお話のようですが、14話と比較して考えると、パンちゃんを動かせることにほんのり不穏さを感じさせる作りになっています。
2019-12-18 23:09:3016話の扉絵は目を奪われる構図ですが、確か1巻発売の頃だったので、宣材として使用されていたと思います。
2019-12-18 23:11:5415話と16話の間に1巻が発売されたようですね。単行本の装丁について最近も書かれていましたが、ソウマトウ先生のFANBOXでも詳細が語られています。担当さんが違っていたらもしかしたら豪華装丁版の実現はなかったかもしれません。担当さんにも本当に感謝です。 pixiv.net/fanbox/creator…
2019-12-18 23:17:2917話を前振りとして18~20話までが深夜の見回り編でした。この後1巻丸々通したお披露目編が始まりますが、複数話3話超えた続きものはここが初めてでした。
2019-12-18 23:22:0520話でサラっと出てくる「すす炭」が重要アイテムになろうとはこの時誰も思っていなかったかなと思います。
2019-12-18 23:23:3822話と24話では生き人形とシャドーのペアがシルエットは同じということを生かした対になる扉絵になっています。デザイナー業をかじっていたのり先生ならではのデザインでしょうか。
2019-12-18 23:28:4423話雑誌の巻末の煽りで、次号「エミリコ」という名前、と書かれてあって胸がいっぱいになった覚えがあります。先生曰く、煽りは担当さんのセンスで毎回書いてもらっているのでそこまで名前の話でもないとのことでした。。。
2019-12-18 23:33:58