創作系ネタツイまとめ(2021-11-30更新)

@sousakuTLに向けてぶつぶつしてたやつをまとめたりまとめなかったりしてます。 いくらか溜まったなと思った気が向いたときに更新したい。 自己紹介2の飯テロ写真はごめんなさい。
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瑛(冬毛) @ai10ya

@ai10ya なぜか牡蠣と柿の話と繋がった

2021-11-21 00:14:34
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー キコキコ、と金物と金物が擦れ合う音。ギザギザのフチがくるりと反っていく。一周して、切り離したフタを慎重に持ち上げた。「酒つまセット、独り占めなんてずるいでしょ」「他に黙ってこっそり来たやつがなんか言ってる」その通りなので、持ってきた四合瓶をそっと献上した。

2021-11-21 00:31:52
瑛(冬毛) @ai10ya

@ai10ya モモ缶からの転向先が我ながら酒呑みのそれ

2021-11-21 00:34:09
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー ひい、かんべんして、と腹を抱えて佐伯が笑う。目に浮かべた涙は笑いすぎてに違いない。そういうことにしておこう、と辻は目を逸らして窓の外を見た。見送った飛行機に乗っている佐伯の大事な姉が、気軽に行き来できないところへ行ってしまうからなんかじゃない。きっと。

2021-11-22 22:10:48
瑛(冬毛) @ai10ya

お互い勘違いしたまま会話が進む状態をアンジャッシュの一言で説明できるようになったのすごく面白い アンジャッシュ自体は一回動画見たきりなんだけど…

2021-11-23 08:12:40
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー 「適量て! なに!」中野は融通がきかない。レシピサイトのそういった言い回しことごとくで引っかかる。「適量ってのはてきとうな量って思えばおっけーおっけー」ゆるく口を挟む三辻の作るスコーンは不思議と美味い。「適切な量だよ」雑に訂正しながら丁寧に倖田がふるいをかける。

2021-11-23 09:41:29
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー そういう倖田は初めて作る菓子はきっちりハカリを使うので、根は几帳面なのかもしれない。「みっつじゃま」三辻をぺんとはたいてるのを見ると気のせいかなって気もするけど。「キウイ切ったー」声をかけると三辻と交代した中野が受け取りにきた。「ごめんなー外部なのに手伝わせて」

2021-11-23 09:48:07
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー 「いいよーお腹空いてて便乗で食べさせてもらいにきてるから。早くできあがるならいくらでも付き合う」運動部のノリと全然違って面白いし。渡された生地をせっせとこねながら、出来上がりを想像する。色んなのが食べられるらしいから楽しみだ。きっと調理中と同じくらい賑やかだろうしね。

2021-11-23 09:53:01
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー しろいへびさんがいったの。いつかあのおそらをこえて、ぼくはくらくておおきなせかいにたびだつんだよと。たびだちはよるがいい。おつきさまがしっかりみまもってくださるやさしいあおのひがいい。それならおみおくりできるね、とぼくはつちのおふとんからへびさんをみあげたの。

2021-11-24 20:13:56
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー (続き)へびさんのしろはめがよわいぼくにはとてもすてきなおつきさまのいろにみえたよ。うん、みおくってね。そうしたら、ぼくはやくそくのあかしをそらにかけてみせるよ。おつきさまにてつだってもらって、おおきくなって、みんなをはこんでゆくはしをかけるから。

2021-11-24 20:17:59
瑛(冬毛) @ai10ya

@ai10ya なんか色々混ざった、虹じゃなくて月虹なんだな…蛇と聖書の約束の証とペットは虹のたもとって話、あと話し相手はもぐらのイメージ

2021-11-24 20:19:28
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー コ、コ、コ、と石突きで軽快なリズムを刻む。グリップを握ってくるり。だんだんとステップを踏んで。カツンと真っ直ぐ立てて片足を軽く曲げて、シルクハットを下げて一礼。雨でも降れば完璧。

2021-11-25 17:59:52
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー 困りましたと常連している文具屋の店主が、顎に指をあてて考え込んでいた。事情を聞いてみれば、ちょっと変わったお客が買い物もしないのに支払いだけしていくという。なんのこっちゃと店主が指差した棚を見ると、紅葉がこんもりと積み上げられている。店主、これ支払いでなく巣材では。

2021-11-30 22:01:21
瑛(冬毛) @ai10ya

@ai10ya これと繋がった twitter.com/ai10ya/status/…

2021-11-30 22:02:11
瑛(経過観察中) @ai10ya

#novelber 「毎年、当店にはこの時期、小さなお客様がいらっしゃるんです。」知る人ぞ知る街角の小さな文具店の店主は、そう言って常連の私にしーっ、と口の前で指を立てた。口をつぐんだまま、目配せで示された店の隅。「ご自由にお使いください」の張り紙の下のトレーの反故紙に小さな影が近寄った。

2021-11-06 11:15:45
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー 「久かたの光のどけき春の日に」「小春日和といえばそう」「鳴き声がした気がして」「鳴き声? ……ああ、するね」「田舎でもないのにねえ」「いやでもこれ、そしたら鳴き声じゃないんじゃない?」「えっ」「そうやって聴くと怪談にありそうな」「やめろ鳴くぞ」「泣くじゃないんだ……」

2021-11-30 22:10:31
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー 数人が棚の前で騒いでいたので、そろそろ昼休み終わるよと声をかけた。「せんせえー、なっちゃんの鉛筆はいっちゃったの」一人なんかスカートも気にせず床にへばりついている。わかったわかった、先生が取っておくから戻んなさいと散らす。さて箒の柄でなんとかなるかな。背を向けた一瞬の

2021-11-30 22:16:10
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー (続き)間に、ころりと音がして思わず振り返る。おそらく小石川の転がってしまった鉛筆。と、何かよくわからん、手。おいおい何だありゃあ。ひやりと背筋に冷たいものが走る。ところがその手だか前足だかは、ちょいちょいと鉛筆を押し出して、少ししたら一度引っ込んで、また出てきた。

2021-11-30 22:22:04
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー (続き)出てきたと言ってもやっぱり手先だけだが。それは長い爪のさきに、小さな白い固まりをちょん、とつまんで、そっと鉛筆のとなりに置いた。そんでやっと引っ込む。これは引き取れってことだよなあ、としゃがんで二つを手に取ると、懐かしのサイコロ鉛筆と手作りのサイコロ消しゴム。

2021-11-30 22:24:50
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー (続き)「おかえし、します」ギシギシした小声にまたひやりとする。けど手は既に引っ込んでて、声ももう聞こえない。待ってくれ、これ昔通ってた頃に無くした自家製消しゴムサイコロじゃないか!「……返してくれて、ありがとう。目一杯遊んでくれたみたいだな」消しゴムの角っこは随分

2021-11-30 22:29:02
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー (続き)すり減ってた。鉛筆は無事小石川に届けて、翌日新しく作った消しゴムサイコロをコロリと棚の下に転がしてみた。「それはあげるから、返さなくていいよ。他のは持っていかないでくれな」消しゴムはするすると棚の下に消えてった。その後、大量の落とし物が見つかったのはご愛嬌。

2021-11-30 22:32:04
瑛(冬毛) @ai10ya

@ai10ya 何も考えずに書き始めると落とし所探しながらで長くなるな…もっと短く落とすつもりが。

2021-11-30 22:33:02
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー 「なつきさん、今日は四階じゃなくて」ゲーム階を押そうとして、このエレベーターは下行きなのを思い出す。そうだった、とボタンを押して振り返ると照れた顔。「家電を見に行くんでしょ。ベッドも」「枕とクッションと抱くぬいぐるみも」「……送ろうね?」残念、持って帰らせたかった。

2021-11-30 22:41:21
瑛(冬毛) @ai10ya

@ai10ya 地下一階って家電屋だと照明器具とかインテリア系のイメージ

2021-11-30 22:43:49
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー 「乾杯と言うたからには盃を干さにゃならん」笑う叔父貴はすぐさま、弟である僕の父から「あんたぁ下戸じゃろうが」と茶化されて眉を下げた。「下戸の酒好きはほんなこつ始末におえんちゃ」そう言う父もあまり強くはなく、すぐ真っ赤になるくせに。「タイチはお婆ちゃん似で強かけんねえ」

2021-11-30 22:49:53
瑛(冬毛) @ai10ya

#ノベルバー (続き)母と叔母さんも朗らかに酔っている。うちは女性の方が強くて、そこは父に似なくて良かったと僕はこっそり思っている。「親子で飲める機会もこれからなかろうもんな、良か酒ば開けちゃる」自慢げな父が出してきた一升瓶は、自分では猪口一杯がせいぜいだからが本音だろう。

2021-11-30 22:55:44
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