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(確かに、恋人らしいお誘いって自分からはした事ない…。ルルハワもベガスもニューヨークも、インドの皆と一緒だったからデートではないし…。普通ならこんなリア充ランド絶対ごめんだけど、うん!ピコッと勇気出して、誘ってみるッス!!) (…それにカルナさんといられるのは、今だけだもんね…)
2019-10-10 21:37:18と思い直して誘ってみる。しかし。 「ーーー嫌だ」 「2人きりで鬼ランドは、絶対に嫌だ。何故そんな事を言い出した?」 険しい顔で拒絶されてしまう。普段ならここで喧嘩になるが、あまりのショックにジナコは無言で走り去る。「待て、◼️◼️◼️!!」とすぐにカルナは追いかけてくるが、
2019-10-10 21:37:18「ついてこないで!!ーーーカルナなんか、大っ嫌い!!!」 ジナコの涙混じりの叫びに、それ以上追いかける事が出来なくなってしまった。 レイシフト帰りのマスターとマシュを待っていたのは、幽鬼もかくやと言う程に憔悴したカルナ。何事かと慌てるマスターに、カルナはこう言った。
2019-10-10 21:37:19「…ガネーシャ神に…別れを告げられた上、嫌われてしまった…。」 『は?』 マスターとマシュの声がキレイにハモッたその時。 「カルナさん!!一体どう言う事ですか!ガネーシャからの逢い引きの誘いを断るなんて!!!」 怒り心頭の母上様が、トリシューラを構えながら部屋に飛び込んできた。
2019-10-10 21:37:19「ええぇ?待って待って2人とも?何かカルナさんの話とパールさんの話が違いすぎて、私分かんないんだけど??そんでパールさんは落ち着いて!?」 「そうですっ、今一度ここで、詳しく話して頂けませんか?」 マスターとマシュの言葉に、パールヴァティーは構えを解き、 「先ほど、ガネーシャに
2019-10-10 21:37:19鬼ランドのチケットを渡して、たまにはカルナさんに対して積極的になりなさいと発破をかけたんです。あの子は最初こそ渋っていましたが、その内『…ありがとッス、お母様。』とはにかみながら受け取ってくれました。それで、上手く誘えたかしらと部屋で待っていたら…泣きながら帰ってきたんですよ?!
2019-10-10 21:37:19『デートしたくないって言われちゃった』って、今でも布団にくるまって泣いてるんです!依り代とは言え、あの子はもう我が娘。娘をここまで泣かされて、黙っている母がいるとお思いですか!!申し開きがあるならば、この母の納得のいくように申してみなさい!!」 ビリビリと響く、母たる女神の怒号。
2019-10-10 21:37:20マスターもマシュも、顔をひきつらせて見守るほかない。その時。 「………◼️◼️◼️と、別れたくはないからだ!!」 パールヴァティの怒声にも勝る大声で、カルナが叫んだ。 「我が得難き大輪、春の微笑み。それが失われようとしているのに、何故鬼ランドで逢い引きをしなくてはならん!!!」
2019-10-10 21:37:20「…は?」 「…へ?」 「…え?」 三者三様だが、『何言ってるのかちょっと分かりませんね』と言う意味の疑問符が、3人の口から零れ出た。 「…あ~…カルナさん?」 3人を代表し、マスターが声をかける。 「何で、鬼ランドでデートするとガネーシャさんが失われることになるの???」
2019-10-10 21:37:20そして3人とも、次の言葉に大いに脱力する事になった。 「ーーー初めての逢い引きで遊園地に行った恋人達は、別れてしまうのだろう?…いつかの時、とあるマスターからそう聞いた。」 この後カルナはマスターから 「…今の話、すぐガネーシャさんにしておいで…マスター命令…。」
2019-10-10 21:37:21力ない声で言われ、即ジナコの部屋へと向かった。 ジナコは最初カルナを拒んだものの、話を聞いて (つ…月でそんな事言ったっけぇ?!!てかカルナさんアタシの事どんだけ覚えてんの!?) 自分の元サーヴァントのヤバさに冷や汗をかき、 「覚悟して欲しい。浅ましい欲と理解はしているが…
2019-10-10 21:37:21共に在ることができる今、君を手放す気は無いしーーーオレは君を、永劫に覚えていたいのだ、◼️◼️◼️。」 もう自分がこの英雄にとって、なくてはならない存在になっていることを、思い知ったのだった。
2019-10-10 21:37:21この間のすれ違いカルジナのおまけ。 カルナさんの断固反対により、結局皆で鬼ランドへ。いろいろアトラクション回って、フードコートで食事して…と何だかんだ楽しむ。 そして最後に観覧車へ。ここで母上様に「最後くらい2人っきりでいってらっしゃい!」とゴンドラに押し込まれる。
2019-10-14 00:18:46「うう…お母様のパゥワーがとてもストロング…。ーーカルナさん、今日はごめんね。来たくなかったんでしょ?」 「何を言う、ガネーシャ神。オレは『初めての逢い引きで鬼ランドは嫌だ』と言っただけで、お前と出かけられる事自体は喜ばしく思っている。ーーーああ、実に得難い一時だ。こんなに
2019-10-14 00:18:46穏やかに心が弾む事は、他に無い。」 「ふ、ふ~ん…(赤面)」 「それに」 「?何スか、カルナさ…」 ちゅ。 「ーーーこれは是非とも、君とやってみたかったからな。次は本当の逢い引きで、もっと長く楽しみたいものだ。」
2019-10-14 00:18:47~真後ろのゴンドラ内~ 「…………………………………………………………………………………………………(⬅️観覧車のてっぺんで、己の異父兄がお約束キッスするのを直視してしまった人)」 「アルジュナの目が死んだ!!!」 「この人でなし!!」 ※降りたらスーパーインド大戦が勃発します。
2019-10-14 00:18:47今日の鬼ランドはミラーハウスだったけれど、その中に1枚だけ「本当の姿を映す鏡」が混じってたらな…とか妄想。イシュタルなら凛、ジャガーマンなら藤ねえの姿が映ったり。そしてその姿を見ることが出来るのは、本人以外の「依り代の姿」を知っている人物のみ。その人が思わず2度見した時には
2019-10-15 22:26:27もう見えなくなってるヤツ。多分一番見えるのはエミヤなんだろうなあ(笑) ※ちなみに姿が映るのは依り代側のみ。宿ってる側は映らないと言うご都合主義。 そしてカルナさんの場合、鏡の中にジナコの姿を見付けて駆け寄るけど、もうその姿は消えてしまっている。しかし背後を振り返れば、そこには
2019-10-15 22:26:27母上様やラクシュミーさんと談笑しながら先へ進んでいく、ガネーシャ神の後ろ姿。鏡とそれを見比べ、鏡に映った後ろ姿を、愛おしげになぞる。 「そうか…そうか。オレはまた、お前に会えていたのか。ジナーーー」 ザザッ、と脳裏を埋め尽くすノイズ。気が付くと、いつの間にか鏡に手を触れている。
2019-10-15 22:26:27「カルナ!貴様何をしている。皆、先に行ってしまったぞ。」 「パールヴァティー様をお待たせするんじゃねぇ!何ボケっとしてんだァ?」 アルジュナとアシュヴァッターマンが怪訝な顔で問いかけてくるが、答えられない。 「ム、すまん。……すぐに行く。」 後ろ髪を引かれながら、出口に向かう。
2019-10-15 22:26:27ガネ真「マジでヤベェ…これだからスーリヤの息子は…!!まさかこんな所にあんなモノがあるなんて、誰が思う!?…マスターよ、早く特異点修復を終えてくれ…!!!そしてスーリヤの息子は軽々しく認識阻害突破してくるでないわ…!!ーーー霊核(しんぞう)に悪いから!日輪さん、お願い…!!!」
2019-10-15 22:26:28もんのすんごく気が早いですが、ハロウィンぶっ飛ばしてバレンタインの話。CP色薄め。 「マスター、ハッピーバレンタイン。てなワケで、はい。」 「えっ、これガネーシャさんから?!ありがとう!開けて良い?」 「どぞッス。大したモノじゃないッスけどね。」 「何だろう、めっちゃ
2019-10-18 23:53:05安心感ある…パールさんのお子さんなのに、こう…確実に普通のモノだという確信が…」 「それ誉めてんの?ディスってんの??ーーーと言いたいトコッスけど…うん、お母様の名前が出た時点で何か察したッス…。」 「気を取り直して~。うう、この全く飾らない紙袋直入れが愛おしいよう。さてさて…
2019-10-18 23:53:05…お?これ…モーダカ?」 「そ。ガネーシャさんの大好物ッス。…良かったら一緒にどーかな、と思って。」 「…うん!一緒に食べよう!!エミヤにチャイ淹れて貰って来るね!」 ~数時間後~ 「ガネーシャ神」 「カルナさん、周回お疲れッス。」 「マスターから聞いたぞ、バレンタインの貢ぎ物に
2019-10-18 23:53:05お前からモーダカを貰った、と。…感慨深い。非常に感慨深いぞ、◼️◼️◼️。好物を分かち合い、笑い合える者がお前の近くにいるこの時を、オレは嬉しく思ーーーむ?今、何を…?」 「…マスターにモーダカあげたって話ッスよ。…はい、カルナさんの分。」 「……………良いのか?凡夫たるこのオレが、
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