腐らぬ体、伸びる爪…本当だった「吸血鬼の証拠」: 哲学者ルソーは吸血鬼の話を「外科医や聖職者、行政官たちによる公式な報告書に宣誓供述書……証拠には何一つ欠けているものがない」と指摘しました。では、どんな説明が? dlvr.it/RNK36q #ナショジオ
2020-01-19 12:35:32種村季弘(1983)『吸血鬼幻想』河出文庫 今や様々なジャンルに登場し、群衆的なゾンビに対して孤高で高貴なイメージをもつ吸血鬼。本書で種村は、吸血鬼という幻想がいかなる社会的・文化的背景のもとに生じたのか、その系譜を詳細に分析する。 kawade.co.jp/np/isbn/978430…
2017-05-05 11:11:15中世において吸血鬼信仰はしばしば悪用された。恐怖を煽られた民衆が教会に庇護を求め、一部の悪徳僧は彼らから金銭を巻き上げた。ヴォルテールなど啓蒙思想を崇拝した教皇ベネディクト14世はこれを批判し、魔術とキリスト教の倒錯した関係を駆逐するために、科学を持ちだした。
2017-05-05 11:14:55西欧において吸血鬼について最も活発に議論された時代は18世紀初頭の数十年間だった。土俗的・魔術的迷信は、中世世界において教権支配を普及させるための必要悪として利用されていた。吸血鬼論争から見出されるのは、魔術的迷信と教権、そして啓蒙思想の間に存在した、奇妙な三角関係だった。
2017-05-05 11:16:13「ダンピール」 ダンピールとは、主にロマ族に伝わる吸血鬼、またはそれに類する魔物と人間の女性の間に生まれた子供のことを指す。だが、放浪が主体のロマ族の伝承の為、名称や外見は各地域・伝承により異なっている場合がある。 pic.twitter.com/pOG4QX2CCr
2019-07-11 15:52:49ダンピールの他の名称 男性の場合は、ヴァンピール(vampir) 女性の場合は、ヴァンピーラ(vampuiera)。 ヴァンピールは、ロマ族間においては、「吸血する魔物を狩ることができる者」を意味していたが、 セルビア、オーストリアでは、吸血鬼そのものを意味しており、ヴァンパイアの語源にもなった。 pic.twitter.com/NRUeUSOGvd
2019-07-11 15:52:49ヴァムピローヴィチ(vampirovici)セルビアでの呼び方。常に悪臭を放つ。 ラムピエロヴィチ(lampijerovic) グロッグ(glog)ブルガリアでの呼び方。glogoveという別名もある。 ビリ・ルガト(bir i lugat)アルバニアでの呼び方。吸血鬼の息子という意味があり、タンバリンで吸血鬼と戦う。
2019-07-11 15:52:50アブラシ(abrasi)バルカン半島の遊牧民アムロン族での呼び名。金髪という意味があり、肌と髪が黄色いことからきている。 pic.twitter.com/PA2U0TOdSg
2019-07-11 15:52:50ダンピールの外見・特徴 外見・特徴は地域によって様々である。 ゼリー状の肉体で生まれて、産後すぐに死んでしまう場合が多い。 全身骨や爪がない。 歯がない。 全身から悪臭が漂う。 黒、もしくは暗い色のぼさぼさの髪、日中でも地面に影が映らない pic.twitter.com/hU2HtYlEZz
2019-07-11 15:52:50以上の特徴とは別に、ギリシア正教やイスラム教の聖職者の家からは生まれない、やはりただの人間でしかないという説もあり、諸説入り乱れている。 他の特徴としてはダンピールとして生まれたものは、死後吸血鬼なると考えれており、彼らの死後は吸血鬼予防策を念入りに行ってから埋葬していた。 pic.twitter.com/6jgfFnUoZL
2019-07-11 15:52:51ダンピールによる吸血鬼の退治方法 セルビア系ロマ族の伝承によると、吸血鬼は普通の人間には見ることができず、ダンピールだけがその姿を見ることができるので、退治することが出来ると考えられていた。
2019-07-11 15:52:51ダンピールが戦う姿は、かなり奇異な儀式かパントマイムにしか見えないものであると言われている。ニンニクや十字架などよく知られたものから、笛、タンバリンで吸血鬼を呼び寄せる。一人で走ったり、服を脱いだり、シャツを丸めて望遠鏡のように使うなどし、いきなり吸血鬼は退治できたと宣言する。 pic.twitter.com/u3cXjkBD4N
2019-07-11 15:52:52ダンピールは村人から多額の報酬をもらい、裕福な暮らしをしていた。中世のセルビアやバルカン半島の人々にとっては吸血鬼とは脅威そのものであり多額の報酬を支払っていた。当時の人々は「ダンピールが怪しいのは吸血鬼の息子だから当然だろう」と解釈し、疑う者は非常に少なかったようだ。 pic.twitter.com/04kh6sYGGQ
2019-07-11 15:52:52近代のダンピール このダンピールの儀式は近代まで残っていたことが確認されている。1959年に現在のコソボ共和国で行われた儀式が最後に確認されたダンピールの儀式であり、これ以降活動記録はない。
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