エヴァンゲリオン再考

サンサンサンフラワー🌻 @KOugeTo3jJezuyk

NEON JENESISとは「新世紀」ではなく「新創世記」。旧約聖書の創世記には、アダムの肋骨を取ってエヴァが作られたとある。これはバイオテクノロジーによってアダムの細胞からクローンとして作られたのがエヴァだという解釈。 21世紀のアダムとエヴァの物語なのだ。 #エヴァ

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進みすぎたバイオテクノロジーが生み出すかも知れない、近未来の悲劇。 参考文献「新世紀エヴァンゲリオン完全解体全書」特務機関調査プロジェクトチーム著 #エヴァ

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綾波、つまりシンジの母親が求めたのは、果たしてシンジか？それとも父ゲンドウか？ そして、１人目の綾波を殺し、４番目以降の綾波を葬り、初号機に殺されかけた赤木母子とは。 おそらく、リツコはゲンドウの不倫の子だ。愛人と正妻の憎しみが交差する。 #エヴァ

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もう一つ、リツコが言った「魂が宿ったのは２人目だけ」。宿った魂とは誰か？綾波のクローンの元になった卵子の提供者は？ それはシンジの母親であり、ゲンドウの妻。綾波が爆死の寸前に発した言葉、「シンジくんと一つになりたい、ダメ」。 #エヴァ

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なぜリツコの母親は、幼い綾波の首を締めたのか。「ばあさん」と呼ばれたからだけではない深い恨みとは？ そして水槽に浮かぶクローンの綾波を葬ったリツコの憎しみの対象は？ ヒントは格納庫の中で暴れる初号機、その拳の先にいたリツコが言った「殺そうしたのは私」 #エヴァ

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23話の綾波のセリフ、「知らないの、私は３人目だと思うから」、そのあと巨大な水槽で培養されている、多数の綾波のクローンの映像。２人目は零号機と共に爆死した個体だとして、１人目は？それはゲンドウに手を引かれて登場した幼児期の綾波だ。 #エヴァ

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その思い込みを解決する方法を、今の人類は持っていない。心の穴を埋める手段が無いのだ。が、あるに違いないと信じて模索しているのが人間だ。それが禅であり、修験道であり、グノーシス主義だ。それを比喩的に表現した言葉が「人類補完計画」なのではないだろうか。 #エヴァ

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つまり極論すれば、人類の不幸の原因は、もっと愛が欲しい、愛されたいという願望にあると言える。冒頭で言ったようにその願望は裏を返せば、自分は十分に愛されていない、愛が足りない、もっと言えば自分には愛される価値が足りないという思い込みだ。 #エヴァ

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そうした努力自体は、悪いことではないが、行き過ぎると、とかく問題を生む。小は個人間の揉め事から、依存症などの精神疾患、果ては戦争まで至る。独裁者とは果てしない欲望の塊だが、その深層意識には、愛が欲しいという強烈な欲求が潜んでいるはずだ。 #エヴァ

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つまり心の穴とは「もっと愛が欲しい」という潜在的願望のことだ。この心の穴を埋めるために人間は、あらゆる努力をする。卑近な例では、女にモテたいから強くなる、金持ちになる、出世する。同様に親に褒められたいから努力をする。 #エヴァ

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この深層意識の底にある心の穴、愛されたいという願望が、依存症などの精神疾患や犯罪の遠因になっていると考える。人間の飽くなき欲望、金や地位、名誉、物欲の根源は、自分は十分に幸福ではない、愛されていないという思い込みだ。 #エヴァ

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愛されたいという願望があるということは、裏を返せば、自分は十分に愛されていないと感じていることを意味する。これが「心の穴」だ。この穴を埋めてやらなければ人間の幸福になれないとすれば、人類全体の心の穴を埋める計画、それが「人類補完計画」なのではないか？ #エヴァ

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俗に「心に穴があく」と言うが、喪失感を表現したものだ。それとは少し違うが、深層意識の底に、誰しも「心の穴」がある。アスカの場合、自分は愛される価値の無い人間だという思い込みだが、程度の違いはあれど、人はみな「愛されたい」という願望がある。 #エヴァ

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もっと言えば、極論だが人類全てが、大なり小なり人格的、精神的障害を持ったアダルトチルドレンなのではないかという仮定から、エヴァの物語は想起されているのではないだろうか。それが人類補完計画という言葉を生んだのではないか？ #エヴァ

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こういった幼少期のトラウマに起因する人格的な症候群をアダルトチルドレンといい、エヴァの搭乗員をチルドレンと呼ぶのはその隠喩になっている。 だが実はアスカに限らず、この物語の登場人物は、傾向は違えど、みんな心の問題を抱えたアダルトチルドレンと言える。 #エヴァ

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その心の壁すなわちATフィールドを突き破り、シトが深層意識の中に侵入したために、自分が絶対に知られたくなかった、弱くて小さな自分、トラウマを暴かれてしまったことを、アスカは「汚された」と言っている。それがアスカの精神を破壊したのだ。 #エヴァ

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その思い込みを否定するために、自分は優れた人間だと見せたいという衝動がアスカの人格を形成している。それ故にシンジやレイには絶対に負けたくないという意識を生む。そういう自分の弱さを知られたくないという心の壁がある。 #エヴァ

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態度が偉そうな人間ほど器が小さいと感じることは多い。 アスカの場合、母親の道連れにされそうになった経験が大きなトラウマになって、自分は愛される価値のない人間だという思い込みが深層意識にある。 #エヴァ

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アスカの精神崩壊の過程は、強がりで負けず嫌いな人間の深層心理を暴いている。いわゆるアダルトチルドレンの症状だ。 深層意識の中で自分は価値のない小さな存在だと思い込んでいる人間は、とかく自分を強く、大きく見せたがる。 #エヴァ

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だから、日本人が作る日本文化でしか人類は救えない。 その意味で、 新世紀エヴァンゲリヲンというアニメは奇跡のような存在だ。 Neon Genesisとは、新しい創世記、つまりもう一度アダムとエヴァから歴史をやり直すという意味なのだ。 #エヴァ

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「内なる神」という概念が世界に広まると、既成宗教の権威は崩壊する。神との仲介者としての宗教指導者や神官の存在が否定されるからだ。世界で唯一、「内なる神」の概念を守り伝え、しかも文化の基礎にまでなっているのが日本の禅だ。 エヴァとは禅である #エヴァ

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その神秘を、アニメという手法を借りて暴いて見せたのがエヴァンゲリヲンだ。だから伝道師であり、アダムとエヴァなのだ。そして神とは、リリスでありイエス・キリストだ。それが生命の根源なのだ。死海文書にはそれが明らかにされているので禁忌なのだ。 pic.twitter.com/RoLp7TzTHc

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「内なる神」と「外なる神」という概念がある。人間の深層意識を深く深く潜って行くと「内なる神」に出会える、それが禅の究極の目的だ。そして「内なる神」とは、実は「外なる神」と同じものである、というのがこの世界の秘密、神秘だ。 #エヴァ

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シンジと父親の葛藤を入り口にしながら、次第に人間の本質に迫っていく。使徒がATフィールドを破りながらセントラルドグマに近づいて行くのと歩調を合わせるように、人間の深層意識を暴いていく。人の心の奥底には何があるのか、それを解き明かす物語だ。 #エヴァ

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エヴァの20話以降、謎の対話シーンが続く。あれは心理療法で使われる「内観」と思われる。カウセラーとの対話もしくは自問自答によって、事実とは違う「思い込み」をあぶり出し、心理的な苦痛を軽減する手法だ。アニメなので色んな人からの問いかけの形になっている。 #エヴァ