- kaidan_oogiri
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中はイメージ通りの廃墟だが… メキッメキッ… 足音が聞こえる。 そうか、ここから誰かが入ったのか。 そいつがどんな奴なのか、無性に顔を見たくなった。 そこで物陰に隠れて見守った。 しかし顔は見られなかった。 足音だけが聞こえる。 そして俺の前で足音が止んだ。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/fUjbQDqs3R
2020-02-10 02:32:31空き家のはずなのに どこかの家族が団欒していた とても幸せそうだ でもなぜ何もかも白黒に見えるんだろう #怪談大喜利 pic.twitter.com/1rhZIeBrar
2020-02-10 09:54:40#怪談大喜利 室内は酷い惨状であった。 扉のない部屋は物が散らかっているだけでなく、家具は壊れ壁紙は剥がれ、汚物のようなものすら転がっている。 私は気味が悪くなり、背を向けて窓から外へ出ようとした。 その時、私は気付いてしまった。 『これは、中から這い出た跡だ』 pic.twitter.com/1wbHHgO8cL
2020-02-10 12:28:16誰かが部屋の中でデタラメに躍り狂っているが 動きが早過ぎて人相が分からない 好奇心がわき見ているうちに気がついた 躍りではなく痙攣だった #怪談大喜利 pic.twitter.com/Evvv0gZwU5
2020-02-10 12:55:08視線の先には日本人形があった。 僕はすぐさま逃げ出した。 なんであの人形だけ、きれいな状態なんだよ。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/IXT6dOn7jH
2020-02-10 13:00:35しかしどう見てもただの古い内装で、おばけもホームレスも見当たらなかった。拍子抜けしてもう帰ろうと思い振り向くとそこには窓があり、ベニヤ板の隙間から光が漏れていた。疑問に思う間もなく僕は何よりも恐ろしいものを見つけてしまう。窓枠の下、外側では見えない所の大量の爪痕を。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/km8Gj9gsya
2020-02-10 13:35:04目を凝らして中を覗く。 部屋の奥の押し入れがゆっくりゆっくり開きだして、若い女が出てきた。 ホームレスだろうか。 女はいきなりくるくるとコマのように回りだし、やがて身体から何かが取れ、窓から外に飛び出しぐしゃりと潰れた。 首だった。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/ISFEM58NC2
2020-02-10 14:33:08中には神棚を少し大きくしたような社があった。 不気味な雰囲気にビビリ、友人達を連れてくると、 「ここって、見た奴を死なせる神様がいて、でも遠慮してもうすぐ死ぬ奴にしか自分を見せないって話だったけど、お前本当にこれ見えないの?」 ベニヤが見えないのはどうやら俺だけらしい。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/VQWbtM5vkb
2020-02-10 15:11:34#怪談大喜利 自分の顔が映っていた。 一瞬びっくりしたけど「なんだ鏡か」と拍子抜けし、少し注視したらやっと分かった。 鏡に自分の顔が映っているのではなく、 大きな瞳に自分の顔が映っている事に。 pic.twitter.com/jV8ZkJn27X
2020-02-10 15:43:06#怪談大喜利 「ノゾイタナ 」 壁に書かれたそれはまだペンキが垂れていた pic.twitter.com/xk1SwkNEUf
2020-02-10 17:44:16#怪談大喜利 電子レンジらしいものがこちらに背を向けて動いている。 pic.twitter.com/Qo05Q7vFac
2020-02-10 21:13:38物凄く嫌な笑いを浮かべている自分と眼が合った。 何だ、窓ガラスが残っていて映ったのかと手を振ってみたら 向こう側の自分の手の動きがズレた。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/m2bsOBV44T
2020-02-10 22:58:53中には街があった。 僕の住んでいる街そっくりだった。家々がホームレスでも住みつかないぐらいボロボロで、あの空き家だけが新築なこと以外は。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/GVbIqyxMmZ
2020-02-10 23:01:20十数年後、職場の新入りが僕に訊く。 「先輩、この工場で作ったベニヤ板ってどこに行くんでしょうね」 僕は答える。 「窓を塞ぐのに必要なんだよ。途中で剥がれたりする不良品を出すと大変なことになるからね」 #怪談大喜利 pic.twitter.com/nlkDMqeEYK
2020-02-10 23:16:39「やっと捕まえた」 どこからともなく聞こえた気がするが、無事に家まで帰れたことだし気のせいだろう! #怪談大喜利 pic.twitter.com/WWxTokpH6k
2020-02-11 00:24:49食卓に1人分の料理がラップをかけられている。その横には「待っています」と書かれたメモが置いてあった。 入らずに帰ったのは正しかったと思う。だが、あれからたまに扉を開くと、あの時の部屋があの時のまま現れる。 いつか間違って入ってしまうだろう。 俺を待っているあの部屋へ。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/eGivWFle9k
2020-02-11 00:59:26#怪談大喜利 暗闇が広がっていた スーッと滑らかに続く闇 夜に見るような不安定な闇ではない 窓から差し込む光と中の闇とでコントラストを感じない、そこにあるのが自然だと言わんばかりの闇 …不意に後ろを振り返ってみると、そこには不自然と不愉快がミックスされた気持ちの悪い光に満ちていた pic.twitter.com/GUEdaFR5Oo
2020-02-11 01:28:33暗く、何も見えなかった。 右も左も、 上も下も、 何も見えなくなった。 後ろから「大丈夫か?」と声がして、思わず駆け寄った。 外はまだガタガタと激しく鳴っている。 こんな時はやはり、家の中でみんなと一緒にいるのが一番だろう。 みんなが居てくれて、本当によかった。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/FZDgDy6vzl
2020-02-11 03:50:05殺風景な部屋の床にベニア板が数枚 奥から手前にかけて 古びている順に整然と並べられていた #怪談大喜利 pic.twitter.com/tYji2QFBjY
2020-02-11 11:54:14#怪談大喜利 変なものが歩いてた... pic.twitter.com/KptcR8LZDT
2020-02-11 21:31:15中は真っ暗だった。その時、「ヒュッ!」と風切り音が聞こえた。驚いた僕は窓から顔を離した。顔に風を感じる。覗いていた窓からナイフを握った手が突き出ていた。舌打ちが壁の向こうから聞こえた。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/E8LbyIemcD
2020-02-11 21:31:37「何をしている?」振り向くとホームレスのおじさんがいた。驚いた僕は逃げた。「待て!」後ろから声が聞こえたが、脚を止めなかった。翌日、空き家からホームレスの変死体が見つかった事を知った。僕は昨日の出来事を思い出し、気付いてしまった。聞いたのは全て女の子の声だった事を。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/aCHXsWGg3O
2020-02-11 21:56:16#怪談大喜利 古くてベニヤ板とはいえ剥がれ方が 何か不自然だ。 まるで手で強引に引きちぎった様な。 再び見るとベニヤ板に指の跡が めり込んでいた。 pic.twitter.com/1QcERwg5Es
2020-02-11 23:24:53