茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2471回「新型コロナウイルスの対応を厚労省が全力でやってくれないのならば、日本国民は救われない」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２４７１回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

新型コロナウイルスに対する政府の対応については、理解し難い点が多く、もちろん疾病というのは新しい事態だし、完全に把握できない、コントロールできない点があるのはわかるけれども、ありとあらゆる可能性を想定して、ベストの政策を実施するということができていないのは、呆れて不信を抱く。

茂木健一郎 @kenichiromogi

たとえば、クルーズ船で対応した医療関係者の検査を実施していないと報じられている点、偽陰性や（ひょっとした）偽陽性などの問題があったとしても、それは確率的モデルで処理できることであって、データがないよりもある方がいいに決まっている。どういう理屈で検査をしないのか、全く意味不明。

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ある時点で陰性だったかたを下船させて普通の交通機関で帰宅していただいたことも、感染していて陰性の結果が出る蓋然性を考えればそうするべきではないわけで、なぜ、どこかに滞在していただくなどの措置をとらなかったのか、全く理解できない。全般として、厚労省の認知モデルが稚拙すぎて絶望する。

茂木健一郎 @kenichiromogi

そもそも初期の段階で、なぜ、検査体制をできるだけのことをして拡大、充実させなかったのか。国立の機関でできるのはこの範囲だとか、検査キットがこれしかないとか、身内の論理、現状追認の論理でやっているからそうなるので、民間を含めリソースを総動員して、クルーズ船の全員検査をすべきだった。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今、日本国民の危機意識は、東日本大震災の後の様子に似ていて、ＮＨＫも、おそらく編成はいつ放送を変えて基本的に常にコロナウイルス関連の情報を提供するようにするか検討しているものと思う。そんな中、厚労省がベスト・アンド・ブライテストのやる気を見せない、能力がないことは残念で仕方ない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

結局、今回の新型コロナウイルスの対応で日本国民が見てしまったのは、霞が関の官僚組織の質がこの程度だという心が寒くなる事実だと思う。当事者たちが一生懸命やっているんだからというのは話にならなくて、予算や権限を持っている方々がベストを尽くさないのならば、日本国民は救われない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２４７１回「新型コロナウイルスの対応を厚労省が全力でやってくれないのならば、日本国民は救われない」をテーマに、６つのツイートをお届けしました。