若いうちに聴きたいクラシック100曲

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

以前ゼミ生数名から「音楽学だけじゃなくて、人文科学を専攻する学生のために『若いうちにこれだけは聴いとけ的クラシック音楽100曲リスト』を作って下さいよ！」みたいなことを言われたことがありました。そのときはできなかったけど、多少ヒマになったのでトライしてみようかなあw。

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

うわ〜、ヲノさんにそう仰って頂いたら、奈良の大仏であっても動き出すに決まってます！やります！やりますよ！ twitter.com/wonosatoru/sta…

ヲノサトル @wonosatoru

完成したら公開してください！「若いうちに」というところがポイントで、人生が本格的に動き出す「前」にぜひ勧めておきたい作品ってありますよね。本や映画も…… twitter.com/dhirose/status…

2020-03-11 13:16:51

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

ホント、これですよ！オトナになると、体力に加え、大曲を聴くための時間もなくなるんです。ついでに感性を若々しく保つのも努力が必要になります。長い曲、ガンガンいきます！(迷惑 twitter.com/wonosatoru/sta…

ヲノサトル @wonosatoru

一般論として、歳をとると長大な曲に向き合う根気もエネルギーもなくなるので、大曲こそ若いうちに聴いておいた方がいいかもですね（文学や映画もしかり） twitter.com/dhirose/status…

2020-03-11 22:55:16

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

『若いうちに聴きたいクラシック100曲』はじめます。 ・1日に2〜4曲ツイート、1ヶ月程度で完結 ・採り上げる作曲家はバッハ以降、20世紀末まで ・大作曲家は3曲まで、うち1曲はマイナー作品 ・想定読者層：高校〜大学生 ・推薦理由は140字以内(専門用語使わずに) ・お薦め音源を Apple Music で紹介

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

ツイート内容は Togetter に都度まとめます。100曲出揃ったら一覧表でも作ろうかな。勤務先大学で開講している一般教養の音楽史用教科書で採り上げた曲と、2〜3割程度はかぶります。あちらも、若いうちに聴いてほしい作品を採り上げてはいるので。専門用語使っちゃったら許してw

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【1曲目】 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750) Johann Sebastian Bach 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004 Partita II d-Moll, BWV 1004 (1720年、ケーテン)

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

最初はバッハ。5つの楽章から成り、有名かつもっとも長い第5曲「シャコンヌ」を含みます。旋律と伴奏を弦楽器一挺で演奏しようという空前絶後の挑戦を実現してしまった、バッハの偉大さがすべて詰まった傑作中の傑作。全曲が同じニ短調で統一され、全体の連続性と各楽章の性格の違いを愉しめます。

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

お薦め音源　 独奏：ヒラリー・ハーン　(ソニー、1997年) music.apple.com/jp/album/hilar…

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

(最後のシャコンヌだけじゃなくて、最初のアルマンドから、クーラント、サラバンド、ジーグも含めて、全部聴くんだぞ。おじさんとの約束だぞw)

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【2曲目】 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750) Johann Sebastian Bach マタイ受難曲　BWV244 Matthäus-Passion (初演：1727年、ライプツィヒ)

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

3時間の超大曲にして2群のオーケストラ・合唱を擁するバッハ芸術の集大成。イエスの受難を通じ「赦し」とはなにかを問う、キリスト教文化に立脚するクラシック音楽の本質に向き合うならば、決して避けて通れません。最後の合唱「われらは涙流してひざまずき」に至る救済のドラマを追体験してください。

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

お薦め音源 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、他 指揮：ニコラウス・アーノンクール (ワーナー/テルデック、1970) music.apple.com/jp/album/bach-…

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

こういう曲は、対訳を入手してじっくり聴いてほしいのではありますが、初めのうちは聞き流すだけでもいい、と思っています。雰囲気に慣れることもまた重要なので。BGMとしてご飯食べながら。でも最終的には全曲聴いてくれよ、おじさんとの(ry

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【3曲目】 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757) Domenico Scarlatti 鍵盤楽器のためのソナタ ト長調 Kk. 427 Sonata in sol maggiore Kk. 427

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

バッハ、ヘンデルと同年生まれ。イタリアからスペインに渡り、マリア・バルバラ王妃の庇護のもと、数多くのチェンバロ曲を生み出した大器晩成型の作曲家。どれをとっても活き活きとしたドメニコの鍵盤作品は、技巧と華やかさが絶妙のバランスで同居しており、次の時代を感じさせる新しさが満載です。

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

お薦め音源 ピアノ：フェデリコ・コッリ (シャンドス、2020) music.apple.com/jp/album/keybo…

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【4曲目】 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル (1685-1759) Georg Friedrich Händel オラトリオ『メサイア』HWV 56 Messiah　HWV 56 (初演：1742年、ダブリン)

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

これはぜひシュテファン・ツヴァイク『人類の星の時間』所収の短編とともに味わってください。バッハが『マタイ受難曲』で築いた世界を、ヘンデルはより明るく肯定的な曲調で成し遂げました。第2部最後「ハレルヤ・コーラス」がもっとも有名ですが、すべての曲がこの作曲家最上の霊感に満ちています。

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

お薦め音源 イングリッシュ・コンサート＆合唱 指揮：トレヴァー・ピノック (DG アルヒーフ、1988) music.apple.com/jp/album/hande…

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

シュテファン・ツヴァイク『人類の星の時間』 訳：片山敏彦 (みすず書房、1996) msz.co.jp/book/detail/05…

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

長い人生、歳を重ねると、昔はよくわからなかった曲が、突然好きになることが往々にしてあります。あるのですが、若いうちに曲そのものの存在だけでも知らないと、そんな出会いをつくりようがないのです。だからこそ、若い皆さんにはここに挙げる曲を「若いうち」に聴いておいてほしいのです。 twitter.com/ATOMNAO/status…

N HARAKO @ATOMNAO

マタイは二十歳くらいにリヒターの抜粋CD買って事あるごとに流し聴きしてたんだけど、つい最近になってふと「あ、美しいな」って思える瞬間できてそこからなんとなく全曲盤が聴けるようになった。無意識に自分の中で経験積まれることもあるんだろうから流し聴きあなどれない。 twitter.com/dhirose/status…

2020-03-12 19:17:54

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

検索のためにハッシュタグ付けて、というメッセージを複数頂きました。恥ずかしいから避けてたのですが、これからのつぶやきには付けますね。 #classic100_dhirose

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

お薦め音源の選定が意外、というコメントがちらほらと。もちろん自分が好きな音源ではありますが、かならずしも真っ先に選ぶ盤ではないかもしれません。ここではなるべく、若い演奏家が活き活きと演奏している盤を選ぼう、と思ってます。若い皆さんに共感してもらえるように。#classic100_dhirose

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【5曲目】 ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809) Joseph Haydn 交響曲第94番 ト長調 Hob.I:94「びっくり」 Symphonie Nr. 94 G-dur (初演：1792年、ロンドン) #classic100_dhirose

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

交響曲の父なので、やはり外せないですよね。よい性格のひとだったのか、とにかく聴き手を愉しませようというサービス精神がどの曲にも横溢してます。なぜ「びっくり」なのか。変奏曲形式の第2楽章がそれにあたるのですが、できるだけ音量を大きくしてお薦め音源を聴き、本当にビックリしてください！