若いうちに聴きたいクラシック100曲

Daisuke HIROSE 広瀬 大介 @dhirose

お薦め音源 ルーヴル宮音楽隊 指揮：マルク・ミンコフスキ (ナイーヴ、2009)　 該当曲トラック番号：13−16 music.apple.com/jp/album/haydn…

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「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【6曲目】 ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809) Joseph Haydn 十字架上のキリストの7つの最後の言葉 Hob: XX/2 Die sieben letzten Worte unseres Erlösers am Kreuze (作曲：1787年) #classic100_dhirose

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『マタイ受難曲』同様にキリストの受難を描いていますが、弦楽四重奏形式、序奏を含む7つのソナタがすべて瞑想用のゆったりした楽章、地震を描く速い最終楽章、かなり異例な音楽です。聖書の該当箇所を読みながら聴くも良し、BGMとして聴くも良し。積み上げた音楽が最終楽章で崩れ落ちる様は震えます。

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お薦め音源 カザルス四重奏団 (Harmonia Mundi, 2014) music.apple.com/jp/album/haydn…

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プレイリスト作りました！ #classic100_dhirose apple.co/3aLzrHA

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「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【7曲目】 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791) Wolfgang Amadeus Mozart 歌曲『すみれ』K.476 Das Veilchen (作曲：1785年、ウィーン) #classic100_dhirose

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モーツァルトにマイナーな作品なんてなかった(汗。シューベルトが開拓したドラマ的付曲(通作形式)の在り方は、もしかするとひと世代前のこの作品のほうが、より先駆的＆洗練されているかも、と思うことも。ゲーテ作詞ながら最後に作曲家が付け加えた「哀れなすみれ かわいいすみれ」が胸に染みます。

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お薦め音源 ソプラノ：バーバラ・ボニー ピアノ：ジェフリー・パーソンズ (ワーナー/テルデック、1990) 該当曲トラック番号：10 music.apple.com/jp/album/mozar…

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「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【8曲目】 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791) Wolfgang Amadeus Mozart 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527 Don Giovanni (初演：1787年、プラハ) #classic100_dhirose

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モーツァルトは幼少の頃からヨーロッパ各地の音楽様式を吸収して、それを自身の個性として育て、地域・時代を超えて通用する、真に国際的な音楽を作ることができた稀有な人でした。舞台上の出来事、登場人物の感情、すべてが音楽で描きつくされています。はじめは序曲と最後の2トラックだけでも。

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お薦め音源 ベルリン放送交響楽団 フィッシャー＝ディースカウ、ユリナッチ、ヘフリガー、シュターダー、ゼーフリート他 指揮：フェレンツ・フリッチャイ (DG、1958) music.apple.com/jp/album/mozar…

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「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【9曲目】 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791) Wolfgang Amadeus Mozart 交響曲第41番 ハ長調 K.551 Symphonie Nr. 41 in C-Dur (作曲：1788年) #classic100_dhirose

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この曲の頂点は最後の第4楽章。ABA(三部)形式が拡大したソナタ形式に全体を収めつつ、当時はすたれていた、複数の旋律を重ねて使う(ポリフォニー)技法を組み合わせる離れ業を披露。最後の1分、それまでに使われた5つの旋律が同時に鳴り響くさまを「聴き分ける」ことができると、本当に鳥肌たちますよ！

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お薦め音源 バイエルン放送交響楽団 指揮：ヘルベルト・ブロムシュテット (BR-Klassik、2017) 該当曲トラック番号：5−8 music.apple.com/jp/album/mozar…

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「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【10曲目】 ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827) Ludwig van Beethoven ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58 Klavierkonzert Nr. 4 G-Dur op. 58 (初演：1807年3月、ウィーン) #classic100_dhirose

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モーツァルトもベートーヴェンも、自作の協奏曲(独奏楽器＋オーケストラ)を自分で弾くという新しい興行のかたちで名を売りました。でもこの作品はちょっと、いやかなり内省的。深刻な第2楽章はピアノと管弦楽の対話のよう。ベートーヴェンの革新は「作品を通じて自己を表現する」点にあったのです。

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お薦め音源 ニューヨーク・フィルハーモニック ピアノ独奏：グレン・グールド 指揮：レナード・バーンスタイン (ソニー、1961) music.apple.com/jp/album/beeth…

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「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【11曲目】 ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827) Ludwig van Beethoven 6つのバガテル 作品126 6 Bagatellen (作曲：1823-24年) #classic100_dhirose

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「取るに足らぬもの」という名を持つバガテル。かの第九と同時期に作曲されました。各曲は独立していますが、作曲技法的には全6曲が緊密な連携を保っており、ピアノ・ソナタのような聴き応えがあります。個人的には第2番、第4番が大変お気に入り。最晩年の作曲家は力強く「未来」を見据えています。

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お薦め音源 独奏：ピョートル・アンデルシェフスキ (ヴァージン、2008) music.apple.com/jp/album/beeth…

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「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【12曲目】 ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827) Ludwig van Beethoven 交響曲第9番 ニ短調 作品125 Symphonie Nr. 9 d-moll op.125 (初演：1824年、ウィーン) #classic100_dhirose

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誰もが知る歓喜の歌の前、最終楽章冒頭で「友よ このような音でなく」と否定するのは、自分が精魂込めて作った直前の3つの楽章です。自身が長年かけて築いた音楽的財産を否定して、新しい時代に歓び溢れる歌を、と呼びかけることは、真の偉人にしかできぬこと。その勇気にこそ我らは頭を垂れるのです。

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お薦め音源 ポップ、マレイ、ジョンソン、パーペ ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団＆合唱団 指揮：クラウス・テンシュテット (LPO、1992) music.apple.com/jp/album/beeth…

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「若いうちに聴きたいクラシック100曲」【13曲目】 ジョアキーノ・ロッシーニ (1792-1868) Gioachino Rossini 歌劇『ウィリアム・テル(ギヨーム・テル)』序曲 Ouverture de Guillaume Tell (初演：1829年、パリ) #classic100_dhirose

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行き詰まったオペラに活気を与え、19世紀イタリア・オペラ隆盛の基礎を築いたロッシーニ。近年の研究で再評価・蘇演が続いています。あまりの忙しさ(と怠け癖)から過去の自作転用も辞さなかった作曲家が、5ヶ月もかけて(?)作った傑作(このあと引退)。4つの部分から成る序曲には才気が迸っていますよ。