リンボと気の狂ったぐだ

尊厳ブレイク工業代表取締役 @museum1127

〇月△日 カルデアの皆の頑張りを見ていると、自分は無力だなと弱気になる時がある。 あまり自分はできることがないな、と弱音を吐いたらマシュから「先輩は善い人ですから」と励まされた。 そう言ってくれるなら、自分が善い人であることはちゃんと守り抜こうと思った。

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□月〇日 職員さんたちとサーヴァントの好みで談義になった時に、自分の好みが変わっている、と言われた。 あまり人には言わないが、自分はいわゆるゲスと呼ばれる部類の人が好きだ。 物心ついた時からヒーローものでもヒーローでもラスボスでもない、小物ばかり応援している気がする。

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□月△日 〇日の話でふと思ったのが、カルデアにはゲスという部類のサーヴァントがいないということだ。 皆、人類史を守るという目的のために集まってくれたのだからそれもそうか。 特異点のサーヴァント達もそれぞれ信念があるみたいだし……。 さすがの英霊だ。

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-月-日 人理は修復された。 大切な人の言葉を胸に、善い人としてこれからも歩んでいく。

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◇月×日 本当によく眠っていたように思う。あったことがあったことだから当然か。 血と戦いに塗れた下総国だったが、なんとかなったようだ。厳しいけれど楽しい旅だった。 そして、自分はあの場所で初めて真の好みと思えるサーヴァントに出会った。 他のサーヴァントたちもマシュも好きだけれどね。

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◇月△日 あのサーヴァントのことが頭から離れない。 思えば自分が前からゲスが好きだ、と思っていたのは自分勝手な悪辣さに善悪の対極を見たからだ。 マシュが言ってくれたように自分が善い人なら、対極にいるリンボは悪い人なのだろう。 彼のような悪がいるから善く在れる、と思うのは狡いことだ。

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12月31日 守れなかった。

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12月31日 自分が守らなきゃいけなかった。 判断が甘かった。 日常に帰れるなんて思っていた姿勢の甘さ。 そのせいで職員さんたちやダヴィンチは死んだ。 自分のせいだ。 どうすればいい。 自分が怠けていたからだ。 自分は人を守れなかった。

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12月32日 自分は善い人だ。戦って汎人類史を取り戻す。きっと大丈夫。マシュはこんな自分でも善い人だと言ってくれる。善く在りたい。自分の存在は確かだ。自分は善い人だ。証明してくれる。彼はサーヴァントだまた来てくれる。どこかで会う。悪の彼がいることが自分が善い人である証明。自分は善い人

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■月■日 あいたい。

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［狂ったぐだ］② マシュやかつての仲間達が言ってくれた、役に立たないと思っていた自分でもみんなのための"善い人"でいたいと強く願う。 "善い人"の対極であり、その存在を証明してくれる"悪い人"すなわちキャスターリンボに対して感情がバグっている。 →

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→ 最初に自身が求めた"善い人"からはかけ離れているが。 時折見せる、気遣いや焦点の合った笑みからはかつての残滓が滲み出る。そのせいで周りはいつか戻ると信じ込まされている。戻るかはわからない。 今は汎人類史側であるだけのただの狂人だ。