@megimuko_tl ゆずりは 女狐に婿入り(@megimuko_tl)参加作品です。 ある空き家に住み着いていたSっけのある妖怪です。一人称は僕。 首からさげているのはそのへんで拾ったただの栓抜きですが、いまだ用途を知らない。 #めぎむこ_CS #めぎむこ_妖怪 #めぎむこ_女性 pic.twitter.com/BLENfQnKEC
2020-04-16 21:10:24@megimuko_tl ある日突然やってきた謎の男。自分の縄張りを荒らして居座る侵略者。さてどうやって追い出そうか? twitter.com/on9tabetai/sta…
2020-04-16 21:12:07此方の企画【@megimuko_tl】に参加させて頂きます。 売れない小説家をしている人間の男性です。 事前関係は一切組んでおりませんので、CPに限らず色々仲良くして頂けますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。 #めぎむこ_人間 #めぎむこ_男性 #めぎむこ_CS pic.twitter.com/wEQ2JNKM93
2020-04-13 15:13:30@megimuko_tl タピオカ誤飲したり自動ドアに反応してもらえなかったり側溝に落ちたりして散々な一日を過ごしてようやく家に着いたら、引き出しにいっぱい葉っぱが詰まっていたり障子が全部破られていたときの雨水先生の気持ち考えたことある?
2020-04-16 21:32:35@megimuko_tl 一応 家の守り神を気取っているので著しい破壊行為はしないと思うんですけどね。干してある洗濯物をぜんぶはたき落とすくらいはするかもしれない。
2020-04-16 21:41:49@megimuko_tl 障子が全て破れているのを見て驚愕。「野良猫でも入り込んだのかな?」と家の中を方々探してみるかと思います。しかし鍵がしまっているため何かが入り込んだとは考えにくく、取り敢えず気を取り直して風呂の支度をしようと棚を開けたら葉っぱがみしりと入っていて笑ってしまうやも
2020-04-16 21:46:21@megimuko_tl 不審者や獣が入り込んだのではなく、もしや妖怪の仕業なのでは。彼等ならば家に忍び込んで悪戯する事など造作もない事だろう。まさか悪戯をしたものが初めから家の敷地内に居たとは露知らず、側溝にはまりこんだせいで汚れた着物を脱ぎ捨て湯に浸かろう。葉っぱは明日にでも片せば良い
2020-04-16 21:52:56@megimuko_tl 医者らの懸命な治療と生活指導のお陰で、一時は骨と皮ばかりだった身体に少しは肉と体力がついたように思う。それでも疲れ安さはまだ変わらない。肩まで湯に浸かりながら、先ほど見た悪戯を思い浮かべ、一体あれを行った者はどんな者だろうと首を傾ぐ。きっと小さな子供かもしれない。
2020-04-16 21:59:32@megimuko_tl そう思うとあまり恐怖は感じなかった。手で湯をかき、ふふと笑うと、どういう訳かあぶくが立つ音がした。危ない湯船の中で眠る訳にはいかない。慌てて湯船から上がると、手早く身体を清めて寝巻きに袖を通す。また悪戯の主が来ても良いように、明日出かけた際に菓子でも置こうか
2020-04-16 22:05:08@megimuko_tl 翌日雨水は藤蔓で編まれた籠から蜜柑と甘いザラメのついた煎餅を取り出すと、破れ放題の障子の前に静かに置いた。さて帰宅後どうなっているかなと、淡い期待を胸にしながら病院へと出かけていった。
2020-04-16 22:13:09@megimuko_tl 今まで様々な住人を見てきた。気味悪がる者、祓おうとする者。しかしあいつはそのどれでもない。お世辞にも豊かな生活をしているようにも見えないが、あの余裕は一体なんだ?今日だってこんな所に食べ物を置いていく。これは挑戦だ。いいだろう、僕は臆病者じゃないから全部食べてやる。
2020-04-16 22:22:45@megimuko_tl (日中の雨水は原稿を書いたり、水飲み鳥のように出版社の方に頭を下げたり、病院で先生達と話をしたり、日用品や食料の買い出しに出たりしています。)
2020-04-16 22:31:52@megimuko_tl 日用品や食料の入ったビニール袋を下げて帰宅すると、荷物を一旦玄関へと置いた。重い。浴びた日差しが痛くて眼が疲れた。ナマ物は無い事だし品物は後で仕分ける事にして、取り敢えず休憩しようと障子のある居間へ向かった。今まさにお菓子を食べている者が居るとも知らず
2020-04-16 22:37:07@megimuko_tl 縁側にいつもおやつが置いてあるもんだから、いつしか「今日は何かな?」ってわくわくしてるゆずりは。本人的にはかなりアドバンテージを得ていると思っています。 「普通の妖怪ならこうはいかない」
2020-04-16 22:38:00@megimuko_tl (お供え感覚というより、見えない同居人におやつをあげる感覚で居そうです。雨水の生活自体余裕がないので、90円で買えたバナナだとか、御中元をバラして安く売られていたフルーツ缶詰だとか。減っていると、美味しかったのかなと想像してほんわかしています。)
2020-04-16 22:42:57@megimuko_tl 物音。奴だ!ここで見つかっては妖怪が廃る。慌てて縁側から飛び降りて、依り代になっている楪の茂みに飛び込む。木は荒れ放題になっている庭に埋もれそうになっていて随分と痩せていたが、身を隠すぐらいならわけはない。不覚にも食べかけを落としたが、今日はこのくらいにしてやろう。
2020-04-16 22:43:10@megimuko_tl 居間へ足を踏み入れると、蜜柑の皮と煎餅を包んでいたプラゴミがあった。どうやらあの悪戯は通りすがりの妖怪の仕業ではないらしい。こたつに脚を居れて、だらりともたれ掛かる。視線の先には、庭に落ちている食べかけのお菓子だった。己の気配に慌てて逃げ出したのだろうか。
2020-04-16 23:19:36@megimuko_tl 「邪魔をしてしまいましたね。次に用意するお菓子は、慌てずゆっくりお食べなさいな」そう誰ともなく呟くと、ゆるゆると微睡み眠りに落ちた。
2020-04-16 23:21:12@megimuko_tl 侵略者は今日は寝室で寝ないつもりらしい。こちらが庭に潜んでいると踏んで、見張りのつもりだろうか。寝息をたてているが、なんとも下手くそな狸寝入りだ。これだから人間は信用ならない。人間はすぐに嘘をつく。人間は約束を守らない。こうなったらとことん戦ってやるのみだ。人間め!
2020-04-16 23:28:55@megimuko_tl 先生が優しすぎて「罠では!?罠だろう!罠だおのれ人間ゆるさん!!!」と一人で憤慨して今日も押入れの中のものをすべて出してしばらくその上で寝てから庭に帰るゆずりは
2020-04-16 23:55:17@megimuko_tl 「僕はワルだから今日は本を天井ギリギリまで積み上げたり字がいっぱい書いてある紙で居間を敷き詰めたりするんだ」
2020-04-17 01:24:28