蛇に睨まれた蛙

レン @rain560509

心の中を見透かされた気がする。 『○○は余計な心配せんでええの。』 「はい。」 『よし、風呂行ってくるわ。』 「あっ、はい。じゃあ先に休みます。」 『おん。引き止めてごめんな。』 「いえ、大丈夫です。おやすみなさい。」 『ん、おやすみ。』 寝る支度をして自室に戻った。 #エイトで妄想

レン @rain560509

翌日は仕事が休みで、掃除をしていた。 「あれ…」 横山さんの寝室の方から電話の音がする。 「失礼します。」 部屋を開けると、横山さんのスマホがなっている。 「オフィスからだ。もしかして横山さん？」 探しているといけないと思い出てみる。 「もしもし…良かった、はい、」 #エイトで妄想

レン @rain560509

やっぱり電話は横山さんからだった。 思った通り、スマホを探して慌てて電話を掛けてきたらしい。 「えっ、はい……そうですよね……はい……分かりました、今から行きますね。」 スマホを届けることになった。 表まで出るからって言われたから慌てて支度してオフィスまで向かった。 #エイトで妄想

レン @rain560509

急いで向かって、オフィスが入ってるビルの前に差し掛かった時。 『えっ…』 〔ヤバっ！〕 驚いてる忠義くんと顔色を変えたA子がいる。 『○○、何で？』 〔っ、あっ、やぁだお姉ちゃんなに？ストーカー？やめてよぉ〜。〕 『えっ、ストーカー？○○が？』 何でこんな事に…。 #エイトで妄想

レン @rain560509

〔お姉ちゃん、たぁくんの職場まで押しかけてくるとかキモすぎるよ？そーゆうのやめなよぉ〜。〕 『○○、オレら別れたやん。』 〔別れたのに、ストーカーとかしないでよっ！〕 『職場まで押しかけてくるのはちょっと。怖いしやめてくれへん？』 〔怖い女。たぁくん別れて正解だよ〜。〕 #エイトで妄想

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『ありがとう、A子ちゃんのおかげやわ。』 〔んーん、たぁくんのためならA子何でもするよっ。〕 何で、どうして…。 辛くて悲しくて声も出ない。 ❮ごめん○○、お待たせ。❯ その時、横山さんが来てくれた。 『え、横山くん何で？○○と知り合い？』 ❮大倉やん。A子ちゃんも。❯ #エイトで妄想

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横山さんが登場して一気に焦り出すA子。 ❮○○、ごめん。大倉まだ来てへんし大丈夫や思うたんや。❯ 「いえ、大丈夫です。これスマホ。」 受け取ると引き寄せられた。 ❮どこがやねん。あんなこと言われて。❯ 「聞いてたんですか。」 『どうゆう事？○○今度は横山くんなんや。』 #エイトで妄想

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❮お前、最低やな。❯ 『ちょっと待ってや。』 ❮○○は、忘れ物を届けに来ただけ。せやのに、お前らストーカーやなんや酷いこと言うてたやんけ。❯ 『っ、それは…知らんかったし。』 何か、横山さんがバチバチしてる。 ❮さっき、大倉自分で言うてたやん。お前ら別れたんやろ。❯ #エイトで妄想

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『それがなに？』 ❮別れたのに大倉に用なんかあるわけないやん。❯ 『てか、横山くん○○とどうゆう関係？』 ❮大倉には関係ない。❯ 『横山くん知らんやろうから教えたろか？○○の事。』 やだ、怖い。 何を言うつもりなの？ 忠義くんの言葉にA子はほくそ笑んでいる。 過去が蘇る。 #エイトで妄想

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だけど、大丈夫とでも言うようにさらにグッと引き寄せられた。 ❮そんなんいらん。これから知っていけばええからな。❯ 『いや、今知った方がええよ。これからとかなくなるで。』 不安で堪らなくて、私からも横山さんにギュッてしがみついた。 ❮○○がお前らに何した言うねん。❯ #エイトで妄想

レン @rain560509

『○○は、ずっとA子ちゃんの事泣かせてきたんや。』 ❮どんな風に？❯ 『○○は、A子ちゃんの彼氏ばっかり狙ってんねん。』 ❮アホか。よぉ見てみ？○○とその女、どっちが大倉の事寝取ったんか。❯ 『え…』 ❮その女、あの日俺にも迫ってきたで。❯ あの日…それって朝帰りの日？ #エイトで妄想

レン @rain560509

A子の顔が青ざめていく。 『A子ちゃんが…？』 忠義くんもショックをうけているみたい。 〔そうよ、今度のターゲットは横山さんだった。〕 「そんな…」 〔ありえないのよ、アンタがA子よりいい男捕まえるなんて！〕 『ウソや…』 「たぁくん、ごめんねぇ。」 A子が本性を表した。 #エイトで妄想

レン @rain560509

〔みーんなすぐにA子に靡いたのに。〕 キッと横山さんを睨みつけた。 ❮お前みたいな女嫌いやねん。❯ 〔っ、〕 『全部、ウソやったって事…？』 〔そう。たぁくんは今までで最高の男だったけど、横山さんって社長でしょ？この女には勿体ないからA子が貰ってあげようと思ったのよ。〕 #エイトで妄想

レン @rain560509

❮残念やったな。❯ A子は、走って逃げていった。 忠義くんは、茫然自失。 ❮○○ちゃん、大丈夫？❯ 「あっ、すみません。」 慌てて離れた。 ❮いや、ええよ。さ、マンション帰ろな。❯ 再び横山さんに引き寄せられた。 『○○、ごめん。オレのせいで、こんな…ほんまごめん。』 #エイトで妄想

レン @rain560509

「忠義くん…。」 振り返ると深々と頭を下げていた。 『謝って済むことちゃうのは分かってる。でも、今は謝る事しか出来ひん。ごめん。』 「もう、いいよ。仕方ないよ。私も忘れるから、忠義くんも忘れて？」 『○○、ごめん。』 「分かった。もぉ、おしまい。」 『ん、ありがとう。』 #エイトで妄想

レン @rain560509

これで、忠義くんとは和解、出来たかな。 『○○、横山くんと付きおうてるん？』 「えっ、そんなっ、横山さんは私の事拾ってくれただけで、」 『でも、一緒に住んでるんやろ？』 「それは、間借りで…」 ❮一緒に住んでるで。昔の事は忘れて俺の事好きになってもらおうとしてんねん。❯ #エイトで妄想

レン @rain560509

えっ、うそ… 『そうなんや。オレが言うのもおかしいけど、○○の事、幸せにしてやって。』 ❮当たり前や。○○ちゃんマンションまで送ってくるから、資料まとめとけよ。❯ 『横山くん、ありがとう。』 ❮とゆうわけやから、○○ちゃん覚悟しといてな？これからは攻めるし。❯ end #エイトで妄想

レン @rain560509

~あとがき~ 過去に、レン×浮気でお話を書かせて頂いております。(彼が不安にさせたこと≠彼女が不安に思うこと) その時は浮気じゃなかった結末で、浮気をされない幸せがレンとしての結論でした。 しかし、今回は浮気されてしまったわけですが、それでも幸せになれる結末にしたくてこうなりました。

レン @rain560509

忠義くん派の皆様、本当にごめんなさい。 今回は、このような形になりました。 皆様の期待に応えられる結末だったらええなと思います。 たくさんの反響、ありがとうございました。 🌧