生き死には古今東西を問わず天が決めている

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光岡英稔 @McLaird44

結局のところ、過去から今にいたっても疫病の部類はかかる者は罹り、罹らぬ者は罹らず。罹っても大丈夫な者は大丈夫で、大丈夫でない者は命を落とす。 その最終的な生き死には古今東西を問わず天が決めている。

2020-04-22 22:45:43
光岡英稔 @McLaird44

私たち現代人がテクノロジーを多少進化させ科学、医学などで多少の発見があったことに思い上がっていた分だけ天が最終的には運命を決めていることにショックを覚えるのかも知れない。

2020-04-22 22:45:46
光岡英稔 @McLaird44

生命は私たちに与えられ、そして死と呼ばれる現象も与えられ、生命は“ここ”からは去って行く。その去るタイミングも私たちからは選べない。仮に選べたとしても生きてる間の意図的なタイミング悪さと同じぐらいのタイミングの悪さしか持たない以上は、自分が意図した死はタイミングが悪いだろう。

2020-04-22 22:45:47
光岡英稔 @McLaird44

これは天命を知り、世を去るタイミングを身体で知っていることとは異なる。 私たちが今回のようなパンデミックに対して“何とかなる”と僅かでも思ったなら、それは気づかない内に根付いていた「人類としての思い上がり」である。

2020-04-22 22:45:47
光岡英稔 @McLaird44

何とかしたい気持ちは自然なことだが、そこに僅かでも「人類が築いて来た科学、医学で何とかなる」との思いがあったなら、それは私たち人間の中の種としての思い上がりだろう。また、その分だけ文明の力の至らなさへのショックは大きいだろう。

2020-04-22 22:45:47
光岡英稔 @McLaird44

そのような者にとっては“実は天が命を決めていたこと”が大きな驚きに感じられるかも知れない。

2020-04-22 22:45:48
光岡英稔 @McLaird44

そもそも自然界が提示する現象を“どうこうできる”と錯覚し、自然に従うことで上手くいったことを自分たちがコントロールして上手くいったと錯覚できること自体が人間特有の能力と言えばそうだが、

2020-04-22 22:45:48
光岡英稔 @McLaird44

“科学、医学、人知で何とかなる”と錯覚しているマトリックス(共同幻想)から今回のようなパンデミックを機に出てみるチャンスでもある。

2020-04-22 22:45:49
光岡英稔 @McLaird44

皆が皆ではないが(どちらかと言うと少数派かも知れないが…)武に携わっている人間は普段から命を天に預けている者が少なくないはず故にパンデミックだろうが、何だろうが「そもそも大丈夫などない」ことが身に染みて分かっているはずなのだが…

2020-04-22 22:45:49
光岡英稔 @McLaird44

稽古の仕方や向き合い方の問題か、または個々の問題か、意外と普通に未だ嘗てない事態に驚き恐れている者が少なくないように伺える。 社会性云々もあるが、そこも踏まえた上で自らの想念や観念、情報、知識に持って行かれないよう鍛えて置くことは武の基本の一つである。

2020-04-22 22:45:49
光岡英稔 @McLaird44

もちろん武の立ち合いや稽古と同じく、状況をナメて掛かっては痛い目に合う(死ぬ)だろうが、同時に相手を恐れ不安に駆られてビビっていても同じく痛い目にしか合わない。

2020-04-22 22:45:50
光岡英稔 @McLaird44

また、ビビりを身体に潜在的にでも残すと其処から間違ったタイミングで引いたり、出たり、攻めたり、止まってしまい後れを取ってしまう。無論、命を落とす事もある。

2020-04-22 22:45:50
光岡英稔 @McLaird44

武術/武道に携わる以上は「何とかなる」との希望的観測や期待感は成るべく去った方が良い。 また同時にリアルに「何とかできる」感覚を自身の中に見出して行き、等身大で「どうにもならなさ」と向き合う必要がある。 その術は天から身体の聲となり聴こえてくる。

2020-04-22 22:45:50