毎月14日は『ツイノベの日』 2011/06/14のお題言葉無し
あれから(アレカラ)無し
#twnvday 当時大学生だった幼馴染のお兄さんは今は隣町で働いてる。ふいに道端ですれ違って思い出す14歳の夏。ノートの隅をつつきながら褒められたくて振り向いて、窓辺で携帯を閉じる姿が見えた。苛々と泣きそうな顔。無音の携帯電話。薬指。あなたを好きだと気付いたのは、あの瞬間。
2011-06-14 00:23:53『毎月14日はツイノベの日! 2011/6/14のお題は「クリカラ」です』「…クリカラって何」「なに知らないの。倶利伽羅竜王のことじゃん。じゃなきゃ倶利伽羅峠」「いやわからんし」「だからー、不動明王の変化身で剣に巻き付いた黒龍の姿が以下略」 「つまり何」「俺得」 #twnvday
2011-06-14 00:52:11#twnovel それが起こる2カ月前に夢を見た。嵐の夜、背の高い建物の戸を内側から押さえていたが効果なく床上に浸水。不吉な紫の光が小さな稲妻のように、水面を建物の内部の隅々まで照らしながら走っていた。その水がどのような害を為すのかあの時は不明のまま目が覚めた。 #twnvday
2011-06-14 01:11:22@micanaitoh そんなこじんまりの日、あなたが仕事で居ないときに、ドアチャイムも鳴らさずにカギを開ける音が。反射的にバスルームに入ってロックする私。その人は、一直線にベットルームに行き 数分後、鍵を閉めて帰っていた。#twnovel #twnvday
2011-06-14 01:35:06よく見つけたな、何を聞きたい。俺が生き残ってる理由か。殺したからだ。殺して、殺して、殺しまくったからだ。俺以外の奴が死ねば、俺が残る。単純な引き算だ。翼の上にややこしい計算なんて必要ない。そう云うのは、地べたの技術莫迦どもに任せときゃいい。英雄だ? 止してくれ。 #twnvday
2011-06-14 04:59:07カチャカチャと食器が優しく当たる音。「ねえ、どうだったのママ?」「あなたの綺麗な手を肌荒れから守ります。それがプロポーズの言葉だったわ。ね? あなた」「うん」広い背中越しに穏やかな声が返ってくる。「ふうん。それでパパがいつも洗い物をしてるんだ」 #twnovel #twnvday
2011-06-14 06:59:46#twnovel 『ずっと後向きに生きてきた俺に、神様が前向きに生きる事の素晴らしさ教えてくれたんだ。それを世界中の人たちに伝えるのが俺の役目さ』そう言ってカレンダーの上の『2011』の文字は毎日私を励ますのだ。 #twnvday
2011-06-14 07:11:34#twnovel 売れないバンドをやっていた彼を私が働き支えているつもりでいたが、甘やかし駄目にしていると気づき別れた。そっと引越し電話番号もアドレスも変えた。1年たち彼のバンドの名を検索してみたら私が去った翌月に解散していた。解散の原因は「経済的理由」という。 #twnvday
2011-06-14 07:12:37『あの頃』 #twnovel #twnvday 30年ぶりにアイツと再会した。仮面がないからアイツは俺のことが分からなかったそうだ。仮面とは懐かしい。思い返せば俺達は顔を合わせるたびに喧嘩ばかりだった。アイツも今や悪の秘密結社を辞めて一般人だ。俺ももう、正義のヒーローじゃない。
2011-06-14 08:49:36#twnovel 「よっ、久しぶり!」俺が声を掛けると、彼女は不思議そうに首を傾げた。「なんて、アンタがここにいんの?」彼女の冷たい口調に懐かしさを感じて、口許が緩む。「なんでって、お前と同じさ」 #twnvday
2011-06-14 09:14:08#twnovel 墓前で手を合わせると、君と過ごしたあの頃を思い返す。君の笑顔、涙、仕草は思い出せるのに、何故だろう。君の声は記憶の彼方に埋もれて思い出せない。ねえ、声を聴かせてよ。 #twnvday
2011-06-14 09:19:57僕はこの写真にはっきりと切り取り線が見えた。ハサミも持っている。だがそれに手をかけることはできなかった。未練が尽きないのは今更だが、もしもという言葉が散々思い浮かんでしまうのだ。切ったら、自分が都合よく忘れてしまうのではという恐怖もあった。 #twnovel #twnvday
2011-06-14 09:54:38華やかな、いつもと違う女性ものの香水の香りがする。猜疑心が芽生えて、際限なく膨らんでいく。なんでもないしぐさの向こう側に、私じゃない女性の影がちらついて。「…ねえ、香水……」「あれ、気づいちゃった?」差し出される包み。「誕生日、おめでとう」 #twnovel #twnvday
2011-06-14 12:28:59メープルシロップの瓶のヒビから漏れたシロップが、丸くなって固まっている。あの日、彼に投げつけた。それから彼は部屋に訪れなくなった。習慣になっていたパンケーキ。甘ったるくて、もさもさして、こんなに嫌な食べ物だったなんて。 #twnovel #twnvday
2011-06-14 12:31:56あの夜から、娘の様子がおかしい。いつか魔女になってしまうのだと部屋に篭っている。まさか。私は娘の寝室に息を潜め忍び込む。やはりそうなのか。枕元に輝く、卵形のアレ。窓辺で白い獣が飛び去る気配があった。 #twnovel #twnvday
2011-06-14 13:32:32#twnovel 引っ越しの荷物整理をしていたら、高校生の時のノートが出てきた。たまに千切れているのは、授業中に飛行機か手紙となった名残だろう。みんな元気でやっているのだろうか?たまには手紙でも書いてみようか。 【毎月14日はツイノベの日! #twnvday お題「あれから」】
2011-06-14 15:32:44川の底から顔を出す長髪の女は、私の方だけを凝視している。どこの川でも構わず現れ、小川の縁に来たものなら白い腕を伸ばして、私を捻り込もうとする。私は知っている。この女の正体も、目的も。彼女が水底を覗き込んだあの日から、私たちは逆転したのだ。 #twnovel #twnvday
2011-06-14 17:32:34何が必要なのか解った。何が足りないのか解った。何が余分なのかを知った。何が要らないかも知った。焦燥感。賢いも愚かも冷静も狼狽も集め固めて腹の内側辺りに溜まったままゆっくりと、酷くゆっくりと息をしている。気づかない振りで消えるだろうか、それなら。 #twnvday #twnovel
2011-06-14 20:37:33あいしてるといったのに れんらくがこないなんて かわいそうなおとこのこ らくなこいはないんだね #twnovel #twpoem #twnvday
2011-06-13 23:18:34