「地下の配電室前に箱に入った子猫が置かれていた。「どうちたの～」と声を掛けると…」平山夢明先生の モノカキカク51〜60

平山夢明＆ら @FKB_info

#モノカキカク 51：駄菓子が貴重品だった時代。いつまでもガムを噛んでる奴がいて永遠のガムだと云う。くれと云うと平山は頭が変だから嫌だと云う。そのうち俺以外の奴は皆、永遠のガムを噛みながら遊ぶようになった。或る日、そっと後を付けると奴はラブホのゴミ箱を漁っていた。とんだ永遠ですたね

平山夢明＆ら @FKB_info

#モノカキカク 52:浮浪者を轢き逃げした人がいた。翌日から傷だらけの浮浪者が恨めしそうに家の前に立つようになり生きた心地がしなかった。男は半月ほどいた。数年後、上品な男性が訪れた。彼曰く、轢き逃げられた悔しさから発奮し、成功したので轢いた礼を云いにきたという。とんだ何だそりゃですね

平山夢明＆ら @FKB_info

#モノカキカク 53:泥酔して帰宅するとそのまま寝てしまったA子さん。深夜に目が覚め、コンタクトを外そうとしたが、いつものように簡単に取れない。無理に剥がすと激痛が。翌日も信じられない痛みで飛び起き。昨日は花粉が酷く、眼鏡だった事を思い出す。注：51のオチですが、あれは今度産むです。為念

平山夢明＆ら @FKB_info

#モノカキカク 54:堅物の父とお笑い好きの母。何故一緒になったの？と娘が訊くと。見合いの時、便所の戸が少し開いてて大をする彼が見えた。「お尻拭いたら着いちゃったのね。汚え！って指振って、それがホルダーの鉄にガンって当たって、痛ぇって口に咥えて、げぇって吐いたの」決め手はそれね。TDDN

平山夢明＆ら @FKB_info

#モノカキカク 55：夢遊病だった頃、ボーイスカウトのジャンボリーでテント泊したんです。夜中、足が痛くて目を覚ますと裸足で林の中にいた。慌てて戻ったんですが、どのテントだったか判んなくて仲間の名を囁きながら探し回った。翌日〈子供の霊が出た！〉と大騒ぎになりました。とんだ囁きですたね。

平山夢明＆ら @FKB_info

#モノカキカク 56：不幸な事が立て続けになった人がいて「どうして私だけ…」って鬱っぽくなっちゃった。恋人に相談すると「俺のせいかも…」って。前の年に彼がくれた誕生日のブレスレット。「お墓参りした時、見つけた石で作ったんです！この莫迦！」と披露宴でバラされてました。とんだ新郎ですたね

平山夢明＆ら @FKB_info

#モノカキカク 57：深夜、エレベーターを待っていると階段から猫の声がした。迷い込んで出られなくなったのかと探しに行った。地下の配電室前に箱に入った子猫が置かれていた。「どうちたの～」と声を掛けると隅の暗がりと階段の上から「どうもちないじょ」と男の声が返ってきた。とんだニャーだった

平山夢明＆ら @FKB_info

#モノカキカク 58：小学校の頃、他の小学校へ殴り込みに行く事になったんす。鋸やら金槌もって公園に、二三十人集まった。で、ゾロゾロ向かってると血相変えた先生達にとっ捕まって学校へ連れ戻された。「どんな理由があれ暴力は絶対にいけないんだ！」ってボコボコに殴られました。とんだ非暴力ですぬ

平山夢明＆ら @FKB_info

#モノカキカク 59：ある女優さん、駆け出しの頃アパートに暮らしてた。「玄関開けると台所、奥が部屋っていう狭い所で」或る夜、TVを見ていると動くものがある。見ると換気扇から腕が出ていた。『匂い…匂いだけちょうだい』と窓の外から囁く声。翌日、彼女は実家に戻った。ファンが不安と化すたのぬ

平山夢明＆ら @FKB_info

#モノカキカク 60：昔、親友の家が火事になった。野次馬してると頭が散らかっちゃったのか奴が「どうもこの度は」なんつって出てきた。で、ウチに泊めたんですけど明け方メソメソしてる。訊くと「エロ本見つかっちゃうよ～」って。仕方なく回収しに行きました。とんだ生焼けオレンジ・ピープルですたぬ