給付金一律10万円が決まるまで

あまおちりん @amaochi

むしろこの時期は世論も含めて高所得者は含めないというのは当たり前の空気だった。 後述するが玉木代表が初めて一律を口にした時すら高所得者批判への配慮を口にしてるぐらいだ。 4月に世論が爆発したのは単に「自分が貰えない」だからだろう。 給付金は生活支援なのだから当たり前ではあるんだが…

あまおちりん @amaochi

また、高所得者なら足きりしても良かったというかもしれないが、それは論拠として矛盾する。 なぜなら一律論はあくまで「例外無しの一律にした方が早い」が論拠だからだ。 下2割を出す(30万案)のと、上2割を切るのと、処理上何が違うというのだろうか。 そしてこれは玉木代表自身も認めている。

あまおちりん @amaochi

ではどこから「一律」と言い始めたのだろうか。 3/25第2回政府･与野党連絡協議会に出した共同会派対策案には10万とも一律とも書いてない。 dpfp.or.jp/article/202740… <既存のスキームを活用すること等を含め、子育て世帯をはじめ広く大胆に国民へ給付を行うこと> むしろ限定の方向性が強く感じる。

あまおちりん @amaochi

同日3/25玉木代表記者会見 dpfp.or.jp/article/202748… <一人当たり１０万円を><要はスピードです。ただ現金より早く配れるスピード感のある手段があまり思いつかないので、私はもう現金で一律> <高所得者にも１０万円配るのはけしからんという声がありますが、それはスピード感を重視するという観点で>

あまおちりん @amaochi

「一律10万」を口にしたおそらく最初がこれ。 言いぶりからしても「一律10万案」は党決定したものでもないし、同日出した統一会派見解では見る影もないわけで、この辺からもまだ一律は「玉木私案」の域を出ていなのだろう。 「あまり思いつかないので」という言いぶりは個人感がよく出てて正直w

あまおちりん @amaochi

また「もう現金で一律」とか「という声がありますが、それはスピード感を重視するという観点で」と言葉からも、やはり当初の案(3/9･3/18案)では高所得者の足切り、つまり限定給付は頭にあったものと思われる。 そのため党内決定してないせいか、3/27予算委を伝えるニュースに給付の文字は出てこない

あまおちりん @amaochi

というわけで玉木代表が「一律10万」と明言したのは3/25と思われる。 これを早いとするか遅いとするかはそれぞれの判断で。 ただ、玉木氏は代表ということもあって国民民主党のサイトを調べればいいので比較的楽ではあったw 自民党なんか政調会長の会見が載っていないのである。

あまおちりん @amaochi

比較するなら3/22日曜討論。 岸田政調会長が「１人ひとりにしっかりと届く」石田政調会長が「一律にお渡しするのが良い」なので、なんとなくの与党内の流れが見えてきたので、そこで野党党首の立場で思い切って一律10万と言い切ったのかもしれない。 この辺は玉木代表の政治家個人の嗅覚と言えよう。

あまおちりん @amaochi

ただ10万円と金額に言及せずとも、「一律」と言い切ったのは公明党石田政調会長の方が早い。 これが私案なのか党案なのか分からないが、公明党という政党の性格上、私案をNHKで発言するとは思えない。 これは想像だが、自公の政調会長間ではある程度「一律」の流れは出来ていたのではないだろうか。

あまおちりん @amaochi

故に「一律10万」を最初に明言したのは誰という疑問は解明できない。 党幹部クラス以外での党内議論での発言も含めればもっと早い議員はいるだろうし。 そして、ここまで調べておいてなんだが、それにそこまでの意味を見いだせないし。

あまおちりん @amaochi

ただし、こうやって事実を冷静に調べることで、あの時の流れは見えてくる。 与党の自公政調では一律論に 野党内では国民の一律論、立憲維新の限定論、共産の現金否定論 そして政府も現金反対論多し 政府と協議できるのは与党なので協議した結果、折衷案の限定30万が出てくる、と。

あまおちりん @amaochi

今回の玉木代表からのこの角度から調べても、やはりこういう結論になってくる。 これは民主主義の中で行われている政治なのだから、なんとなくの印象や好き嫌いでの感情論で論じていい問題ではないのだ。 極めて冷静に、事実を事実として積み上げた上で、主権者として判断すべき問題なのである。

あまおちりん @amaochi

またまた長くなったので以上で。 さっきも言ったように、基本的に国民民主党のサイトを調べたので、他の部分で別の情報があったらぜひ教えてください。

あまおちりん @amaochi

ここまで来たら折角なので、10万円騒動における与党側、特に自公の政調会長にスポットを当てて時系列を調べてみる。 この問題、与野党限らずポイントは3/22日曜討論。 本人達はここが起点になるとは思っていなかっただろうが、今おさらいしてみると、時期的にも内容的にも分水嶺になってるなと。

あまおちりん @amaochi

3/22日曜討論 nhk.or.jp/politics/artic… 自民「現金給付をはじめ、思い切った対策」 公明「一律にお渡しするのが良い」 国民「給付か減税かは両方が必要」 立憲「広く給付することには否定的な声が多い」 維新「困っている人たちに直ちに現金が回る仕組み」 共産「現金給付は有効ではなかった」

あまおちりん @amaochi

前回までの検証の結果、3/22段階では玉木代表は一律を明言してないし、党としても明確な方針が出てなかったことが日曜討論で分かった。 立憲･維新は一律を否定、共産は給付そのものを否定。 いま野党はこぞって一律10万を以前より主張していたかのように言っているが、それらは全て嘘だとも分かる。

あまおちりん @amaochi

また一方、政府においては麻生財相は現金給付に否定的で、自民党二階幹事長は商品券を主張していた。 この中で、自民党と公明党の制作責任者である政調会長はどのような動きをしていたのかを調べてみる。

あまおちりん @amaochi

まず公明党。 では石田政調会長が3/22日曜討論で一律と明言する以前についてだが、探しても公明党HPには一律の文字は出てこなかった。 給付に関しては3/20「子育て家庭向けの臨時給付金」をNPO法人から陳情されたとある。 komei.or.jp/komeinews/p592… よって3/20では一律は決まっていなかったのだろう。

あまおちりん @amaochi

ただし3/18石田政調会長の記者会見で sankeibiz.jp/macro/news/200… 「ばらまきといわれようと、明るい希望が持てる政策は必要だ。思い切ってやる必要がある」 と言っているので、この段階で現金給付は念頭にあったと思われる。 まぁ商品券の可能性も否定は出来ないが。

あまおちりん @amaochi

一方自民岸田政調会長。 3/22当日の記事には載っていないが、まとめ記事には nhk.or.jp/politics/artic… <そもそもはＮＨＫの番組で、「１人ひとりにしっかりと届く、手元に残る対策を講じなければいけない」と述べるなど、現金の一律給付を主張していた> とあるので、その趣旨の発言はあったと推測。

あまおちりん @amaochi

また同記事に、「関係者によると」という書き方になるが <岸田は安倍との間で、30万円の給付を行ったあと経済のＶ字回復を狙う際に、追加の経済対策として一律10万円の給付を検討していくことを確認していたという。岸田としては、さらなる現金給付の可能性を示唆することで、党内の異論を抑えていた>

あまおちりん @amaochi

3/16会見 sankeibiz.jp/macro/news/200… <「支援が直接、国民の手に届く施策が求められている」とも語り、全ての国民への直接の支援策として現金給付を示唆した> 3/19付の当時の雰囲気を残す記事。 政治家語で前後の文脈がないと分かりにくいが、それを加味して「全ての国民」「現金給付」と記されてる。

あまおちりん @amaochi

何度か紹介した東洋経済記事。 premium.toyokeizai.net/articles/-/232… <個人に直接お金を投入するというようなことも考えなければならない> <商品券をこれから印刷したとしても、4月、5月までに間に合うか？> 3/12インタビュー。 かなり早い時点で、商品券を否定し現金給付に言及。