【「抗原検査」１３日にも承認 ＰＣＲと併用へ】 抗原検査は短時間で簡単にできるが、ＰＣＲ検査と比べ精度が低く、ウイルスを検出できない可能性がある

抗原　（antigen）

　生体に免疫応答をひきおこす物質。タンパク質、糖、脂質だけでなく、人工的に合成された化合物を含む様々な有機物、ある種の無機物も含む。ただしタンパク質以外の物質はふつうタンパク質と結合して初めて免疫応答をひきおこす。抗原は抗体やB細胞と結合するだけでなく、樹状細胞やマクロファージに取り込まれると、分解されたあとT細胞に提示される。

抗原 | 生物分子科学科 | 東邦大学
https://www.toho-u.ac.jp/sci/biomol/glossary/bio/antigen.html

「抗原検査」１３日にも承認　ＰＣＲと併用へ：朝日新聞デジタル

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14470864.html

2020年5月11日 5時00分

　新型コロナウイルスに感染しているかどうかを短時間で調べられる「抗原検査」について、厚生労働省は確定診断に使う方針を固めた。ＰＣＲ検査と併用する考えで、検査件数の増加につながる可能性がある。１３日にも、検査キットが薬事承認される見通し。

　抗原検査は、ウイルスを形づくるたんぱく質を直接検出する方法で、インフルエンザウイルスの検査などに広く使われている。鼻やのどの奥をぬぐってその場で検査し、１０～３０分程度で結果が出る。

　承認される見通しなのは、国内メーカー「富士レビオ」が４月２７日に申請した抗原検査キット。

　現在、診断に使われているＰＣＲ検査は、ウイルスの遺伝物質を増やし、検出する。専用の機器が必要で結果が出るまでに数時間以上かかる。抗原検査は短時間で簡単にできるものの、ＰＣＲ検査と比べると精度が低く、ウイルスを検出できない可能性がある。

　このため厚労省は、抗原検査で感染が確認できなかった場合でも補完的にＰＣＲ検査をして見落としを防ぐ方針だ。現在、ＰＣＲ検査ができるのは、保健所や地方衛生研究所、検疫所などに限られている。検査キットの供給量が増え、一般の医療機関で抗原検査ができる態勢が整えば、検査件数の大幅な増加も見込める。