日本ウイグル協会主催『映像で知る放射能被害』上映会

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

本日、川崎市国際交流センターで開催された、日本ウイグル協会主催の上映会『映像で知る放射能被害』にいって来ました。東日本大震災で国民が福島原発に注目しているなかでの開催で、非常に興味深く上映会に参加させて頂きました。まずは協会理事の皆様を初め、主催者の方々に感謝いたします！

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

①上映会では、98年に英国チャンネル４で放映された中国の新疆での核実験被害を描いたドキュメンタリー「Death on the Silkroad」を見ました。このドキュメンタリー番組で現地調査をしたのが、ウイグル人医師、アニワル・トフティ氏。

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

②アニワル氏はこの取材に協力した事で、非常に危険な立場に置かれ、帰国できずにいるそうです。なぜなら、中国政府は、新疆での核実験被害について、一切外国機関の調査を受け入れていないから（完璧に隠蔽している）である。

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

③まず、中国の核実験場になったのは、東トルキスタン（新疆ウイグル自治区）のオアシス地帯、ロプノール。あの楼蘭遺跡で有名な場所である。内陸部でメガトン級の核実験を行ったのは世界でも旧ソ連（セミパラチンスク）と中国だけである。

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

④その旧ソ連と比較しても、中国の核実験の酷さは際立っている。A.旧ソ連の核実験での総爆発威力18メガトンに対して中国は実に22メガトンと上回っている。B.爆発の内訳でも、大気圏内（空中・地表）実験の威力は、旧ソ連７メガトンに対して中国は20メガトンと大きく上回っている！

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

⑤特に大気圏核実験、それも特に人体に危険な「地表爆発」実験を中国はウイグル人への避難勧告も無しに、躊躇無く行った。特に漢民族が住む東部に放射能被害が及ばないよう、西風が吹くときに行った。中国の大気圏核実験は実に1981年まで楼蘭で実行された！米ソはすでに地下核実験に移行していた。

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

⑥この無謀な核実験により、70年代よりウイグル人のガンの発生率が急増！奇形児（口唇口蓋烈等）・大脳未発達の赤ちゃんばかりが生まれた村もあったという。1990年代以降には、中国全国のガン発病率に比べ、実に30％の高い数値が出ている。中国政府は核実験の被害を40年近く放置している！

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

⑦核兵器保有国は大抵何処の国も情報公開に消極的であるが、中国の場合、現在に至るまでまともな被害調査、住民への補償は一切行われていない。それどころか、先のアニワル氏のように、外国の調査に協力した善良な方々が公安当局に睨まれ、危険な目にあっている。

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

⑧今のところ、中国が行った核被害の補償は、退役軍人への支援のみである。その他大勢のウイグル人被害者達は、まともな補償どころか、一切の「口封じ」を受けている。そして、他国で見られた反核、平和団体の支援も、ここ中国に対してはほとんど行われていない！これはなぜだろうか！（怒）

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

福島原発の件で、我々日本人も放射能に関して敏感になった。しかし、「一衣帯水」隣国の中国、それも「少数民族（この言葉は正直嫌いですが）」の地域で、誰の支援も受けられず、それどころか中国政府から「反テロ」の名目で弾圧されているウイグル人。彼らにこれ以上目を瞑っていていいのだろうか？

’ひで’（田中　秀巳） @TANAKAHIDEMI

私も丁度90年代、中国の大学に留学していたが、かれらウイグル人達がこれほどまでに酷い核被害にあっているとは夢にも思わなかった。自戒を込めて、敢えて言います。人類は原子力を制御できる自信が本当にあるのか？あるのであれば、如何なる国、地域に置いても情報公開を徹底すべきである！